朝目覚めたとき
酷い腰痛で
動くことが儘ならない状態に…
けれども仕事を休むことはできないので
腰を庇いながら
あとは気合いでなんとか乗り切った
最後に仕事の打ち合わせを終え
車で帰宅して
ガレージのシャッターを閉めた時だった
突然腰に激しい痛みを覚え
立っていられずしゃがみこんでしまった
ふたたび立ち上がろうにも
身体がまったく言うことをきかない
それどころか
ちょっとでも身体を動かそうとすると
今まで経験したことがない激痛が腰を襲う
しばらくそのまましゃがみこんだ
外は冷たくて強い風が吹いている
その風を受けて身体が微妙に揺れるたびに
身体のなかに激痛が走る
玄関まで数メートル…
でもまるで腰が抜けたみたいに
動くことができない
それでも
このままいるわけにはいかないので
痛みを堪え
歯を食い縛り
声にもならない声を絞り出しながら
ゆっくりゆっくりと
壁をつたい歩を進めた
やっとの思いで家の中に入り
身体を横たえるまで
一体どれほどの時間を要しただろう
それにしても
いま自分の身体に何が起きているのか
痛さのあまり
身動きも安堵することすら許されない
今日の夜は長く感じられそうだ