高田聖子さん、粟根まことさん出演の舞台
月影番外地その4
『つんざき行路、されるがまま』

妻が何処かへ消えていく
西へ西へと消えていく
俺はうつむき加減で追っていく
たまにくじけて立ち止まる
その夜、月は青く鳴り、影は饒舌にあざ笑う
外灯の囁きを振り切って、遠く放置自転車の叫びを聞いた
「つんざけ、俺も。つんざけ、俺も。つんざけ、俺も」
と心の中でつぶやいて、静かにまた妻を追う
そう、これは古今東西つんざき話の決定版!

予測不可能

荒唐無稽な

空想に酔う