芝居流通センター・デス電所
『ジョギリ婦人』
一人娘を殺された夫婦は
未成年ということですぐに社会復帰した犯人の青年が許せず
自宅に拉致監禁し拷問をくわえる
しかし、夫婦が目を離した隙に青年は仲間に連絡を取り
あっという間に夫婦の家に武装した仲間が襲来
形勢は逆転し若者達は仕返しとばかりに夫婦を拷問し始める
その時、どこからともなく巨大鋏の「ジョギリ」という音が鳴り響く…
大鋏が実にお似合いでございます、マダム
ご婦人足るもの、大鋏で細部を刈り取るのは嗜みと言っても差し支え御座いませぬ
虐げられ、身体の細部を切り取られて死んだ婦人は世を憎み
“ジョギリ婦人”として刈込鋏を手に都市を闊歩する
婦人と出会ってはいけません
出会ってしまったらすぐに指を全部隠して…
【楽しく笑えるホラーミュージカル】という触れ込み
作品としては
全体的にかなり粗さが目立つ
取り扱っているテーマや残虐なシーンの連続
娯楽性は少ない
けれども意外性のある話の展開にはしてやられた