苦手と苦手意識 | こころの置き処(kokoro no okidokoro) こころの旅人・ ヘヴンのブログです。

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半年くらい前にあるスタッフに20人くらいの前で20分くらい自分の考えをまとめて話す研修を課しました。「私、人の前で話すの苦手なんです」とその当時は言ってて、とてもとても嫌そうだったのを今も覚えてます。




彼女は職場では中堅どころになっていて、私から見ても誰から見ても、しっかりしてて、頭の回転もいいので頼られる存在になりつつありました。唯一、リーダーシップが発揮されていないのが気がかりなところでした。




その時は「慣れだよ」「場数をこなせば平気になるよ」というような言葉を伝えていたような……。もちろん彼女がそういうことに苦手意識があるのは分かっていました。だけど、会議(うちは最大で30人くらいの会議をやることもあります)などの発言を聞いたりしてると、理路整然としているし、声もはっきりと出せているし、特に問題はないのです。つまり、大勢の前で話すのは下手ではないし、まずいところもないのです。ちょっと緊張感があるかなと思われる以外は。




苦手ではなくて苦手意識が強くあったということでしょうね。あれから、いくつかの研修で何回か嫌でも人前で話してもらう機会をつくりました。半年経った最近の会議では、「大勢の前で話すのは抵抗があるな」という思いよりも「自分の思いや考えを伝えなくては」という思いが勝つのか、前よりも沢山発言するようになったし、緊張感みたいなものもほとんど感じられなくなりました。




彼女のこの例で再確認したのは、苦手であるということと、苦手意識を持っていることは、全く別のものということ。苦手意識ならば周りからちょっとした後押しをすれば、ぬぐいされることも多いのではないかと思います。それがあるゆえに、才能を開花させられないのは相当勿体ないことに思えます。






育成者として押さえておいたほうがいいと思ったので書き留めました。