こんにちは、しもじんこと、PR現代 の下島です。
今週は驚くようなニュースが入ってきました。
中古車販売大手ビッグモーター(東京・港)の保険金不正請求問題です。
この問題から感じた私が学ぶべき点がいくつかあったので整理しておきたいと思います。
1:「顧客」と「社員」にこそまず謝罪すべき
報道では、この件の主な問題点として「保険金が不正に請求され保険会社は被害を被った。また、日本社会全体で保険料が割高になり自動車保険を利用する国民全員の負担増につながっている」との指摘が大部分を占めています。
しかし、1番迷惑しているのは間違いなく「お客様」と「社員」です。損得はお金の問題だけではありません。自分は知らなかったですまそうとする厚顔無恥ぶり。会社ぐるみで社員に不正を強要してであろうなんて、顧客や社員にしてみたら人間不信・社会不信にもつながりかねない大ごとです。
この前社長がまず詫びるべきは「お客様」と「社員」です。またそこを強く指摘しない多くのマスコミやコメンテーターへも大きな違和感を感じました。
2:日本型企業の問題ではなく、社長・幹部の人間教育の欠如
TVのコメンテーターの中には「企業ガバナンスの欠如、これだから、トップダウン型の日本型経営は問題だらけ」との声も多いようですが、私の感じ方はちょっと違います。
制度の問題以前に、社長・幹部(特に同社の場合は副社長)の人間教育の欠落だと感じます。謝罪会見に副社長の姿はありませんでしたね。社風を作る1番の大もとは社長、副社長、幹部です。
マスコミは前社長の裕福な暮らしぶりを取材、報道したりしています。たしかに大きな財産を築いたかもしれませんが、商売の基本(CS/ES経営、三方よし経営)をあまりにも実行、体現できていない点に大きな衝撃を受けました。
3:社員教育の前に、社長教育・役員教育が大切
社員教育やガバナンス制度づくりの前に、社長自身の人間教育と幹部教育がとても大切だということを強く感じます。私が見習ってきた経営者の方々は、皆そこがしっかりしていたように思います。CS/ES経営の根幹は自分自身のものの見方・考え方・言動・行動にあるということです。
経営理念の実践は「社長、副社長などの身内からはじめよ!」が鉄則です。社員教育も幹部教育からが鉄則です。現場の社員、スタッフは、自分たちの代わりに手足口となって営業活動に励んてくれていると、自戒をこめて社長や幹部は心底思った方がいいです。
ちなみに弊社では2020年に役員心得を改めました。これまでも役員心得はあったのですが、社長と一心同体、一蓮托生的な内容が主題だったので3年前に見直しをしました。
役員心得も社長から実践しないと伝わらないものなので、よくこれを確認し日々業務にあたりたいと思っています。
<PR現代 役員心得 2020>
①「感謝」して人を活かす。
②「感謝」される仕事をして顧客の信頼を集める。
③「感謝」して協力してくれる味方をつくる。
④ 「感謝」「感謝」「感謝」を胎に落とし、成果の出る(永続性のある)「事業部体制」をつくる。