南国に生まれて南国に育ったので、未だに雪というものに対して特別な憧れのような気持ちを抱いています。ヘザーPKです。
わたしが育った南国の浜辺では、雪が降るのは年に1回あるかないかで、降ったとしても空中を舞って落ちてきたかと思いきや地面に着いた途端に溶けてなくなってしまうような、そんな儚い氷粒がせいぜいといったところでした。
ですから、この東北の浜辺に住むようになったときには、もう4月だというのに地面に積もるほどの雪が降ることに本当に驚かされたものでした。
何しろ引っ越しのときには、とりあえず当面着る予定の春服しか持ってきていなかったものですから、暖房器具もカーテンもない部屋の中で上着代わりに布団を羽織りながら、窓の外に積もっていく雪に感嘆の思いを向けていたのです。
しかし、残念なことにはこの辺りはこんなにも寒いのに、太平洋から吹く風に晒されているせいか、基本的に大雪が積もることはなく、冬の間、うっすら積もり続ける雪はアスファルト上でツルツルのアイスリンクに変わってしまうばかりなのです。
冬になって寒い思いをすればするほど、道路を歩こうとしてツルツル滑れば滑るほど、ああ、いっそ降り積もった雪をこの足で踏みしめることができればなあ!雪の中でアハハアハハとくるくる回ることができればなあ!と深く積もった白雪というものに恋い焦がれるようになっていきました。
そういうわけで、ここのところ冬になるとあちこちに雪を踏みに出かけているのです。
前にも言いましたが、子どもの頃には地面に着けば溶けるような雪しか知らず、大人になってから過ごした関東では一応地面にうっすら積もっても踏むと溶けてしまうような雪がほとんどでしたから、豪雪の本場みたいなところに行って、踏んでも溶けないどころかどこまでもどこまでも足が沈み続けて終わりがないみたいな雪の中にまみれているともう、ウヒョー!です。
ウヒョー!ウヒョー!
楽しくて楽しくてみたいな気持ちもあるんですが、本当にどこまでも足が沈んでいくので終いには前に進もうにも足を取られて進めなくなり、何とかしようともがいているとバランスを崩し、倒れたところで反射的に手はつくのですが、ついた手も当然雪の中に差し込まれて沈んでいきますから、手も足も使い物にならなくなって雪の中で溺れるような状態になります。
そういう意味でもウヒョー!です。不安で泣きそうになります。でも、慎重派のわたしは本気の豪雪ゾーンに行くときは必ずガイドを付けていますから遭難したことはありません。ただ、ガイドはわたしが後ろで溺れていても気づかずに進んで行ってしまいますから、声が届かないほど離れる前に大声で「タースーケーテー!」と叫ばなくてはなりません。
「ウヒョー!」3につき「タースーケーテー!」1くらいの配合です。
それで、ガイドは振り返ってくれますが別に何かをしてくれるというわけでもなくて、人間、平静になってみるとまた自分で立ち上がることができるものなのです。ガイドの仕事はそばまで来て、しげしげとマヌケ人間を眺めることと言えます。今日の話はこれでお終いです。
わたしが育った南国の浜辺では、雪が降るのは年に1回あるかないかで、降ったとしても空中を舞って落ちてきたかと思いきや地面に着いた途端に溶けてなくなってしまうような、そんな儚い氷粒がせいぜいといったところでした。
ですから、この東北の浜辺に住むようになったときには、もう4月だというのに地面に積もるほどの雪が降ることに本当に驚かされたものでした。
何しろ引っ越しのときには、とりあえず当面着る予定の春服しか持ってきていなかったものですから、暖房器具もカーテンもない部屋の中で上着代わりに布団を羽織りながら、窓の外に積もっていく雪に感嘆の思いを向けていたのです。
しかし、残念なことにはこの辺りはこんなにも寒いのに、太平洋から吹く風に晒されているせいか、基本的に大雪が積もることはなく、冬の間、うっすら積もり続ける雪はアスファルト上でツルツルのアイスリンクに変わってしまうばかりなのです。
冬になって寒い思いをすればするほど、道路を歩こうとしてツルツル滑れば滑るほど、ああ、いっそ降り積もった雪をこの足で踏みしめることができればなあ!雪の中でアハハアハハとくるくる回ることができればなあ!と深く積もった白雪というものに恋い焦がれるようになっていきました。
そういうわけで、ここのところ冬になるとあちこちに雪を踏みに出かけているのです。
前にも言いましたが、子どもの頃には地面に着けば溶けるような雪しか知らず、大人になってから過ごした関東では一応地面にうっすら積もっても踏むと溶けてしまうような雪がほとんどでしたから、豪雪の本場みたいなところに行って、踏んでも溶けないどころかどこまでもどこまでも足が沈み続けて終わりがないみたいな雪の中にまみれているともう、ウヒョー!です。
ウヒョー!ウヒョー!
楽しくて楽しくてみたいな気持ちもあるんですが、本当にどこまでも足が沈んでいくので終いには前に進もうにも足を取られて進めなくなり、何とかしようともがいているとバランスを崩し、倒れたところで反射的に手はつくのですが、ついた手も当然雪の中に差し込まれて沈んでいきますから、手も足も使い物にならなくなって雪の中で溺れるような状態になります。
そういう意味でもウヒョー!です。不安で泣きそうになります。でも、慎重派のわたしは本気の豪雪ゾーンに行くときは必ずガイドを付けていますから遭難したことはありません。ただ、ガイドはわたしが後ろで溺れていても気づかずに進んで行ってしまいますから、声が届かないほど離れる前に大声で「タースーケーテー!」と叫ばなくてはなりません。
「ウヒョー!」3につき「タースーケーテー!」1くらいの配合です。
それで、ガイドは振り返ってくれますが別に何かをしてくれるというわけでもなくて、人間、平静になってみるとまた自分で立ち上がることができるものなのです。ガイドの仕事はそばまで来て、しげしげとマヌケ人間を眺めることと言えます。今日の話はこれでお終いです。