ウェスティンホテル大阪滞在記: お部屋編(2016年4月) | オンナひとり気まま日記

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大好きなラグジュアリーホテルや、外で見つけた美味しいものの話がメインです。日々の徒然の他、脱線話も色々。

ウェスティン大阪宿泊記、前回の周辺と館内編に続き、お部屋編です。

この時は、レディース専用のフロア、「Muse」(ミューゼ)に宿泊しました。

お部屋だけではなく、フロア全体に女性に嬉しい趣向を凝らしたデザインになっていて、楽しめます。

お部屋のドア。

カードキー。

入口側から見たお部屋はこんな感じです。

ウェスティンおなじみのヘブンリーベッド。
高さのあるこのベッド、やっぱり快適!です。

一人でもツイン!(お決まりの一人突っ込みゆえ、平にご容赦を)。

ナイトスチーマーのナノケア。
こういうところがやはりレディースフロアらしい。


加湿兼空気清浄機。こういう設備、備品類の説明をして下さったホテルのスタッフの方が、丁寧かつ気さくでとても好印象でした。

窓越しの景色。この日はちょいと曇り気味?

窓側からみた室内はこんな感じ。
インテリア全体の色味は、落ち着いたトーンです。

机が大きくて、機能性の高いお部屋は嬉しいですね。
別に仕事するわけでなく、結局モノを色々おっぴろげてるだけなんですけど。

机の上に冊子やブローシャーがあるのは当たり前ですが、ここは一味違いますよ。

このフロアの目玉の一つが、部屋の外の共有スペースに展示されている、淀殿と豊臣家、徳川家ゆかりの人物の手による文書です。
その説明が実に細やかに記載されていて、興味深いです。


こちらは、このフロア専用のルームサービスの朝食メニュー。
パンケーキorフレンチトーストに盛り合わせプレートのリッチブレックファストか、ミューズリーとヨーグルトが主役のビューティーブレックファストの2種類。

…どっちもいいなあと決めかねて、結局は何のことはない、1階ロビー階「アマデウス」のビュッフェにしたのですが。

白にブルーのシンプルなお湯のみは香蘭社のもの。

コーヒーカップはウェッジウッド。
こちらも白一色で、いかにも女子!てな華美な色使いをしないところが、なかなか奥ゆかしいといいますか。

お紅茶は、インド紅茶専門店のプリミアスティーのもの。ドリップコーヒーは上島珈琲でした。

冷蔵庫。これは普通かな。

洗面所はこんな感じ。

一人だとあまり関係ないっちゃないのですが、やはりダブルシンクのお部屋の方が気が利いていてよいなあと思います。

やはりレディースフロアというからには、アメニティは気合い入ってます。

ウェスティンと言えば、ヘブンリーベッドと共に、緑のリーフ型が可愛いホワイトティーのソープ。

ジョンマスターオーガニックのシャンプー、デタングラー(コンディショナー)、ボディウォッシュ、ボディミルク。柑橘系の香りが効いてます。
パッケージになっている方は、エリクシールシュペリエルですね。洗顔フォームにメイク落としジェル、化粧水、乳液。至れり尽くせりです。

マイナスイオンヘアアイロンのイオニティ。
ま、当方ショートヘアなんで、あまり用がないかもなんですが。

鏡。
 
勿論!ライト付きの女優ミラーなんであります。
 
バスルーム。洗い場あります。よーしよし。

浴槽スペースとは別に、シャワーブースもあります。

クローゼット。ゆったりスペースです。
バスローブは、軽やかに纏えます。

ワッフル地のパジャマもこのフロアオリジナルのようで。

シンプルなスリッパですが、本当にフッカフカで心地よいのです。

さて、お部屋の外に出て、これまた見逃せない共有スペースへ。


エレベーターホールにはソファがあります。
桜の花の舞い散る川の流れを描いたカーペットも風雅です。

本や雑誌類はこちらのソファで閲覧するだけでなく、お部屋への持ち込みも可能なのが嬉しいですね。

さて、このフロアに泊まるからには、先程お部屋の中に説明書きのあった古文書展示は必見です。

こちらは、高台寺創建に際し、淀殿がしたためたお祝いの書状。
まだ高台院(北政所)からの使者はないものの、静かに見守りつつ、慶びたいという内容が柔らかな筆跡で綴られています。

何だか、二人の関係がそれなりに緊張感のあるものであったからこそあまり踏み込めないのかな、という気もしないではありませんが、そこはやはり貴婦人らしい節度と気遣いを感じる内容です。

こちらは、台徳院(徳川秀忠)による書。
「浦近く浪の打ち寄る細石の なかの思いを知るや知らずや」
(伊勢 「新千載和歌集」 巻十一 恋一 )
相手への溢れる恋心に人知れず苦しむ、片思いの切ない歌です。

豊臣秀頼。「月見れば千々に物こそ悲しけれ わが身ひとつの秋にはあらねど」
(大江千里 「古今和歌集」巻第四 秋歌上)
なぜかおセンチな気分にならずにいられない、秋の歌。

再び淀殿。「いとどしく過ぎゆく方の恋しきに うらやましくも帰る浪かな」
(在原業平「伊勢物語」七段)
寄せては帰る波を羨んで、都落ちの淋しさを洒脱に表現した、平安のドンファンの歌。

大猷院(徳川家光)。「吉野山花待つ頃の朝な朝な 心にかかる峰の白雲」
(佐川田昌俊 「集外三十六歌仙 秀歌撰」)
佐川田昌俊は、上杉景勝、そして徳川家家臣の永井尚政に使えた戦国期から江戸初期の武将にして名歌人。
この歌、超有名かつ人気だったようで、この書をのこした家光ばかりでなく、後には新島襄なんかもお気に入りだったとか。

東照宮大権現(徳川家康)の、「沖つ風吹きにけらしな 住吉の松の下杖をあらふ白波」。
(源経信 「後拾遺和歌集」巻十八 雑四)
こちらに展示されている中では唯一?雄大さを感じる叙景的な歌。さすがに書いた人の貫禄?

豊臣秀吉。「思ふとも恋ふとも逢わむ道やなき 君か辛きの峰の白雲」。
出典不明だそうですが、恋愛体質MAXなお歌。
何か狂おしいまでのストレートさが、いかにもらしい感じ。

「ミューゼ Muse」の名は、「女神(ミューズ muse)」と「美術館(ミュゼ musee)」のダブルミーニングというわけで、特にレキジョのお泊まりにはぴったりかもしれません。

こういうテーマ性…というか、ストーリーのあるホテル、好きだなあ。

次は朝食編です。