老舗ホテルのバーで頂く高コスパランチ @ カメリア(東京ステーションホテル) | オンナひとり気まま日記

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大好きなラグジュアリーホテルや、外で見つけた美味しいものの話がメインです。日々の徒然の他、脱線話も色々。

3月の三連休に日光に行った際は、神戸から来る母と東京駅で合流することに。

でも、困ったな。打ち合わせ場所として東京駅ってどうも苦手。品川の方がすっきりしてて好きなんだよね…。

動輪の広場やら銀の鈴は定番ですが、いかんせん迎えに行くはずのこちらが東京駅不案内なため(もう東京に住んでかれこれ10年になるというのに…)、ミイラ取りがミイラになる危険性大。

というわけで、待ち合わせ場所で困った時の鉄板は、ホテルのロビー。合流後、お昼を食べてまたJRに乗る段取りなので、極力駅から遠ざからない東京ステーションホテルで待ち合わせることになりました。

駅から直接ホテルにアクセスするには、丸の内南口のドームに出て、改札側から向かって右側、とても間口の小さなドアから入ることになります(ホテルのウェブサイトでは、「サブエントランス」とされています)。

が、この入口が非常に目立たない上、入ってから結構奥まったところにロビーがあるんですねえ…。シマッタ。

結局、早く到着した私が、丸の内南口改札前で待ち構え、無事にはぐれることなく母と合流。

で、丸の内南口のドームには左右に1つずつ東京ステーションホテルの入口がありますが、もう1つの、改札を出て向かって左側のドアは、「宴会&レストラン」エントランスとされています。

こちらの方が間口が広く、入ってすぐにこんなお花もあるし、待ち合わせには良かったのかも…。


こちらサイドからアクセスできるレストランは、3階の「すし青柳」、フレンチの「ブランルージュ」、そしてバー「カメリア」があります。

他は予約で一杯だったようで、「カメリア」へ。入り口脇の壁には、こんな不思議な横長の小窓が。


店内に入ると、外から見えた小窓の上にはボトルが所狭しと並ぶ棚という設計です。


中はどこか往時のステーションホテルの佇まいを今も残すかのような、ゆったりした雰囲気。お客さんの年齢層も高めです。

さて、ここカメリアでは、3月31日までの予定で「産地と技の饗宴 石巻フェア」を実施中です。

このフェアで頂ける「石巻アラカルト」は、「 石巻焼そばガレット カメリア風」と、「 宮城県産銀鮭とシウリ貝のムニエル トマトレモンケッパー風味」の2種。

三陸のシーフードをふんだんに使ってガレット風にアレンジしたという石巻焼きそばも気になりましたが、無難に(?)ムニエルを選択。

しかし、この2品はアラカルトとセットで値段が100円しか違わないのもスゴいな。
3,000円と2,900円なら、これはセットでしょ。


まずはサラダ。
せっかくの雰囲気あるバーですが、私は下戸、母も強くはないので、ドリンクはグレープフルーツジュース。悪しからず。


サウザンドレッシング仕立てのサラダは、リーフの間にのぞくインゲンのシャキッとした歯応えが心地よいです。


次はマッシュルームとごぼうのスープ。


派手な赤×白チェックの細身カップに地味めの色の中身?ですが、マッシュルームの味がとても濃厚で、美味しいです。

キノコって、こんな風にスープにしてしまうと食感を楽しむものではなくなりますが、その味わい深さがよく分かります。

メイン料理とパン。


しうり貝って、要はムール貝なんですけどね。正確にはムール貝の在来種なのかな。
せっかくの石巻フェアなので、呼び方もそれらしく。


レモンとケッパーが、魚介類のよいお出汁が出たトマトベースのソースに、パンチのある風味を添えています。

素材的には、三陸と南欧の素敵なマッチングといった感じでしょうか。

食べ応えある銀鮭だけでなく、彩り豊かな温野菜も、カリカリのクルトンも、すべてが個性を発揮していて、楽しい一皿です。

パンも温かで、抜かりなく美味しいです。


デザートは、カスタードプリン。
小菓子は、アーモンドチョコ、ラスク、クッキー。


このプリン、中はバニラビーンズの粒々がたっぷりで香り高いです。カラメルソースの風味も勿論バッチリ。
量的にも、見た目よりはたくさんありますよ。


これは総じてかなりクオリティの高いランチ。
バーのお料理ですし、最初はさほど期待はしていなかったのですが、そこは老舗ホテルの実力です。

勿論、昼間から飲みたい人も楽しめます。実際、この日もカウンターのバーテンダーさんが、奥から料理を忙しく運ぶ合間に、シェイカーを振っていました。

お料理も、この石巻フェアのもの以外にも、看板メニューのビーフシチューも美味しそうでした。
電車に乗るついでがなくても、お食事処として立派にお薦めできる場所です。

ごちそうさまでした!