手術も終わり、苦痛に耐えながらも歩ける様になると、談話室とかでタムロしてる人達と会話するようになった。
入院していたフロアは手術をする患者ばかり…つまりはロボットダンサーか候補生である。
合言葉は
「どうですか?」
『痛いですねー』。
病気談議に花を咲かせた後、家庭・仕事・趣味、しまいにゃ半生まで話してくれる。
二度と会えへんやろう安心感と手術を受けた者同士という一体感からか。
I氏は飲食店経営。肝臓を切除した者同士、よく話した。これを機に休業するらしい。自慢はハンバーグと料理のボリューム。
T氏は大手乳製品製造会社の元役員。人事畑。自身でよく勉強されており、病気のコトを教えてもらった。
腫瘍は転移しており、首や鼻のカテーテルが生々しい。
I氏は元雑貨卸会社の営業。御歳70歳と高齢でありながらバイタリティ旺盛で「おやじギャグ」と銘打っては、全然おもんない駄洒落を連発する。
妻がパー子的な役割で、「もぉ、いややわぁお父さん
」と合いの手が入る。
これがくせ者で、手術前は適当に笑って流していたが、術後、痛くて笑えない時期には本当に苦労した。腹筋をダイナミックに切る肝臓ガン患者は笑う=悶絶であり、苦痛以外の何物でもない。
人間「笑ってはいけない」状況下にこそ、笑いの神が舞い降りることは、テレビでもお馴染みであるが、術後のそれは笑いの代償としては、ケツバット以上と思われる。
ある日の病室、私の傷痕(ホッチキスでの縫合痕)をみて、
「お、JR環状線ですなぁ、」ときた。
その頃には、対抗策を身につけてていたオイラは意識から全ての情報を脳内から消した。
が、いつも通り、いややわぁ
とパー子の言葉で終焉と思いきや、
(左胸付近を指差し)「ほなら森ノ宮はこの辺かいなって、いややわぁ
お父さん」
…一言余計や
…不意をつかれ、笑いの神に誘われようと諦めたその時、
「おばはん、笑かす様なこと言わんとけや
」
いつもは物静かで存在感ない同室者k氏(そういや術後)の悶絶しながも、確実に立腹した声。
「すみません」
謝罪しつつ凍りつくオイラを残し、そっと立ち去るI夫妻…
こき逃げかい
…っていうか、この一連の駄洒落。今読み返しても全然おもんないねんけど…
入院していたフロアは手術をする患者ばかり…つまりはロボットダンサーか候補生である。
合言葉は
「どうですか?」
『痛いですねー』。
病気談議に花を咲かせた後、家庭・仕事・趣味、しまいにゃ半生まで話してくれる。
二度と会えへんやろう安心感と手術を受けた者同士という一体感からか。
I氏は飲食店経営。肝臓を切除した者同士、よく話した。これを機に休業するらしい。自慢はハンバーグと料理のボリューム。
T氏は大手乳製品製造会社の元役員。人事畑。自身でよく勉強されており、病気のコトを教えてもらった。
腫瘍は転移しており、首や鼻のカテーテルが生々しい。
I氏は元雑貨卸会社の営業。御歳70歳と高齢でありながらバイタリティ旺盛で「おやじギャグ」と銘打っては、全然おもんない駄洒落を連発する。
妻がパー子的な役割で、「もぉ、いややわぁお父さん
」と合いの手が入る。これがくせ者で、手術前は適当に笑って流していたが、術後、痛くて笑えない時期には本当に苦労した。腹筋をダイナミックに切る肝臓ガン患者は笑う=悶絶であり、苦痛以外の何物でもない。
人間「笑ってはいけない」状況下にこそ、笑いの神が舞い降りることは、テレビでもお馴染みであるが、術後のそれは笑いの代償としては、ケツバット以上と思われる。
ある日の病室、私の傷痕(ホッチキスでの縫合痕)をみて、
「お、JR環状線ですなぁ、」ときた。
その頃には、対抗策を身につけてていたオイラは意識から全ての情報を脳内から消した。
が、いつも通り、いややわぁ
とパー子の言葉で終焉と思いきや、(左胸付近を指差し)「ほなら森ノ宮はこの辺かいなって、いややわぁ
お父さん」…一言余計や
…不意をつかれ、笑いの神に誘われようと諦めたその時、「おばはん、笑かす様なこと言わんとけや
」いつもは物静かで存在感ない同室者k氏(そういや術後)の悶絶しながも、確実に立腹した声。
「すみません」
謝罪しつつ凍りつくオイラを残し、そっと立ち去るI夫妻…
こき逃げかい

…っていうか、この一連の駄洒落。今読み返しても全然おもんないねんけど…