はじめに
こんにちは。今回は、NTTドコモが銀行業への参入を検討しているというニュースについてお話しします。
NTTドコモは、これまで金融分野で様々なサービスを提供してきましたが、銀行業には手を出していませんでした。
しかし、最近の記者会見で銀行業への参入に意欲を示しました。
本記事では、この動向について詳しく解説し、今後の展開や業績への影響について考察します。
概要
NTTドコモの前田社長は、銀行業参入に向けて様々な選択肢を検討していると述べました。
具体的には、M&Aや自らの銀行設立を含む複数の方法を模索しているとのことです。
これに先立ち、2020年にはドコモ口座の不正引き出し事件がありました。
この事件では、少なくとも2885万円が不正に引き出され、セキュリティや本人確認の設定に問題があったとされています。
この事件の影響でドコモは銀行業から一時撤退していましたが、再び参入を目指す動きが見られます。
買収候補と今後の展開
前田社長は、M&Aや自らの銀行設立という選択肢を示しましたが、具体的な買収候補としてマネックスグループが考えられます。
マネックス証券は既にNTTドコモの子会社であり、強い関係を持っています。
このため、マネックスグループと共同で銀行業を設立する可能性も考えられます。
類似事例として、KDDIは三菱UFJ銀行との共同出資によってauじぶん銀行を設立しています。
銀行業への参入が決定した場合、NTTドコモの収益や株価にどのような影響を与えるかを予想してみます。
KDDIのauじぶん銀行の例を参考にすると、NTTドコモの金融業の営業利益は450億円から500億円程度になると試算できます。
しかし、NTT全体の営業利益は1兆8100億円であり、銀行業参入のみで劇的な業績改善は期待できません。
それでも、銀行業への参入発表はポジティブな材料となり、株価の上昇が期待されます。
業績と株価への影響
NTTドコモの株価は現時点で1494円、配当利回りは3.48%です。最近の高値は1929円で、当時の配当利回りは2.5%でした。
この水準では高配当株と呼べるか微妙なラインです。
株価の下落は、配当利回りが低下し、投資家の期待値を下回ったことが原因です。
しかし、今後の業績改善や増配が期待できるため、長期的には再び株価が上昇する可能性があります。
特に注目すべきは、銀行業への参入が正式に発表されれば、株価にポジティブな影響を与えることです。
KDDIの例では、金融事業の営業利益が1年で70%以上増加しています。
NTTドコモも同様の成長が期待できるため、投資家にとっては魅力的な投資先となるでしょう。
まとめ
NTTドコモの銀行業参入に向けた動きは、今後の業績や株価に大きな影響を与える可能性があります。
M&Aや共同設立といった具体的な方法はまだ明確ではありませんが、既に強い関係を持つマネックスグループとの連携が有力視されています。
銀行業参入が実現すれば、NTTドコモの金融事業は大きく成長する可能性があり、株価の上昇も期待されます。
参考動画
以下の動画でも、NTTドコモの銀行業参入に関する情報を詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
おわりに
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
NTTドコモの銀行業参入は、今後の金融業界に大きな影響を与える可能性があります。
今後の展開に注目しながら、引き続き情報を追っていきたいと思います。
皆さんもぜひ、最新の情報をチェックしてみてください。
今後も投資に関する有益な情報をお届けしていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。