■またまた残念なニュースが報じられています。
ホアキン・ニーマン選手の一件と同様の
米国ニューヨーク州シネコックヒルズGCで開催の
全米オープンで起こりました。
大会2日目(6/19(金))にティショットを終えた
ジョン・ラーム選手が、自分のクラブを歩きながら
何度も蹴りました。
こちらは、Xに投稿された動画からその様子が
よくわかります。
どうでしょうか。
まるで怒りを抑えきれない子供のようです。
彼がクラブを蹴る映像はメディアの中継で流れた
そうです。
ティイングエリアでのできごとですから当然
映りますよね。
■ジョン・ラーム選手は、スペイン出身の22才。
世界ランキングも10位という選手です。
このジョン・ラームという選手は、これまでも
マナー面での評価は低いようです。
汚い言葉を発したり、バンカーレーキやクラブを
投げたり蹴ったり、看板を殴ったりなどが
知られているようです。
そして本人は、「プロなら耐えなければならない、
自分の中で気持ちを落ち着かせなければいけない。
でもそうするとペットボトルのコーラみたいに
なるんだ。ふたを開けない限り振っていても
いいけど、1回ふたが開いてしまうと、もう終わり。
そんな感じだよ。」と言っているそうです。
何を言っているんでしょうか。
まさに怒りに襲われたときに自分の行動を制御
できないことを宣言しています。
先日のウィンダム・クラーク選手が、ロッカーを
壊した際に「アンガーマネージメント」を
義務つけられたように、プロゴルフ界にとって
アンガーマネージメントが必要な選手は少なく
ないのではないかと思ってしまいます。
「アンガーマネージメントが必要な人、
プロゴルファーになるのをやめてもらえますか。」
そんな気持ちになります。
「世界のトップゴルファーは素行の悪い選手ばかり」
という印象を持たれると、「ゴルフ」というスポーツ
自体の品格を損なうことになり兼ねません。
■今大会のジョン・ラーム選手は、予選落ちと
なりましたが、このクラブをサッカーボールの
ように蹴った行為についてペナルティは科せられて
いないようです。
この日の前日(大会初日)にホアキン・ニーマン選手が
クラブを投げ捨てて2罰打を科されています。
これは映像で確認できていないのですが、少なくとも
「重大な非行」とみなされています。
それでは今回のジョン・ラーム選手の行為が
「重大な非行」に該当しないのか。
改めてゴルフ規則とその詳説を確認します。
「重大な非行」は、ゴルフ規則のトップの規則1.2
「プレーヤーの行動基準」に記載されたいます。
その中で、「「重大な非行」は、競技会から
プレーヤーを排除するという最も厳しい制裁措置が
正当化されるほどにゴルフで期待される規範から
大きく逸脱したプレーヤーの行動である。」 と
記載されています。
そして「重大な非行」と認定された場合、委員会は
その選手を失格にすることもできます。
さらに規則1.2の詳説1.2a/1 では「重大な非行」に
該当するかどうかの例が記載されています。
その全ての内容が以下のとおりです。
(見やすく改行とナンバリングを加えています。)
1.2a/1プレーヤーが重大な非行をしたかどうかの決定
プレーヤーが重大な非行をしたかどうかを決定する際、
委員会はすべての状況を考慮しなければならない。
委員会がその非行が重大であると決定したとしても、最初の
違反でプレーヤーを失格にする代わりに、その非行を
繰り返したり、同様の非行があった場合には失格にすると
プレーヤーに警告することがより妥当であるという見解を
その委員会が持つこともあるだろう。
【重大な非行とみなされる可能性が高いプレーヤーの行動の
例は次を含む:】
①パッティンググリーンへ深刻な損傷を故意に与える。
②コースセットアップに異議を唱え、ティーマーカーや
境界杭を独断で決めて動かす。
③例えば、別のプレーヤーや観客のいる方向に向けてクラブを
投げることによって、他の人の安全を脅かす。
④他のプレーヤーがストロークを行っている間に故意に気を散らす。
⑤他のプレーヤーからルースインペディメントや動かせる障害物を
その場所に残しておいてほしいと依頼された後で、他の
プレーヤーの不利益となるようにそのルースインペディメントや
動かせる障害物を取り除く。
⑥ストロークプレーで、別のプレーヤーの障害となる場合に、
止まっている球の拾い上げを繰り返し断る。
⑦プレーヤーのパートナーの支援となるように(プレーヤーの
パートナーがパッティンググリーンの球の曲がり具合を知る
手助けとなるようにするなど)、故意にホールとは別の方向に
プレーしてからホールに向けてプレーする。
⑧故意に規則にしたがってプレーせず、その関連する規則の
違反に対して罰を受けるが、そうすることで潜在的にかなりの
利益を得る。
⑨下品あるいは不快な言葉遣いを繰り返す。
⑩不当な利益をもたらす目的で取得したハンディキャップを使う、
またはそうしたハンディキャップを取得するためにプレー
しているラウンドを利用する。
⑪プレーヤーの球と思われる見つかった球を確認することを拒む。
【非行を伴うが、重大な非行とみなされる可能性が低い
プレーヤーの行動の例は次を含む:】
⑫クラブを地面に投げつけ、そのクラブを損傷させるが、
芝へ与えた損傷は小さい。
⑬ゴルフバッグに向けてクラブを投げたところ、意図せず
別の人に当たってしまう。
⑭不注意で別のプレーヤーがストロークを行うときに
気を散らしてしまう。
いかがでしょうか。
まず最初に、前日の大会初日に2罰打を科せられた
ホアキン・ニーマン選手の「クラブを投げ捨てた」
については、③と⑫が関連しています。
③については、周囲に観客がいませんでしたから、
同伴者やキャディの安全を脅かした可能性が
あります。
また、⑫については、芝に与えた損傷が小さければ
「重大な非行」に該当しないということですから、
このケースでは大きな損傷を与えた可能性が
あります。
次に今回のジョン・ラーム選手の場合ですが、
「クラブを蹴る」行為については、詳説内での
言及はありません。
詳説に「クラブを蹴る」ことが書かれていないため
無罰だったのでしょうか。
周囲の人の安全を損なったわけでもなく、コース
設備(芝など)を損傷させたわけでもなかったため
無罰だったのでしょうか。
記事内にもペナルティがなかったことに対する
疑問の声が上がっていますね。
また、ジョン・ラーム選手が無罰だった件について
2罰打を科されたホアキン・ニーマン選手は、
「自分は見せしめ」と認識しているようです。
つまり、ジョン・ラーム選手もペナルティ相当と
認識しているということです。
→ GDO記事
選手に「自分はみせしめ」と思われている時点で
委員会側の問題も大きいですね。
全米オープンの委員会側がゴルフ規則(詳説)を
どのように適用したかはわかりませんが、
結果的にはおとがめなしなんですね。
今回の行為はティイングエリアの周辺で多くの
ギャラリーが見ていましたし、メディアでの中継も
行われました。
明らかに「ゴルフ」にとってマイナスをもたらす
事象です。
詳説の⑨には、「下品あるいは不快な言葉遣いを
繰り返す。」場合は「重大な非行」になり得ると
あります。
それに照らすと今回の事象はどうでしょうか。
詳説の解釈を拡大すると各方面からの突っ込みも
あるのかもしれません。
また、「トッププロゴルファーがクラブを蹴って歩く」
という幼稚な事象をゴルフ規則自体が想定して
いないこともありますね。
一方で、「クラブを蹴る」ことは罰打に値すると
考えている人たちがいることも事実です。
委員会側の権限を最大限に活かしこれらの声を
拾い上げ、「ゴルフ」というスポーツの足を
引っ張る選手たちを許さないでほしいと思います。
✔多くの賞金を稼いでいるトッププロに対して罰金は
効果がないと思います。
彼らの素行の悪さに対しては、「厳しい罰打」を
連発してほしいものです。
多くの不名誉な罰打実績を身に染みて感じてほしい。
✔もっとちゃんとしてほしい今回の選手たち!






