1月中旬。

センター試験。


2年前、私たちは高3だったが、カップルとしてこの日を迎えたわけではなかった。


今思えば、恋は勉強とは両立できないと考えていた当時の私にとって、高3の時にTと付き合っていられるような心の余裕はなかったし、付き合っていたとしたら東大受験もアメリカ受験まうまくいっていたか分からない。


ただ、センター試験の前に一緒に「頑張ろうね」と励まし合いたかったし、点数を競ってご褒美を考えたりもしたかったな、と思っている。


そこで、2年の時は経ったものの、私たちはセンター試験の問題で勝負をすることにした。科目は数学2Bと地理。

私が勝ったらTの、ツイッターの質問箱開設。Tが勝ったら夏に私の手料理を5回食べられる権利。というのがご褒美だ。



私は、地理は75点だったものの、数学は満点で、これはひょっとしたら難しい大学を再受験しても結構いい線行くのではないかと調子に乗った。今も正直乗っている。理系を勉強してみようかなとかも思っている。


Tは、学校のテストで忙しいようで、なかなかセンターを解く時間がとれないようだ。ただ、ライン電話をした時に一緒に日本史の問題を解いて、Tが、日本史選択でもないくせにズバズバ答えを合わせており、それには感心した。(癪でもあった。)


Tとの共通の趣味、は、今のところ漫才しかないのかな、などと思っていたが、勉強を一緒に楽しめるのはかなり嬉しく思っている。


学年全体の同窓会で、クラスの委員長をしていたTは司会をしたらしい。よく分からないクイズを読み上げなければならず、やる気のなさそうな態度の写真が友達から送られてきた。


 だが、結局は、かなり楽しんだらしい。

クラス単位での飲み会では、一人で何人良い潰せるかということに重きを置いてみたところ、見事に自分もしんどくなったようである。馬鹿だ。あれほど飲みすぎるなといつも言っているのに。酔い潰すというモチベーションがそもそもおかしい。


しんどい、のみすぎた。


そのラインが来た時、私の頭の中は、正直、おいおい何してんねん、という感情が大きかった。


ただ、終電も逃した後、深夜のラインで、

「のみすぎた。。しんどい。。」や、

「今一人で酔いを覚ましてる。」などとラインが来ると、さすがに怒ってもいられない。とりあえず全面的に心配になる。


そりゃあ、「なんでそんなに飲むの!ダメでしょ!」くらいは言ったが、彼はよほどしんどいのか、「ごめんなしゃい。。」「反省してます。。」など、やたらと素直なので、とりあえずは彼の酔いが醒めるまで、彼の意識が飛ばないように、ラインを続けた。


彼は無事に家に着き、

「あなたがいなければ家に帰れませんでした。あなたがいないとダメだなぁと思う今日この頃。」

的なラインを送ってきてくれた。


とはいうものの、私は彼を無事に家に届けるためにラインを続けたわけではない。


せっかくの同窓会に参加できず、彼のカッコいい司会姿も見られず、一緒にお酒も飲めなかった。

でも、その後に一、二時間、彼とラインができたのが、ほんとに嬉しかったのである。いつもは忙しくて、あまりラインができない時もある私たち。いつまでも酔いが覚めなかったらいいのにな、と、少し思った。

私はアメリカで成人の日を迎えた。

高校の同窓会が行われている様子を、友達のラインやツイッターで見るのはとてつもなく寂しく、切なかった。


同窓会、ということになると、彼氏のいる女の子というものは、彼氏の浮気を心配するらしい。


だが、私はというと、全く心配していなかった。Tは私以外の女の子を好きにはならない。その信頼と実績(?)があったからだ。そして、同窓会で恋が芽生えるなんてこと、あるあるっぽいけど実はないだろう。そう思っていた。


しかし。待てよ。

そもそも私たちが復縁したきっかけって。


同窓会だ。



それに気づいた私は途端にメンヘラ彼女になった。大丈夫かなぁ、浮気しないかなぁ。



しかし、私は彼に、「束縛するのは嫌だから、普通に楽しんできてね。女の子とキスさえしなければ許すから!」という、がばがばな浮気の定義を伝えたい。彼は、「え、じゃあキスしなければ、その先はしてもいいの?」などと抜かしていたが、良いわけがない。


だが、冗談ぽく、「告られたらどうしようー!」とか言っているTを見ていると、これは大丈夫だな、何も心配する必要はないなと思えた。



しかも彼は後日、私の、束縛したくないという気持ちについて、

「そっちの気持ちがどうのこうのじゃなくて、俺が、貴方を大切にしたいから、浮ついたことはしない。」

というようなことを言ってくれた。


あ、もちろん、貴方、と言うような洒落た人ではありませんが、きちんと名前で呼んでくれる今日この頃。


以前、「お前」としか呼ばれていなかった頃から、カップルとして、一緒に成長してきたなぁとつくづく思う。