別れて一年ほど経った彼を含めての同窓会。

焼肉屋さんで、若干彼のことがかっこいいなと思いつつも、いや、付き合ったら苦労するからアカン、などと自分に言い聞かせているうちにボウリングが始まった。


Tは、フォームはとても上手そうなのだが、呆れるほど下手だった。本当に上手そうなのだが、驚くほど下手だった。


途中で、罰ゲームつきの対抗戦をやろうということになって、グッパでチーム分けをすることになった。5人なので、23に分かれる。


そしてあろうことか、私とT2人のチームができてしまった。私は一瞬顔が引きつり、彼も一瞬動きが止まり、他の3人も、あ、みたいな顔をしていた。



私もボウリングが上手いわけではなく、どちらかというと下手な部類に入るので、私と彼のチームは確実に負けそうだった。そして実際、綺麗に負けた。だが、お互いの下手さを笑いあったり、「頑張れ」「頑張る」などの言葉を交わしたり、ストライクを取ったらハイタッチしたり、付き合っていた時には一度もしたことがないボウリングデートが、皮肉にも実現したような形になった。


罰ゲームは、ラジオ体操か、2人でプリクラか、だったので(他の3人も、私たちの関係性を知っていたので、おそらくすごく面白がっていたのだろう)、私たちは迷いつつも後者を選んだ。


まずは全員でプリクラに入り、何枚か撮る。そして、最後の一枚のときに、3人がハケて、カーテンの中は私とT2人になった。


「ポーズを決めてね!」 

というプリクラ機の声に指示され、私たちはうさ耳のポーズを取った。付き合っていた時の硬派な彼とはイメージが全く違うもので、少しきゅんとしてしまった。