Tとの思い出があまりない一年を過ごし、中学三年生を迎えた。私たちはまたも別々のクラスになった。
中学三年生のクラスは、私にとってはかなり辛い環境だった。仲がいい友達とはことごとく違うクラスになり、担任の先生ともあまり合わなかった。学級委員長という役割を担いながら、クラスに馴染めず、教室に入ると呼吸がしにくくなるという理由で不登校になりかけたこともあった。
そんな中、私の心の支えとなってくれたのが彼だった。私の、彼への恋心は2年ぶりに再燃した。
なぜ惚れ(直し)たか。それは、私に多大な影響を与えているドラマ、リッチマンプアウーマンで小栗旬が演じた日向徹役に、Tが非常に似ていたからである。ツンデレでドSで賢くて頭がキレるあたりがそっくりだった。
「顔も小栗旬っぽくてイケメン!」とも思っていたのだが、小栗旬に謝れという声が多くあったので、なるべく言わないようにしていた。
彼は6組、私は4組、と、違うクラスだったものの、廊下から教室が丸見えの構造の学校だったため、私は6組の前を通るときに彼の顔を見るのをとても楽しみにしていた。
不登校になりかけていた当時の私にとっては、彼だけが、私が学校へ行く理由だった。
いや、それは言いすぎかもしれない。
冷静に考えると、皆勤賞を取りたいという思いと他のクラスにいる親友に会いたいというのが7割、彼の顔が見たいというのが3割だったような気がする。
しかし兎にも角にも、中学三年生の初めから、彼の存在は、私の中ではある程度大きかった。
今回からは、運命の交際開始にむけて、ドラマチックな中学三年生のストーリーをお送りする。