こんにちは。元小学校教師の和久田ミカです。
こちらの講座の募集が始まりました。
さて。
8年前の記事を書き直して、再掲しますね。
今日の話は
「ママ起業がおちいりやすい罠。
私がこの仕事を始めた、たったひとつの理由」
です。
今、副業がOKになったり、起業のハードルも低くなったりして、フリーランスになる人が増えました。
私は起業してから15年近くたちますので、時代の変化を感じます。
そんな私の黒歴史をば。
私がこの仕事を始めたのは、娘が2歳の終わりぐらいでしょうか。
最初の数年は、ボランティアで活動していました。
ボランティアというのは、無料で活動することじゃないんですよ。
自分が、資金を補てんしながら続ける、赤字の活動です。
とても大変だったのだけど、それでもやりたいと思った理由があります。
「人の役に立ちたかった」から。
その一言に尽きます。
娘の世話と家事、話もろくにできない子どもと ほぼ二人きりの生活。
何をやっても 誰もほめてくれない。やって当たり前。
給料すらない。土日もない。24時間営業の母親業。
何かをしようとしても、娘の世話で中断しなくてはならず、イライラ。
常に睡眠不足で、頭がもうろう。
やってもやっても、片づかない部屋。
何も生産的なことをしていない気分。
子どもはかわいい。
すっごくかわいい。
でも、それだけでは埋められない何かがある…。
そんなふうに、どんどん心のエネルギーが枯渇していった時期、思い立って ボランティア活動を始めたのでした。
現在2~5万円の講座でお伝えしている内容を、無料(または利益なし)で提供していたのです。
参加くださる方の
「ありがとう」「楽しかった」
そんな言葉だけを楽しみに、学んだことすべてを 私に出会ってくれた方に お伝えしていました。
ここまでの勉強代、すでに軽自動車が買えるぐらいになってましたが…。
ある住職の言葉に、
「人間の究極の幸せは4つあります。
1つ目は、人に愛されること。
2つ目は、人に褒められること。
3つ目は、人の役に立つこと。
4つ目は、人に必要とされること。」
というものがあります。
本当にそうだよねえ、どれもお金では買えない。
人と人との間に生まれるもの。
当時の私は、そんな「究極の幸せ」がほしくてたまらなかったのだと思います。
でも、なぜ 赤字になりながらも お金をもらわず、ボランティアを続けようとしたのでしょう。
それには、2つ理由があります。
ひとつ目は、心の穴をすぐに埋めたかったから。
必要とされる喜びをすぐに味わうためには、無料という手段がてっとり早かったのでしょう。
もともと教師ですから、話すのは得意。
当時、mixi全盛期で、告知を出せば すぐに40人ぐらいは集まる時代でした。
おそらく、
「だれか~~!!!だれか、私を必要として~!ほめて~!役に立たせて!愛して!」
と心が暴れていたのです。
のどが渇いているのに、一滴も水が出ない、そんな状態です。
それを「ニーズに振り回されている」と言います。
「ニーズ」というのは、心の欲求のようなもの。
住職の話を引用すると「必要とされる」「ほめられる」「役に立つ」「愛される」がニーズです。
ニーズは、満たされないと 私たちを振り回します。
たとえば、私は空腹になると、どうしようもなくイライラしてしてしまうタイプ。
早くおなかを満たしたい。
娘から
「ママ、お腹が空いてるのはわかるけど、プリプリしないでよ」
とあきれられます。
それと同じ。
心もお腹がすくのです。
「空腹な心」は、とにかく食べたい!食べたい!食べたい!
「だれか~!私の心を満たして~!」
イライラしたり、いてもたってもいられず、満たすための行動に奔走します。
その状態が「ニーズに振り回されている」状態です。
ニーズに振り回されているときの薬は、「それに気づくこと」。
「今、自分を必要としてほしくて、心がザワザワするんだな」
のような感じで、振り回されている状態を受け止める。
ハングリーな心が 大暴れしてしまうのを 防げます。
*暴れてしまうけど、被害は少ないということ
私の場合、心の空腹を満たす行動が「ボランティア活動」でした。
一見、健全な活動に見えますが、心は 飢餓感でいっぱいでした。
とにかく、一刻でも早く、心を満たしたかった。
「ママたちのために」がんばる!
と お金も知識も時間も大放出で活動していましたが、
「本当は自分のためにやっていたこと」と気づくのは、少しあとになります。
そして、ボランティアをしていた、ふたつ目の理由。
それは
「私が我慢をすればいい」
「私が犠牲になれば丸く収まる」
という、自分の中のルール。
たとえばこういうの↓
お母さんたちはお金を持っていない。
だから、私が 無料で 教えてあげよう。
勉強には、勉強代も交通費も時間も たくさんかかったけど…。
お母さんたちは 子どもが小さくて動けない。
だから、私が 託児を用意してあげよう。
すごく手間がかかるし、大変だし、託児代を踏み倒されることもあるけど…。
だから、私が我慢して、犠牲になって、与えてあげなくてはいけない、と思い込んでいたのです。
なんとまあ、傲慢な考え方だろうと 今は思いますが、当時は 本気でそう思っていました。
自己犠牲の上に立つ 使命感なんて、たいていそんなものです。
美辞麗句の使命の下には、
自分を認めてほしい、
人に影響を与えたい、
犠牲もいとわない私に酔う、
といった下心が 隠れていることがあります。
というわけで、そんな生活が長く続くわけもなく、お金も底を突き、
みんなの「ありがとう」の言葉も 響かなくなっていき、
ボランティア活動に 終止符を打つときが来ます。
「役に立ちたい!」「必要とされたい!」
というニーズ(心の欲求)に振り回されていた、と気づいたのもこの頃です。
自分にムチ打って、活動を続けなくてもいいのではないか?
「こんなにやってあげてるのだから、もっと感謝してほしい」
と思うくらいなら、有料でサービスを提供すればいいじゃないか、
そう思うようになったのです。
そして今に至ります。
黒歴史ですが、私にとっては 大きな転換期です。
苦しくも いとおしい時期。
それからね。
先に出した住職の話は、日本理化学工業株式会社会長の大山泰弘さんの話から引用したものです。
この会社は、障害者の雇用でも有名ですね。
余談ですが、この会社のダストレスチョークは、教員時代に自費で買っていたほど品質が良いものでした。
本も出てます
ちがった視点から「ニーズ」について考えることができると思います。
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