バカにされやすいあなたへ。被害者がいるから加害者をやめられない。 | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

こんにちは。元小学校教師の和久田ミカです。

 

ただいまこちらを募集中です。

 

 

 

 


Aさんの悩みのひとつは、

 

「バカにされやすいんだよねー」

 

です。

 

 

その根っこにあるもの。

 

ひとつは、「バカにされた」と とらえやすい、考え方の癖を持っていること。

 

もうひとつは、人間関係は天秤のようなものということ。

 

今日は、後者の「人間関係の天秤」について お話ししていきます。

 

 

 

家では安心感もあって、態度がLLな娘ですが、外に出ると ものすごく気を使って生活しているようです。

 

 嫌われないように

 出すぎないように

 相手を否定しないように

 

そんなわけで、私から見ると とても自信がなさそうに見えるときがあります。

 

(よく言えば、やさしそうで、まわりによく気が付く子)


人間関係はバランス。

 

弱そうな人には、強そうな人がくっついてきます。

 

NOを言えない人には、イヤなことを押し付ける人がきます。

 

 

我慢が美徳だと思っている人には、理不尽を強いる人が現れます。

 

自分を卑下する人には、上から目線の人が 文句を言いに来ます。

 

周りの人に合わせすぎてしまう人は、周りの人に振り回されやすいです。

 

 

陰と陽のように、セットなのです。

 

お互いがお互いの役割を、無意識にゲームのように演じています。

 

 

つまり、

 

「バカにされる」

 

という悩みを持っている人は、周りの人を使って 自分を

 

「バカにさせている」

 

のかもしれません。

 

バカにさせるゲーム。

 


小学校の教師だったころ、バカにされて泣いている子には 大きな声を出させました。

 

声で、体で、 他人との境界線を強くするためです。

 

 

落ち着いてから、(いじめた子もいっしょに同席させて)泣いていた子に 聞きます。

 

「本当は、何て言いたかったの?」

 

やめてって、言いたかったです…」

 

消え入りそうな声で言う子に、

 

「ちゃんと大きな声で言ってごらん」

 

やめて

 

「ちゃんと目を見て、『やめて!』(と言ってみて)」

 

やめて

 

「もっと大きな声で!ちゃんと相手の顔を見て!」

 

「やめて!」

 

「もっと大きな声で!」

 

やめて!!!

 

 

 

そんなふうに、論理ではなく 体で対峙することを 何度もしていきます。

 

すると、不思議なことに 少しずつ、関係が対等になっていくのです。

 

子どもとはいえ、「ごめんね」「いいよ」で収まる人間関係ばかりではないですから。

 

 

それと、いじめっ子はたいてい、誰に対しても いじめるわけではありません。

 

いじめても いじけるだけ、落ち込むだけの子を対象にします。

 

 

 

昔いじめっ子だった おばさまからも、こんな話を聞いたことがあります。

 

「『今日からいじめはやめてあげよう』と思って 教室に入ると、いじめられっ子が おびえた目で私の顔を見る。

 

 腹が立って、『やーめた、今日もいじめよう!』と思う」

 

完全に いじめられる子の態度が悪い、と言っていました。

 

 

若者の育成もやっておられる方なので、

 

えー?(;゚Д゚)

 

と思ったけど、それもまた その人の中の正解なのでしょう。

 

 

 弱々しいから、強く出たくなる。

 

 被害者がいるから、加害者をやめられない。

 

人間関係は天秤のようなものだからです。

 

 

まず天秤から降りることが先。

 

毅然とした態度で 接することができたら、いじめは 終わるかもしれないのですね。

 

 

 

同時に私は、いじめっ子を「悪い子」だとは思っていません。

 

もともとは、いじめられていた子だと思っています。

 

誰かにいじめられた、そのはけ口を 自分より弱い人にぶつけるのです。

 

 

いじめ、というと おおげさだけど、

 

親に虐げられた(と感じる)子は 友達をいじめます

 

夫に大切にされなかった(と感じる)妻は 子どもを怒鳴ります

 

親に大事にされなかった(と感じる)子は、思春期以降 親に仕返しを始めます。

 

 

つまり、バカにする人は おそらく 誰かからバカにされてきた人。

 

誰かをはけ口にしているけど、そうじゃない。

 

その人の中に、何か反応するものを見つけ、それを攻撃しているだけ。

 

そういうこと。

 

 

だからね。

 

もし あなたをバカにしてくる人がいたら、心の中で

 

「愛してるよー」

 

「(私の中に反応するものを持ってて)ごめんねー」

 

と言ってあげよう。

 

 

なんで私が…と思わず、その人の心の奥にある光に向かって

 

「愛してるよ。ごめんね」

 

と 話しかけていくのです。

 

 

あれ?ちょっと怪しい話になってる?

 

いや、そんなことないです。

 

 

心理学者ユングは、無意識化では みんながつながっている(集合的無意識)と提唱しました。

 

私もそう思います。虫の知らせとか、胸騒ぎとか、ありますもん。

 

心の中で思っていることや、その人の持っているスタンスって 相手に伝わります。

 

「愛してるよ。ごめんね。」

 

そう相手のために祈れる自分になったら、関係性が対等になるから。

 

 

毅然とした態度がむずかしいときは、ここからはじめていこう。

 

皆が 被害者でも加害者でも なくなりますように。

 

 

 

  

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