「当たり前」のすばらしさ | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

ゆるっと☆にこママコミュ代表和久田ミカです。

ゴールデンウィーク明けは、体調が崩れやすかったり、気力が落ちやすい時期です。

教員をしていた時にも、「休み疲れ」のようなものを 感じる子どもたちがいました。

ゆったりペースの生活を心がける時期かもしれませんネ☆

$子育ては「聞く」が9割でうまくいく

さて。今日は生活習慣について 書きます。

次の日の支度や宿題や家庭学習など。学校から帰ってきて やることは たくさんありますね~。

いろいろな 考え方はあると思いますが、私は 3年生ぐらいまでは 生活習慣を身に着ける時期と考えています。

「夜寝る前に 歯を磨くものだ」と教えるのと同じように「宿題は家でやっていくものだ」と教えるのですねん。

一朝一夕には身につかないことも多いので、3年かけて 教えていくんです。


「やるのが当たり前」の習慣になるまで。

というのも、教師として 現場にいたときに、習慣になっているか なっていないかは 大きいなあ、と感じたからです。


ある学校に赴任したときに、母親がアルコール中毒で ネグレクト気味のご家庭が転入してきました。

わけあって 保護施設に入所されとことでした。

そこには3人きょうだいがおり、私は末っ子を担任しました。


上の兄姉は、あまり手をかけてもらえず、生活習慣がついていませんでした。

食べ物も食べられたり、食べられなかったり。給食で命をつないでいました。

生活習慣にまで 気を回す余裕はなかったようです。

すでに忘れ物をしても平気、宿題はやらなくていい、という考えになっており、担任は 手を焼いていました。

でも、私が担任していた末っ子は 宿題もやっており、忘れ物もありませんでした。

何が違っていたのでしょう?

それは「習慣」「当たり前」のちがいです。


幸い、末っ子は まだ1年生で、寮母さんがよく面倒を見てくださっていました。

だから、忘れ物をしたら はずかしい、宿題は 苦手だけど 学校から帰ってきたらやる、ということが「当たり前」。

持っていくものがあれば 事前に 周りの人に相談し、宿題でわからないことがあれば 誰かに聞く、ということが できる子に育っていきました。

同じきょうだいでも、環境によって ずいぶん 育ち方が変わるものだなあ、と 感じました。


「忘れ物をしても 困ったら自分で用意するようになる」

「宿題をしていかなくて 困ったら、自分の責任」

とも言われます。

それも 真実だとは思うのですが、万能ではありません。


その家庭を見ていて、生活習慣が 身についていたら、高学年になって こんなに大変な思いをせずに すんだのになあ、と 感じました。

忘れ物をし続ける子は、困っていないから し続けるんですねん。

そして 大きくなってから「忘れ物をしないようにしようね」と言われたところで、いまさら 気をつけようとは 思いません。

忘れ物しても なんとかなる、ということを 学んでしまっていますから。

それも 生きる力では ありますけどねん…。


3年生までは 長い目で 生活習慣を整えていく時期。

歯磨きも 習慣にするまでは 泣いたり暴れたり とても大変。

なだめたり 諭したり ほめたり 叱ったり 怒ったり。

習慣になってしまえば 親も子もラクです。少ないエネルギーで 続けることができます。


4年生を過ぎると もう 自分で考える時期に入っていきますので、「教える」から「考えさせる」ことが メインになります。

もう「~しなさい」「~しようね」が通用する 年齢ではなくなりますね。

その前に、いろんなことが「当たり前」「するもんだ」と なっておくといいなあ、と私は感じています。


余談ですが、末っ子のことについて、次のアメンバー記事で書きます。

よろしかったら、ご覧になってねん。

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