この世の中には、あまりにも多くの価値が溢れている。
多種多様の価値が溢れていながらも、共感出来るものが
少ないと嘆いている人は多かったりする。
それはなぜか。
価値を提示する側が、享受する側の認識感覚を
見誤っているということに他ならない。
価値認識があまりに細かく分散され過ぎたことによって
マスを狙った価値観の提示は、共感されずらくなっている。
それを確認するためには、実際に売れている商品、
サービスを見れば明らか。
一見マスを狙ってヒットしたような商品であっても
提示の仕方がプロダクトアウト的だったりする。
それが、伝播し多くの人に知られたときには
マス的なものに捉え方が変化してしまっていたりする。
マスにまで広がったヒットするものは、人のコントロールを離れて
雪だるま式に伝播していくからだ。
マーケットの機嫌を伺ってばかりの、マーケットイン的なものではなく
それぞれの理念を明確に打ち出した、プロダクトアウト的なものの方が
案外受けたりする。
そういう価値提示にこそ、創造性という概念が必要となってくる。
巷にあふれるもののなかにも、視点を変えるだけで新たな価値を
提示することは十分可能であり、そこの伝えたいメッセージを強く
打ち出すことによって、共感されるものが生み出されるのだ。
そこにこそ創造的ものを生み出す楽しみが詰まっている。