卵の必要性②
ミネラル
血液の生成、酵素の活性化、抗酸化作用などに必要
卵には、鉄や亜鉛などのミネラルも豊富に含まれています。これらのミネラルは、体の様々な機能に必要であり、卵を食べることで効率的に摂取できます。以下に、卵に含まれる主なミネラルとその効果を紹介します。
鉄：血液の生成や酸素の運搬に必要。貧血の予防や改善に役立つ。
卵に含まれる鉄は、血液の生成や酸素の運搬に必要なミネラルです。鉄不足になると、貧血や倦怠感、頭痛などの症状が現れます。卵を食べることで、鉄の摂取量を増やし、貧血の予防や改善に役立つことができます。
亜鉛：免疫力の向上や味覚の維持に必要。風邪やインフルエンザの予防にも役立つ。
卵に含まれる亜鉛は、免疫力の向上や味覚の維持に必要なミネラルです。亜鉛不足になると、風邪やインフルエンザにかかりやすくなったり、味覚が鈍くなったりします。卵を食べることで、亜鉛の摂取量を増やし、風邪やインフルエンザの予防にも役立つことができます。
セレン：抗酸化作用があり、発がん物質の働きを阻害する。老化の防止にも役立つ。
卵に含まれるセレンは、抗酸化作用があり、発がん物質の働きを阻害するミネラルです。セレンは、体内で発生する活性酸素を除去し、細胞のダメージを防ぐことができます。これにより、癌や動脈硬化などの病気の予防や、老化の防止にも役立ちます。
コレステロール：体に必要なコレステロールを増やし、心臓の健康に寄与する。
卵に含まれるコレステロールは、体に必要なコレステロールを増やし、心臓の健康に寄与する物質です。卵に含まれるコレステロールは、悪玉コレステロールではなく、良玉コレステロールであることが研究で示されています。良玉コレステロールは、血管の中の悪玉コレステロールを除去し、血液の流れを良くすることができます。これにより、高血圧や動脈硬化などの心臓病の予防に役立ちます。
日本人のタンパク質摂取量の現状と問題点
卵に含まれるタンパク質は、体にとって非常に重要な栄養素です。しかし、日本人のタンパク質摂取量は、戦後間もない時代と同水準に低下していることが、国立健康・栄養研究所や厚生労働省の調査で明らかになっています。
1995年（81.5ｇ）をピークに、2000年以降に急速に摂取量が減り、現在は戦後間もない1950～60年代（71.4ｇ）と同程度しか摂取されていないのです。
このようなタンパク質摂取量の低下は、様々な問題を引き起こします。以下に、タンパク質不足が引き起こす様々な症状やリスクについて説明します。
筋肉量が低下する
タンパク質は、筋肉の構成要素であり、筋肉の成長と回復に必要です。タンパク質が不足すると、筋肉の分解が優位になり、筋肉量が低下します。筋肉量が低下すると、運動能力や日常生活の動作が低下し、転倒や骨折などの事故のリスクが高まります。また、筋肉量が低下すると、基礎代謝が低下し、太りやすくやせにくい体質になります。
髪や皮膚のつやがなくなる
タンパク質は、髪や皮膚の生成にも必要です。タンパク質が不足すると、髪や皮膚のターンオーバーが乱れ、髪のコシやボリュームが減ったり、皮膚のハリやツヤが失われたりします。また、タンパク質が不足すると、傷の治りが遅くなったり、感染症にかかりやすくなったりします。
集中力や判断力が低下する
タンパク質は、神経系の正常な働きにも必要です。タンパク質が不足すると、神経伝達物質の生成が低下し、集中力や判断力、記憶力などの神経機能が低下します。これにより、学習や仕事の効率が悪くなったり、ミスや事故の原因になったりします。
免疫力が低下する
タンパク質は、免疫システムの構成要素であり、免疫力の向上に必要です。タンパク質が不足すると、抗体や白血球などの免疫細胞の生成が低下し、免疫力が低下します。免疫力が低下すると、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなったり、重症化しやすくなったりします。
卵を食べることのメリットとおすすめの方法
卵を食べることで、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素を効率的に摂取できることがわかりました。卵を食べることで、以下のような健康や美容の効果を得ることができます。
卵を食べることで得られる健康や美容の効果は
筋肉の成長と回復を促進し、運動能力や日常生活の動作を向上させる
髪や皮膚のハリやツヤを保ち、老化の防止に役立つ
集中力や判断力、記憶力などの神経機能を
神経機能を高めることで、学習や仕事の効率を向上させる
免疫力を高めることで、感染症に対する抵抗力を強化する
心臓の健康を保つことで、高血圧や動脈硬化などの心臓病の予防に役立つ
これだけではありません。卵には、他の食品にはない特徴や魅力があります。以下に、卵を食べることのメリットとおすすめの方法を紹介します。