木曜日のMちゃんのレッスンでのこと


風の通りみち

魔女の宅急便


を課題にしていますが


最近たくさんお家で弾いてくれているようで


レッスンで聞かせてくれる演奏は


とても気持ちがこもっていて


丁寧で表現豊かに弾いてくれます


ピアノが好きなのか、


音楽が好きなのか、


何かわからないけれど


演奏にはMちゃんの溢れる思いが


つまっていて、


毎回演奏を聞いて泣きそうになります。。




Mちゃんは数年前まで、


バーナム、バイエル、ピアノの森、、


などのテキストを中心に


レッスンを進めていましたが、


少しつらそうでした。。


レッスンの終わりにカホンを


好きなように思いきり叩く


という太鼓タイムのときは


笑顔になり


自由に楽しそうでした。




ある時、


バーナムの音階をやっているとき、


手がとまり


うつむいたまま


じっとピアノの前に座って


動かなくなってしまい


大丈夫?と声をかけると


大丈夫。


と。


うつむいたままのMちゃんの後ろ姿を見つめながら


いったん今のテキストは全部やめようと


決めました。。




それから


Mちゃんが好きな曲を準備して


好きな曲の譜読みをして


好きな曲の音符のリズムを理解して


ハノンだけは


頑張ってやってもらって


そのようなレッスンに変えてから


どんどん上達してゆきました。



先日のMちゃんのレッスンで、


Mちゃん、上手だね、素敵な演奏だね、


と伝えたら


でも、、友達のほうがもっと上手に弾いてる、、

同じ曲だけど友達はもっと難しい感じのを弾いてる、、私よりも上手、、


と言うので、、



Mちゃん、、難しいのを弾くのはけっこう頑張れば誰でも出来ると思うよ。


Mちゃんだって算数のドリルいっぱいやるようにすごく難しい曲に頑張って取り組めば弾けると思うよ。


でもね大事なのは心だと思うよ。

心のこもった演奏はなかなか出来ないよ。

どんなに上手に弾けても誰かの心に優しさとか元気とか届けられなかったら意味がないんじゃないかと思うよ。


先生は今日Mちゃんの演奏聞いて、感動したよ。。

ああピアノ教室やってて良かったな、また頑張ろう、て思えたよ。

Mちゃんは、聞いている人の心を励ます演奏が出来ているんだよ。そしてそれは素晴らしいことなんだよ。。


と伝えました。



小学生の娘と息子を見て


よく思います。


どこへいっても誰かと比べられ、


赤ちゃんの時は


立ったり、ご飯か食べれるようになったり、


それだけで


すごいねー歩けたねー


てほめてもらえるのに



大きくなるにつれて


点数をつけられて


あれが出来ない


これが出来ない


もっと、もっと、と


求められて、、



せめてピアノ教室では、


もちろん学びながらも


楽しく、


のびのびと、


大胆に自由に


自分を表現してほしいです。。