音譜 パリの自転車タクシー「タンデムサービス」自転車


運転手は、ベレー帽に同色のチョッキを身につけて、まるで20世紀前初頭スタイルでとってもレトロ。観光客受けすること間違いなし!の素敵なスタイルです。


皆さんはベトナムのシクロ(3人乗自転車)をご存知ですか? 基本的にはこのシクロに似ているのですが、これだと横幅がとられるということで、それを二人乗用のタンデム式にスリムに変型したのがこのタンデムタクシーです。


この形は、渋滞も物ともせず滑らかに進む合理的な交通手段。寒い冬でも運転手と一緒にペダルを漕ぐから運動不足解消にも有効だし、1キロにつき1ユーロ(125円)と料金もかなり良心的。予約をすれば自宅にも来てくれるんですって!


この自転車タクシーを経営しているのは、非営利民間団体(NPO)の“タンデム・サービス”。

主宰者は、できるだけ都会から車を排除しようと活動している若きエコロジストのステファンさんです。


ステファンさんの話では、利用者はリピーターが多く、子供の学校への送り迎えを頼む人もいるということです。日本にもあれば便利ですよねー!


さて、ステファンさんの活動はどうなのでしょう。

今から一年前にNPOを作り、自分の貯金を下ろしてタンデム式自転車をなんと00台も購入したということです。

彼の熱意に動かされ、3つのフランスの企業が後援を申し出てくれたそうで、最初は割と順調な滑り出しだったのですが、現在は最初の障害に遭遇しているということです。


それは、「運転手が少ないこと」。ステファンさんは、エコな活動のほかにもう一つ目的があり、それは街中で増えていく失業者のための職の提供、という目的がありました。


しかし、現在動いてくれている運転手は10人程度しかいなく、思うように100台のタンデムタクシーがほとんど動いていない状態だそうです。もったいないのですが・・・・。


犬の散歩の際に、糞の始末もなかなかできていないパリ市民。テンダムタクシーの意図を理解し、実際にパリの街中をテンダムタクシーが走りまわれるようになるのはいつのことだか・・・?


もしパリに遊びに行ったら是非利用したいと思っています!