2014年もとうとう大晦日。

今年はブログ活動を中断してしまい、
再開後もなかなか軌道に乗らない状態でこの日を迎えました。


・・・そう、いつごろからでしょうか?
○○ロスって言い方が使われるようになったのは。

主に、夢中になっていたものが終わってしまったり、目の前から去ってしまったり、
時にそれはドラマであり、TV番組であり、あるいは特定個人であったり。

あまロス(NHKドラマ『あまちゃん』が終わってしまった)とか、
タモロス(『笑っていいとも』が終わってしまった)とか・・・処々色々と。


ボクにとっても、
例えば、今年5月、会えることを楽しみにしていた
ポール・マッカートニーの国立競技場でのコンサートが、
直前キャンセルになってしまい、
実際目にすることないまま過ぎ去ってしまった出来事もそうであるし、

そして何より、
『全米トップ40』のDJとして長くボクらの心に、
音楽と言葉を残してくれたケーシー・ケイサムが6月に天に召されたこと。

もう彼がこの番組自体のDJを降りてから20数年たち、
最後まで続けていたアメリカでのカウントダウン番組、
『American Top20』を降板し、引退表明してから、
早や5年が過ぎていて、
今さら・・・ということもないだろうに、
本当にひどい喪失感に襲われたものでした。


このブログで、ケーシーの訃報を紹介してのち、
彼の想い出を書こうとしながら、
PCの不調に加え、そうした思いから、
なかなか書けなかったものに一区切りをつけるため、
番組を聴き始めた当時の想い出の曲を考えていました。

やはり、自分の名前の由来ともなった、
ニール・ダイヤモンドの『ハートライト(Heartlight)』は
ボクにとって大事な曲ですし、
そういった曲はもういくつもこの5年の間に紹介してきました。

そんな中、やはりこの当時Top10入りしていた曲の中に、
忘れられない曲がありました。

人選もまさに今回の内容にぴったりという感じで、


マイケル・ジャクソン&ポール・マッカートニー『ガール・イズ・マイン』


あの全米、全世界的にもポップス史上最大のヒットアルバムとなった、
マイケル・ジャクソンの『スリラー(Thriller)』からのリードシングルの曲で、

非常に軽いタッチで三角関係になった男同士の恋の当てぶりを歌った
ラブソングです。


①オリジナルではこの曲ではPVが作られていないので、音源のみ




②2008年に『スリラー』25周年記念盤として、新たにレコーディングされた
 マイケル単独のこの曲に、
 プロデューサーのウィル・アイ・アムがラップフィーチャーされたニューバージョン



☆Michael Jackson & Paul McCartney "The Girl Is Mine"
from the album "Thriller"
 1983年Billboard Hot100 最高位2位


(マイケル(M))
Every night she walks right in my dreams
Since I met her from the start
I'm so proud I am the only one
Who is special in her heart
The girl is mine
The doggone girl is mine
I know she's mine
Because the doggone girl is mine

>> 毎晩彼女がボクの夢の中に現れるんだ
>> 彼女と出会ってからずっとさ
>> ボクがたった一人の男だなんて誇らしいね
>> 彼女の中の特別な存在なのさ
>> 彼女はボクのもの
>> 浮気なあの娘はボクのものさ
>> そうさ彼女はボクのもの
>> だってそんなかわいいあの娘はボクのものなんだからね

(ポール(P))
I don't understand the way you think
Saying that she's yours not mine
Sending roses and your silly dreams
Really just a waste of time
Because she's mine
The doggone girl is mine
Don't waste your time
Because the doggone girl is mine

>> 君の言ってることは理解不能だね
>> 彼女が君のものでボクのものじゃないって?
>> バラを贈ってみたり馬鹿げた夢におぼれたり
>> ホントにそんなことで時間を無駄にしちゃって
>> だって彼女はボクのものなんだから
>> ちょっと厄介なあの娘はボクのものなんだ
>> 時間は大事にしろよ
>> だってそんなかわいいあの娘はボクのものなんだから

(P)
I love you more than he
(Take you anywhere)
(M)
But I love you endlessly
(Loving we will share)
(M&P)
So come and go with me to one town
(M)
But we both cannot have her
So it's one or the other
And one day you'll discover
That she's my girl forever and ever

>> ヤツなんかよりずっと君のことを愛してるよ
>> (どこにだって連れて行くさ)
>> でもボクの愛に終わりはないのさ
>> (二人で愛を分かち合おうよ)
>> さあボクと一緒に街に出かけよう
>> でもボクら二人とも一緒って訳にはいかないよね
>> だからこちらにするかあちらにするか
>> いつの日か君は気づくんだ
>> 君は僕の彼女だってこと、ずっとずっとね

(P)
I don't build your hopes to be let down
'Cause I really feel it's time
(M)
I know she'll tell you I'm the one for her
'Cause she said I blow her mind
The girl is mine
The doggone girl is mine
Don't waste your time
Because the doggone girl is mine

>> そんなに期待したって無駄だと思うよ
>> そろそろそういう時だって気づくべきさ
>> いやいやボクこそが大切な人だって言ってくれるさ
>> だって自分の気持ちはボクになびいてるって言ってるんだからね
>> 彼女はボクのもの
>> 浮気なあの娘はボクのものさ
>> 時間を無駄にするなよ
>> だってかわいいあの娘はボクのものなんだから

(M&P)
She's mine, she's mine
No, no, no, she's mine
The girl is mine, the girl is mine
The girl is mine, the girl is mine
The girl is mine
(Mine, mine)
Yep, she's mine
(Mine, mine)
The girl is mine
(Mine, mine)
Yep, she's mine
(Mine, mine)

>> ボクのもの、ボクのもの
>> いやいやいやボクのものさ
>> あの娘はボクのもの、ボクのもの
>> あの娘はボクのもの、ボクのもの
>> あの娘はボクのもの
>> (ボクのもの、ボクのもの)
>> そうさ、彼女はボクのもの
>> (ボクのもの、ボクのもの)
>> あの娘はボクのもの
>> (ボクのもの、ボクのもの)
>> そうさ、彼女はボクのもの
>> (ボクのもの、ボクのもの)

Don't waste your time
Because the doggone girl is mine
The girl is mine

>> 時間は大事にしろよ
>> だってそんなかわいいあの娘はボクのものなんだから
>> あの娘はボクのもの

Michael, we're not going to fight about this, okay?
Paul, I think I told you, I'm a lover not a fighter
I've heard it all before, Michael
She told me that I'm her forever lover
You know, don't you remember?
Well, after loving me, she said she couldn't love another
Is that what she said?
Yes, she said it, you keep dreaming

>> マイケル、ボクらこんなことでケンカしたくないんだ、いいかい?
>> ポール、君に言ったはずさ。ボクは恋してるヤツでケンカ屋じゃないんだ
>> そんな話もう何度も聞いたよ、マイケル
>> 彼女はボクこそが永遠の恋人だって言ったんだよ
>> 覚えてないのかい?
>> そう、ボクのこと好きになったら他の誰かなんて愛せないって言ったことを
>> そんなこと彼女が言ったのかい?
>> そうさ、そう言ったのさ、君はせいぜい夢でも見てればいいさ

I don't believe it
(Mine, mine)
No
The girl is mine
(Mine, mine, mine)
No mine
No mine
(Mine, mine, mine)
She is mine, mine, mine, mine, mine
(Mine, mine, mine)
The girl is mine
(Mine, mine, mine)
No girl is mine
(Mine, mine, mine)
The girl is mine
The girl is mine
Girl is mine
(Mine, mine, mine)
No she is mine

>> そんなの信じないぞ
>> (ボクの、ボクのものさ)
>> ちがうよ
>> 彼女はボクのものさ
>> (ボクの、ボクの、ボクのもの)
>> ちがう、ボクのもの
>> ちがうよ、ボクのもの
>> (ボクの、ボクの、ボクのもの)
>> 彼女はボクの、ボクの、ボクの・・・
>> (ボクの、ボクの、ボクのもの)
・・・


1982年12月にリリースされた、
マイケル・ジャクソンのアルバム、
『スリラー(Thriller)』からの第1弾シングルがこの曲で、

マイケルに関しては、一つ前のオリジナルアルバム、
「オフ・ザ・ウォール(Off The Wall)」からも、
「今夜はドント・ストップ(Don't Stop 'till You Get Enough)」と
「ロック・ウィズ・ユー(Rock With You)」の2曲の全米No.1ヒットを含む、
4曲のTop10入りシングルが出ており、

このアルバムでもプロデュースを務めたクインシー・ジョーンズが
作品的にもこの「スリラー」へと続いていくものとして、
取り上げた中からの絶対的自信をもってのファーストシングルでした。
しかし、軽く取られすぎたのか、タイミングが悪かったのか、
最高位2位で止まってしまったのでした。
もちろん、そのあとは2曲連続の全米No.1と続くわけですが・・・

ちなみに、ボクが初めて『全米トップ40』を聴き始めたのが、
1982年11月27日付。
つい先日、ちょうどこの日のオンエア分が、
『全米トップ40 The 80's』として海外のネットラジオ、
そしてラジオ日本でも放送されました。
当時はたまたま30位から聴き始めていたので、
フルで聴くことが出来たのは本当にうれしかったです。

1982年11月27日付・Billboard Hot100 Top10

1.トゥルーリー(Truly) ライオネル・リッチー
2.グロリア(Gloria) ローラ・ブラニガン
3.ハート・アタック(Heart Attack) オリビア・ニュートン・ジョン
4.愛と青春の旅立ち(Up Where We Belong) ジョー・コッカー&ジェニファー・ウォーンズ
5.ハートライト(Heartlight) ニール・ダイアモンド
6.ミッキー(Mickey) トニー・バジル
7.マンイーター(Maneater) ダリル・ホール&ジョン・オーツ
8.ステッピン・アウト(夜の街へ)(Steppin' Out) ジョー・ジャクソン
9.ガール・イズ・マイン(The Girl Is Mine) マイケル・ジャクソン&ポール・マッカートニー
10.マッスルズ(Muscles) ダイアナ・ロス


思えば、マイケルは5年前にこの世を去り、
このTop10メンバーを見ても、
ローラ・ブラニガンも10年前に47歳の若さで他界し、
そして、つい先日の12月22日には、
ジョー・コッカーが70歳で肺がんで亡くなられました。

一方で、ライオネル・リッチーは今年久々の来日を果たして元気な姿をみせ、
来年早々には、これまた久しぶりにダイアナ・ロスも日本にやってきます。


そして、ポール・マッカートニーもゲーム向けの新曲、
『Hope For The Future』がすでにネット配信され、
また、先日日本で倒れたときのことをインタビューで語る中、
来年にはもう一度日本でコンサートがしたいと言ってくれています。
実現可能かどうかはわかりませんが、
体調を万全にしてチャレンジしてくれたらうれしいです。


そして、マイケルが亡くなって5年。
マイケルの未発表音源をもとに、ティバランドとLAリードがプロデュースを手掛けた
最新アルバム『エスケイプ(Xscape)』がリリースされました。

そのファーストシングル、
『ラブ・ネヴァー・フェルト・ソー・グッド(Lovw Never Felt So Good)』は、
アルバムに収録したオリジナル音源は、
どこか未来志向が感じられながら、R&Bテイストにあふれたアンビエントな音色。
それがシングルバージョンでは、ジャスティン・ティンバーレイクもボーカルに
フィーチャーし、80年代ダンスサウンドのかっこいい作りに変わっています。



☆Michael Jackson featuring Justin Timberlake ”Love Never Felt So Good"
 from the album "Xscape"
2014年Billboard Top100 最高位9位


このアルバムがアメリカでのセールスはイマイチといった感じでしたが、
日本では大ヒットを記録していました。

マイケルの声はこのほかにも、
クイーンのラブソングコレクションアルバムに、
かつてクイーン単独でリリースされていた、
『生命の証(There Must Be More Than Like This)』という曲が、
音源として見つかったマイケルとのデュエットバージョンで収録されています。


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時は過ぎ、人も過ぎ、
2014年を締めくくる中、彼らを見送りつつ、
新しい年に向かって、一歩を進めなくてはいけない時がきています。


今年、いろんなことをやり残しました。
書きたいこともいっぱいありますけど、
来年はもっとがんばって、いろんな曲を紹介していきたいと思います。

そして、遅れ遅れになっているブログコメントの返信、
こちらも年明け早々に進めていきたいと思います。
申し訳ありません。


皆様にとって、2015年が希望溢れる1年でありますよう、

今年も、ダン・フォーゲルバーグの『懐かしき恋人の歌(Same Old Lang Syne)』で
閉めたいと思います。




今年一年ありがとうございました。