先週に引き続き、今回も1986年全米No.1ヒット紹介シリーズです。
前回、1986年6月7日付でNo.1だった、
マドンナ「リヴ・トゥ・テル」に代わり、
1986年6月14日付から28日付までの3週間No.1だった曲は、
パティ・ラベル&マイケル・マクドナルド「オン・マイ・オウン」
1960年代にはブルーベルズとして、
70年代にはラベルとして、
R&B女性ボーカルグループのメインボーカリストとして活躍し、
70年代後半からはソロシンガーとしても活躍中のパティ・ラベル。
ブログではラベル時代の全米No.1ヒット、
「レディ・マーマレード(Lady Marmalade)」(2011.11.10)
で一度登場しています。
その彼女が、1986年に発表したソロアルバム、
「ウィナー・イン・ユー(Winner In You)」からのファーストシングルとして、
ゲストデュエットボーカルに、マイケル・マクドナルドを迎えた、
バート・バカラックとキャロル・ベイヤー・セイガーのヒットメイカーコンビによる作品。
別離の時を迎えながら、
それぞれの場所で、互いのことを思い悩み、
もう一度やり直したいという思いを噛みしめる
大人のラブソングです。
①もともとレコーディングからリリースまで、
2人全く別で制作されているため、
このPVも全く別の場所で撮影された映像をうまく組み合わせた
壮大かつ抒情的な美しい内容のものになっています。
②全米No.1ヒットとなったのちに、
パティのライブステージで共演したステージから。
③2006年のマイケル・マクドナルドのライブにゲストで登場した
パティとのデュエット。
20年の時を重ねても変わらぬ二人の歌声。
とりわけ、パティの華やかさと迫力は圧巻です。
☆Patti LaBelle & Michael McDonald "On My Own"
from the album "Winner In You"
1986年Billboard Hot100 最高位1位(6/14~28付の3週間)
So many times
Said it was forever
Said our love would always be true
Something in my heart always knew
I'd be lying here beside you
On my own
On my own
On my own
>> 数えきれないほど
>> この愛は永遠だなんて言ったよね
>> 私達の愛はいつも真実の愛なのだと言ったよね
>> 心のどこかではいつもそう思ってた
>> あなたにずっと寄り添っていられたらって
>> 今はただひとり
>> ただ一人の心で
>> 一人っきりだって
So many promises
Never should be spoken
Now I know what loving you cost
Now we're up to talking divorce
And we weren't even married
On my own
Once again now
One more time
By myself
>> たくさんの約束事は
>> 言葉にはできないものだったね
>> 今ボクは君への愛のため何を犠牲にしたかわかってる
>> 離婚への話をしているボクらだけど
>> 実は結ばれてすらいなかったんだ
>> たった一人きりで
>> もう一度やり直してみたいの
>> もう一度だけ
>> 自分自身の力で
No one said it was easy
But it once was so easy
Well I believed in love
Now here I stand
I wonder why
>> それが簡単なことだなんて誰も言わない
>> でもかつてそれはたやすいことだったのに
>> だから私は愛を信じてきたの
>> 今こうして立ち尽くしている自分が
>> わからないのよ
I'm on my own
Why did it end this way
(On my own)
This wasn't how it was supposed to be
(On my own)
I wish that we could do it all again
>> 私は一人で生きていく
>> なぜこんな道を選んだのだろう
>> (たった一人で)
>> こんなことでいいわけがないはず
>> (一人っきりで)
>> 私たちがもう一度一緒になれることを願っているの
So many times
I know I should have told you
Losing you it cut like a knife
You walked out and there went my life
I don't want to live without you
>> 数えきれないほど
>> 君に話すべきことがあったはず
>> 君を失うことはナイフで切られるようなもの
>> 君は去ってしまい、ボクは一人きりの人生
>> 君なしで生きていきたくはないんだ
>> 今はただひとり
>> 一人っきりで
>> 自分一人だけで
-On my own
This wasn't how it was supposed to end
-On my own
I wish that we could do it all again
-On my own
I never dreamed I'd spend one night alone
On my own, I've got to find where I belong again
I've got to learn how to be strong again
I never dreamed I'd spend one night alone
By myself by myself
>> たったひとりで
>> こんなことでいいわけないはず
>> 一人っきりで
>> 私たちがもう一度一緒になれることを願っているの
>> 自分一人だけで
>> 一人っきりの夜をすごす夢なんて見ない
>> だから一人っきりで、もう一度寄り添える場所を見つけていくつもり
>> もう一度強く生きていく術を学んでいくつもり
>> 一人っきりの夜をすごす夢なんて見ない
>> 自分自身で、私自身で
I've got to find out what was mine again
My heart is saying that it's my time again
And I have faith that I will shine again
I have faith in me
On my own
On my own
On my own
>> もう一度自分が何者か探していくつもり
>> 私の心はもう一度やり直せるって言ってるのだから
>> もう一度輝ける自信があるのだから
>> 自分への信念として
>> 自分自身で
>> 一人っきりでも
>> 私自身で
曲中にも出てきているとおり、
おそらく離婚協議中という状態である二人でありながら、
本当はお互いのことをちゃんとわかってなかった、
根本にはやはり二人でいたいという気持ちにあふれ、
そのためにも自分一人でもっと強くなっていきたいという
その心の機微も含めたドラマ性が素晴らしい歌詞ですね。
曲調もロマンティックに入っていくものの、
ラストの高揚感がかなり激しく、
当時夫婦同志であったバート・バカラックと
キャロル・ベイヤー・セイガーに何があったのか、
考えさせられる曲でもあります。
もともと、この曲は、
キャロル・ベイヤー・セイガーが、
ディオンヌ・ワーウィックのために書こうとしていた曲だったのですが、
良いアイディアが浮かばないままボツとなり、
その後、パティ・ラベルのニューアルバムのために
書こうということになった曲なのです。
そして当初はこの曲をデュエットにするというアイディアはなかったのですが、
パティ一人でレコーディングされたものでは物足りず、
歌詞をたどっていくと、その心の機微が男女それぞれのものであって、
デュエットで歌うべきだということから、
デュエットパートナーを探すことになったのです。
結果として、自らのソロ作品はもちろんのこと、
クリストファー・クロスやケニー・ロギンスなど、
数多くの作品のアディショナルボーカルでも活躍していた
元ドゥービー・ブラザーズのマイケル・マクドナルドが
ボーカルを加えることが決まったのでした。
大物同士の共演ではしばしばあることですが、
レコーディングは、全く別の場所で行われて、
PV撮影も全く違う場所で行われ、
リリース後まで二人が一緒になることは一度もなかったそうですが、
それこそが、この二人の想いの微妙さを表現するのに
役だったのだとマイケルも語っているようです。
パティはソロ転向後、
なかなか大ヒットに恵まれず、
彼女のソロシンガーとしての存在がクローズアップされたのは、
1983年のアルバム、
「アイム・イン・ラブ・アゲイン(I'm In Love Again)」からのシングル、
「イフ・オンリー・ユー・ニュウ(If Only You Knew)」が、
R&BチャートでNo.1を獲得したことがきっかけでした。
(Billboard Hot100では最高位46位)
ポップチャートで初のTop40ヒットとなったのが、
1985年の映画「ビバリーヒルズ・コップ(Beverly Hills Cop)」
からのダンスナンバー、
「ニュー・アティテュード(New Attitude)」で、
全米最高位17位を記録。
この「オン・マイ・オウン」は2曲目のTop40ヒットにして、
初の全米No.1を獲得した作品となったのでした。
この曲の収録されているアルバム、
「ウィナー・イン・ユー」からは、
「オー・ピープル(Oh, People)」が、
最高位29位のスマッシュヒットとなっており、
彼女のTop40ヒットはこの3曲だけになるのですが、
その後もコンスタントに作品リリースを続けていて、
R&Bチャートを中心にヒットを続け、
2000年代に入ってからはゴスペルシンガーとしても
活躍しています。
1986年の全米No.1ヒットシリーズ、
次回は7月5日の予定。
Billboard Hot100において、600曲目の記念すべきNo.1ソング。
トリニダード・トバゴ出身のイギリス人R&Bシンガー、
1984年の初の全米No.1ヒットに続き、2曲目のNo.1ヒットとなった、
センチメンタルなラブバラードです。
Winner in You/Labelle Patti
¥1,049
Amazon.co.jp
前回、1986年6月7日付でNo.1だった、
マドンナ「リヴ・トゥ・テル」に代わり、
1986年6月14日付から28日付までの3週間No.1だった曲は、
パティ・ラベル&マイケル・マクドナルド「オン・マイ・オウン」
1960年代にはブルーベルズとして、
70年代にはラベルとして、
R&B女性ボーカルグループのメインボーカリストとして活躍し、
70年代後半からはソロシンガーとしても活躍中のパティ・ラベル。
ブログではラベル時代の全米No.1ヒット、
「レディ・マーマレード(Lady Marmalade)」(2011.11.10)
で一度登場しています。
その彼女が、1986年に発表したソロアルバム、
「ウィナー・イン・ユー(Winner In You)」からのファーストシングルとして、
ゲストデュエットボーカルに、マイケル・マクドナルドを迎えた、
バート・バカラックとキャロル・ベイヤー・セイガーのヒットメイカーコンビによる作品。
別離の時を迎えながら、
それぞれの場所で、互いのことを思い悩み、
もう一度やり直したいという思いを噛みしめる
大人のラブソングです。
①もともとレコーディングからリリースまで、
2人全く別で制作されているため、
このPVも全く別の場所で撮影された映像をうまく組み合わせた
壮大かつ抒情的な美しい内容のものになっています。
②全米No.1ヒットとなったのちに、
パティのライブステージで共演したステージから。
③2006年のマイケル・マクドナルドのライブにゲストで登場した
パティとのデュエット。
20年の時を重ねても変わらぬ二人の歌声。
とりわけ、パティの華やかさと迫力は圧巻です。
☆Patti LaBelle & Michael McDonald "On My Own"
from the album "Winner In You"
1986年Billboard Hot100 最高位1位(6/14~28付の3週間)
So many times
Said it was forever
Said our love would always be true
Something in my heart always knew
I'd be lying here beside you
On my own
On my own
On my own
>> 数えきれないほど
>> この愛は永遠だなんて言ったよね
>> 私達の愛はいつも真実の愛なのだと言ったよね
>> 心のどこかではいつもそう思ってた
>> あなたにずっと寄り添っていられたらって
>> 今はただひとり
>> ただ一人の心で
>> 一人っきりだって
So many promises
Never should be spoken
Now I know what loving you cost
Now we're up to talking divorce
And we weren't even married
On my own
Once again now
One more time
By myself
>> たくさんの約束事は
>> 言葉にはできないものだったね
>> 今ボクは君への愛のため何を犠牲にしたかわかってる
>> 離婚への話をしているボクらだけど
>> 実は結ばれてすらいなかったんだ
>> たった一人きりで
>> もう一度やり直してみたいの
>> もう一度だけ
>> 自分自身の力で
No one said it was easy
But it once was so easy
Well I believed in love
Now here I stand
I wonder why
>> それが簡単なことだなんて誰も言わない
>> でもかつてそれはたやすいことだったのに
>> だから私は愛を信じてきたの
>> 今こうして立ち尽くしている自分が
>> わからないのよ
I'm on my own
Why did it end this way
(On my own)
This wasn't how it was supposed to be
(On my own)
I wish that we could do it all again
>> 私は一人で生きていく
>> なぜこんな道を選んだのだろう
>> (たった一人で)
>> こんなことでいいわけがないはず
>> (一人っきりで)
>> 私たちがもう一度一緒になれることを願っているの
So many times
I know I should have told you
Losing you it cut like a knife
You walked out and there went my life
I don't want to live without you
>> 数えきれないほど
>> 君に話すべきことがあったはず
>> 君を失うことはナイフで切られるようなもの
>> 君は去ってしまい、ボクは一人きりの人生
>> 君なしで生きていきたくはないんだ
>> 今はただひとり
>> 一人っきりで
>> 自分一人だけで
-On my own
This wasn't how it was supposed to end
-On my own
I wish that we could do it all again
-On my own
I never dreamed I'd spend one night alone
On my own, I've got to find where I belong again
I've got to learn how to be strong again
I never dreamed I'd spend one night alone
By myself by myself
>> たったひとりで
>> こんなことでいいわけないはず
>> 一人っきりで
>> 私たちがもう一度一緒になれることを願っているの
>> 自分一人だけで
>> 一人っきりの夜をすごす夢なんて見ない
>> だから一人っきりで、もう一度寄り添える場所を見つけていくつもり
>> もう一度強く生きていく術を学んでいくつもり
>> 一人っきりの夜をすごす夢なんて見ない
>> 自分自身で、私自身で
I've got to find out what was mine again
My heart is saying that it's my time again
And I have faith that I will shine again
I have faith in me
On my own
On my own
On my own
>> もう一度自分が何者か探していくつもり
>> 私の心はもう一度やり直せるって言ってるのだから
>> もう一度輝ける自信があるのだから
>> 自分への信念として
>> 自分自身で
>> 一人っきりでも
>> 私自身で
曲中にも出てきているとおり、
おそらく離婚協議中という状態である二人でありながら、
本当はお互いのことをちゃんとわかってなかった、
根本にはやはり二人でいたいという気持ちにあふれ、
そのためにも自分一人でもっと強くなっていきたいという
その心の機微も含めたドラマ性が素晴らしい歌詞ですね。
曲調もロマンティックに入っていくものの、
ラストの高揚感がかなり激しく、
当時夫婦同志であったバート・バカラックと
キャロル・ベイヤー・セイガーに何があったのか、
考えさせられる曲でもあります。
もともと、この曲は、
キャロル・ベイヤー・セイガーが、
ディオンヌ・ワーウィックのために書こうとしていた曲だったのですが、
良いアイディアが浮かばないままボツとなり、
その後、パティ・ラベルのニューアルバムのために
書こうということになった曲なのです。
そして当初はこの曲をデュエットにするというアイディアはなかったのですが、
パティ一人でレコーディングされたものでは物足りず、
歌詞をたどっていくと、その心の機微が男女それぞれのものであって、
デュエットで歌うべきだということから、
デュエットパートナーを探すことになったのです。
結果として、自らのソロ作品はもちろんのこと、
クリストファー・クロスやケニー・ロギンスなど、
数多くの作品のアディショナルボーカルでも活躍していた
元ドゥービー・ブラザーズのマイケル・マクドナルドが
ボーカルを加えることが決まったのでした。
大物同士の共演ではしばしばあることですが、
レコーディングは、全く別の場所で行われて、
PV撮影も全く違う場所で行われ、
リリース後まで二人が一緒になることは一度もなかったそうですが、
それこそが、この二人の想いの微妙さを表現するのに
役だったのだとマイケルも語っているようです。
パティはソロ転向後、
なかなか大ヒットに恵まれず、
彼女のソロシンガーとしての存在がクローズアップされたのは、
1983年のアルバム、
「アイム・イン・ラブ・アゲイン(I'm In Love Again)」からのシングル、
「イフ・オンリー・ユー・ニュウ(If Only You Knew)」が、
R&BチャートでNo.1を獲得したことがきっかけでした。
(Billboard Hot100では最高位46位)
ポップチャートで初のTop40ヒットとなったのが、
1985年の映画「ビバリーヒルズ・コップ(Beverly Hills Cop)」
からのダンスナンバー、
「ニュー・アティテュード(New Attitude)」で、
全米最高位17位を記録。
この「オン・マイ・オウン」は2曲目のTop40ヒットにして、
初の全米No.1を獲得した作品となったのでした。
この曲の収録されているアルバム、
「ウィナー・イン・ユー」からは、
「オー・ピープル(Oh, People)」が、
最高位29位のスマッシュヒットとなっており、
彼女のTop40ヒットはこの3曲だけになるのですが、
その後もコンスタントに作品リリースを続けていて、
R&Bチャートを中心にヒットを続け、
2000年代に入ってからはゴスペルシンガーとしても
活躍しています。
1986年の全米No.1ヒットシリーズ、
次回は7月5日の予定。
Billboard Hot100において、600曲目の記念すべきNo.1ソング。
トリニダード・トバゴ出身のイギリス人R&Bシンガー、
1984年の初の全米No.1ヒットに続き、2曲目のNo.1ヒットとなった、
センチメンタルなラブバラードです。
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