いよいよ大晦日ですね。
新年への準備はいかがですか?


今回も2012年を振り返りつつ、
今年の音楽での印象的なことなどを綴っていきたいと思います。


まず、前回、アメリカの年間チャートのことを書いた時に、
グラミー賞の話題を少し触れましたが、

ここで、日本時間で来年の2月11日(月)に発表される、
第55回グラミー賞授賞式での、主要4部門のノミネートを
ここで紹介しておきます。

◎最優秀レコード賞

・ザ・ブラック・キーズ「ロンリー・ボーイ(Lonely Boy)」
・ケリー・クラークソン「ストロンガー(Stronger (What Doesn't Kill You))」
・ファン.「伝説のヤングマン~ウィ・アー・ヤング ft. ジャネル・モネイ(We Are Young)」
・ゴティエ「サムバディ・ザット・アイ・ユースト・トゥ・ノウ~失恋サムバディ ft. キンブラ(Somebody That I Used To Know)」
・フランク・オーシャン「シンキン・バウト・ユー(Thinkin Bout You)」
・テイラー・スウィフト「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない(We Are Never Ever Getting Back Together)」

◎最優秀アルバム賞

・ザ・ブラック・キーズ「エル・カミーノ(El Camino)」
・ファン.「サム・ナイツ~蒼い夜(Some Nights)」
・マムフォード&サンズ「バベル(Babel)」
・フランク・オーシャン「チャンネル・オレンジ(Channel Orange)」
・ジャック・ホワイト「ブランダーバス(Blunderbuss)」

◎最優秀楽曲賞

・エド・シーラン「Aチーム~飛べない天使たち(The A Team)」
・ミゲル「アドーン(Adorn)」
・カーリー・レイ・ジェプセン「コール・ミー・メイビー(Call Me Maybe)」
・ケリー・クラークソン「ストロンガー(Stronger (What Doesn't Kill You))」
・ファン.「伝説のヤングマン~ウィ・アー・ヤング ft. ジャネル・モネイ(We Are Young)」

◎最優秀新人賞

・ハンター・ヘイズ
・フランク・オーシャン
・アラバマ・シェイクス
・ザ・ルミニアーズ
・ファン.

昨年度のアデル絶対状況と異なり、今回のグラミー賞は混戦といわれています。
例によって、最優秀レコード賞、楽曲賞が人気組と通受け組にはっきり分かれて、
授賞式でどういったドラマが起こるのか気になるところです。
最多ノミネートは6部門のファン.、フランク・オーシャン、マムフォード&サンズ、
カニエ・ウェスト、ジェイZの5組。

ブログでは、また授賞式1週間ほど前に、
予想を含めた紹介などをしていきたいと思います。


さて、日本では、どういった音が聴かれてたでしょうか。

CDシングルのセールス(オリコン)は、
報道されているとおり、今年もAKB48がTOP5独占。
TOP20内に、AKB関連とジャニーズ関連しかいないという状況で、
こちらに関してはフォローすることもないのですが、

CDアルバムの年間チャート(オリコン)のほうは、
Mr.Childrenのベストが1,2位。
そして、桑田佳祐、コブクロ、松任谷由実、山下達郎のベストアルバムが、
Top10入りしており、

これも報道されていますが、
CD全体のセールスは、ここ数年の頭打ち状態から、
いくらかでも持ち直しているとのことです。

とはいえ、全体にはCD購入者というのが、
特定のアーティストに偏る傾向は変わったおらず、

音楽界全体の状況を見るには、
やはりダウンロードとラジオオンエアも加味したものでないと、
わかりにくい状態です。


そこで、こんな年間チャートを。

◎i-Tunesダウンロードソング年間Top10

1 Believe  シェネル
2 コール・ミー・メイビー  カーリー・レイ・ジェプセン
3 ハピネス  AI
4 やさしくなりたい  斉藤和義
5 桜流し  宇多田ヒカル
6 Love Story  安室奈美恵
7 GIVE ME FIVE!  AKB48
8 Rising Sun  EXILE
9 真夏のSOUNDS GOOD!  AKB48
10 ミセナイナミダハ、きっといつか  GReeeeN!

このダウンロードチャートだけ見ても、
バラエティに富んでいますよね。
今年の下半期以降なのですが、
ソニーミュージックがi-Tunesに作品ダウンロード加入を始めているので、
来年はさらに状況が変わってくることでしょう。

それにしても、休業中ながら、エヴァンゲリオンの映画の主題歌ということで、
作品を作った宇多田ヒカルのDL数というのもすごいものです。


次に、CDセールス、ダウンロード、ラジオオンエアを加算した、
Billboard Japan Hot100の中から、
洋楽ものをピックアップしてみました。

◎Billboard Japan Hot100 (右側カッコ内はHot100全体でのランク)

1 グッド・タイム(Good Time) アウル・シティ&カーリー・レイ・ジェプセン(8)
2 コール・ミー・メイビー(Call Me Maybe) カーリー・レイ・ジェプセン(9)
3 ホワット・メイクス・ユー・ビューティフル(What Makes You Beautiful) ワン・ダイレクション(15)
4 ペイ・フォン ft. ウィズ・カリファ(Payfone) マルーン5(20)
5 ギヴ・ミー・オール・ユア・ラヴィン ft. M.I.A. & ニッキー・ミナージュ(Give Me All Your Luvin) マドンナ(22)
6 ミスター・サクソビート~恋の大作戦(Mr. Saxobeat) アレクサンドラ・スタン(24)
7 私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない(We Are Never Ever Getting Back Together) テイラー・スウィフト(28)
8 伝説のヤングマン~ウィ・アー・ヤング ft. ジャネル・モネイ(We Are Young) ファン.(30)
9 ウィ・ファウンド・ラブ ft. カルヴィン・ハリス(We Found Love) リアーナ(32)
10 ハッピー・ピルズ~幸せの特効薬(Happy Pills) ノラ・ジョーンズ(35)


こんな感じで、アメリカのチャートにも限りなく近いし、
Hot100全体を見ても、かなりの洋楽のチャートインがあります。

音楽的傾向が少しずつ変わりつつあると、前回も書きましたが、
さらに、バラエティに富んだ音の聴ける新年であってほしいです。


それにしても、カーリー・レイ・ジェプセンの大活躍は、
当初の予想以上ですね。
アイドル系が強かった2012年ですが、
さらに新しい音楽性を磨いて、
いい女性シンガーに成長してほしいです。

今年、オンエア回数だけだと、日本のラジオで一番オンエアされたのが、
彼女も絡んだこの曲でした。


アウル・シティ&カーリー・レイ・ジェプセン「グッド・タイム」


アウル・シティにとっては、おととしの「ファイアーフライ(Firefly)」に続く、
2度目のオンエア回数Topを記録しています。

今年は、アウル・シティもコンサート来日でこの曲を単独披露しており、
双方のアルバムに収録されたことで、曲がかかりやすかったのもあったのですが、

なんとなくこの暮れに聴きたい、元気の出る楽しい曲なので、
ここで紹介したいと思います。



☆Owl City & Carly Rae Jepsen "Good Time"
 from Owl City's album "The Midsummer Station"
also from Carly Rae Jepsen's album "Kiss"
2012年Billboard Hot100 最高位8位


Woah-oh-oh-oh
It's always a good time
Woah-oh-oh-oh
It's always a good time

>> オオ・オ・オ・オ
>> いつだって素敵な時間さ
>> オオ・オ・オ・オ
>> いつだって最高の気分さ

Woke up on the right side of the bed
What's up with this Prince song inside my head?
Hands up if you're down to get down tonight
Cuz it's always a good time

>> ベッドの右端で目覚めたんだ
>> ボクの頭の横で鳴っているこのプリンスの歌は何なんだい?
>> 今夜遊びに繰り出すっていうなら手を挙げてくれ
>> だって素敵な時間じゃないか

Slept in all my clothes like I didn't care
Hopped into a cab, take me anywhere
I'm in if you're down to get down tonight
Cuz it's always a good time

>> 無頓着に着のみ着のままで寝ていたよ
>> タクシーに飛び乗って、ボクをどこかへ連れてってよ
>> 今夜出かけるっていうならボクも入れてくれよ
>> だっていつも最高の気分だからさ

Good morning and good night
I wake up at twilight
It's gonna be alright
We don't even have to try, it's always a good time

>> 「おはよう」そして「おやすみ」
>> 夕暮れの中で目覚めて
>> 準備は万端よ
>> 無理する必要なんてないの、いつだって最高の気分だから

Woah-oh-oh-oh Woah-oh-oh-oh
It's always a good time
Woah-oh-oh-oh Woah-oh-oh-oh
We don't even have to try, it's always a good time

>> オオ・オ・オ・オ オオ・オ・オ・オ
>> いつだって素敵な時間じゃないか
>> オオ・オ・オ・オ オオ・オ・オ・オ
>> 無理する必要ないさ、いつだって最高の気分だから

Freaked out, dropped my phone in the pool again
Checked out of my room hit the ATM
Let's hang out if you're down to get down tonight
Cuz it's always a good time

>> どうしよう、またプールに携帯落としちゃった
>> 部屋を飛び出してATMに行かなきゃね
>> 今夜出かけるのなら一緒に行きましょうよ
>> だって最高の気分じゃない

Good morning and good night
I wake up at twilight
It's gonna be alright
We don't even have to try, it's always a good time

>> 「おはよう」そして「おやすみ」
>> 夕暮れの中で目覚めるんだ
>> 準備は万端さ
>> がんばらなくてもいいんじゃない、いつだって最高の気分さ

Woah-oh-oh-oh Woah-oh-oh-oh
It's always a good time
Woah-oh-oh-oh Woah-oh-oh-oh
We don't even have to try, it's always a good time

>> オオ・オ・オ・オ オオ・オ・オ・オ
>> いつだって素敵な時間じゃないか
>> オオ・オ・オ・オ オオ・オ・オ・オ
>> 無理する必要ないさ、いつだって最高の気分だから

Woah-oh-oh-oh Woah-oh-oh-oh
It's always a good time
Woah-oh-oh-oh Woah-oh-oh-oh
We don't even have to try, it's always a good time

>> オオ・オ・オ・オ オオ・オ・オ・オ
>> いつだって素敵な時間じゃないか
>> オオ・オ・オ・オ オオ・オ・オ・オ
>> 無理する必要ないさ、いつだって最高の気分だから

Doesn't matter when
It's always a good time then
Doesn't matter where
It's always a good time there
Doesn't matter when,
It's always a good time then

>> 時間なんて気にしないでさ
>> いつだって素敵な時間なんだし
>> どこだって気にしないわよ
>> どこだって最高の時なんだから
>> 時間なんて気にしないでさ
>> いつだって素敵な時間じゃないか

It's always a good time!

>> いつだって最高の気分さ!

Woah-oh-oh-oh Woah-oh-oh-oh
It's always a good time
Woah-oh-oh-oh Woah-oh-oh-oh
We don't even have to try, it's always a good time

>> オオ・オ・オ・オ オオ・オ・オ・オ
>> いつだって素敵な時間じゃないか
>> オオ・オ・オ・オ オオ・オ・オ・オ
>> 無理する必要ないさ、いつだって最高の気分だから

Woah-oh-oh-oh Woah-oh-oh-oh
It's always a good time
Woah-oh-oh-oh Woah-oh-oh-oh
We don't even have to try, it's always a good time

>> オオ・オ・オ・オ オオ・オ・オ・オ
>> いつだって素敵な時間じゃないか
>> オオ・オ・オ・オ オオ・オ・オ・オ
>> 無理する必要ないさ、いつだって最高の気分だから



実は、個人的に今年気になっていたことがあって、

よくはやりのビートっていうのが、いつの時代にもあると思うんですが、
今年、この曲で聴かれるような、ズンチャズンチャ・・・って響く、

もっと、細かく言うと、4つ打ち(1小節に4音)の手拍子的に入って、
徐々に8ビート、16ビート~と入って、再びズンチャズンチャ・・・と戻る、

パン・パン・パン・パン・パ・パ・パ・パ・パ・パ・パ・パ・
チキチキチキチキチキチキチキチキズドン!
ズンチャズンチャズンチャズンチャ・・・
(この表現で伝わるかしら・・・?(笑))

デヴィッド・ゲッタとか、LMFAOあたりが始めたのか、
このあたりは詳しいところはわからないんですが、

ニッキー・ミナージュとか、リアーナとか、EXILEあたりにもありましたね。

あと、典型的なのが、今年全世界で話題をさらった、
この曲もそうなんです。



◎PSY "Gangnam Style"
 2012年Billboard Hot100 最高位2位


すごいねえ、1億回視聴越えてます。
(集計方法は別として)

もしかしたら、坂本九さん以来約40年ぶりの、
アジア人によるNo.1になったかもしれない、
韓国人ラッパー、PSY(サイ)の「江南(カンナム)スタイル」


この曲もこのはやりのビートをうまく使ったのと、
やはりダンスで引きつけましたね。

日本では、当初は8月に「六本木スタイル」という、
日本語バージョンで出そうとしていたのですが、
オリジナルでいいんじゃないかという話があったうえ、
ユーザーへの調査状況が芳しくなかったのと、
急に世界的(特にアメリカ)での人気が高まったので、
置き去りにされてしまっているようです。

政治的うんぬんは、あまり言いたくないのですが、
なんとなくラジオ局もかけづらいのか、
思ったほどのラジオオンエアもなく、
一部の人たちと、ニュースをよく見る人たちが知ってるくらいに
なってしまったのはいささか残念でした。


さて、カーリー・レイ・ジェプセンに話を戻しますが、

彼女のデビューシングルっていうのが、
70年代のカントリーの名曲のカバーでして、

今年の締めは、この曲を選びたいと思います。


ジョン・デンバー「太陽を背に受けて」

1974年、ジョン・デンバーの全米No.1ヒットで、
スタンダード化されている、心の温まる名曲です。


①ジョン・デンバーのライブから



☆John Denver "Sunshine On My Shoulders"
 from the album "Poems, Prayers & Promises"
 1974年Billboard Hot100 最高位1位(3/30付)


②カーリー・レイ・ジェプセンのカバーバージョン。



☆Carly Rae Jepsen "Sunshine On My Shoulders"
 from the album "Tug Of War"


Sunshine on my shoulders makes me happy
Sunshine in my eyes can make me cry
Sunshine on the water looks so lovely
Sunshine almost always makes me high

>> ボクの肩に受けている太陽はボクを幸せにしてくれる
>> ボクの瞳の中の光はボクを泣かせてくれる
>> 水面に映る日の光はとても愛しく見える
>> いつだって太陽はボクを最高の気分にしてくれる

If I had a day that I could give you
I'd give to you a day just like today
If I had a song that I could sing for you
I'd sing a song to make you feel this way

>> もし一日君にあげられるとしたら
>> まさに今日みたいな日をあげたいな
>> もし歌を君に歌ってあげられるなら
>> こんな気分の歌を歌ってあげたいな

Sunshine on my shoulders makes me happy
Sunshine in my eyes can make me cry
Sunshine on the water looks so lovely
Sunshine almost always makes me high

>> ボクの肩に受けている太陽はボクを幸せにしてくれる
>> ボクの瞳の中の光はボクを泣かせてくれる
>> 水面に映る日の光はとても愛しく見える
>> いつだって太陽はボクを最高の気分にしてくれる

If I had a tale that I could tell you
I'd tell a tale sure to make you smile
If I had a wish that I could wish for you
I'd make a wish for sunshine all the while

>> もし物語を君に話してあげられるなら
>> ボクはきっと君を笑顔にできる話をしたいな
>> もし君のために願いをかなえられるなら
>> ずっとこんな太陽の中にいられるように

Sunshine on my shoulders makes me happy
Sunshine in my eyes can make me cry
Sunshine on the water looks so lovely
Sunshine almost always makes me high
Sunshine almost all the time makes me high
Sunshine almost always

>> ボクの肩に受けている太陽はボクを幸せにしてくれる
>> ボクの瞳の中の光はボクを泣かせてくれる
>> 水面に映る日の光はとても愛しく見える
>> いつだって太陽はボクを最高の気分にしてくれる
>> ずっとずっと太陽はボクを最高の気分にしてくれる
>> いつだって太陽は


色々、悲しいことも多かった2012年。

すでに空の上にいるジョン・デンバーのもとに、
今年、ホイットニー・ヒューストン、ドナ・サマー、
デイビー・ジョーンズ、ロビン・ギブ、アンディ・ウィリアムスなど、
多くのシンガーが旅立っていきました。

でも、そんな空の上から照らしてくれる太陽は暖かく、
疲れた、辛い気持ちでいるボクたちを照らしてくれています。


今年は、十分に曲を紹介する機会が足りず、
色々申し訳なく思っています。

来年も、いろいろな曲を思いのまま、
紹介できるブログでありたいと思っています。


2012年、本年もお付き合いいただきありがとうございます。

来年もよろしくお願いいたします。


ラストは、恒例のこの曲。

ダン・フォーゲルバーグ「懐かしき恋人の歌(Same Old Lang Syne)」





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