今日の曲紹介の前に、
ちょっとした最近の個人的情報を。


最近、いつもラジオを聴いたり、タイマ録音している
ミュージックプレイヤーのアダプターが故障してしまい、

そのプレイヤーはACアダプターでしか電源の取れないものだったので、
毎週録音している「全米トップ40 The 80's」の録音を
どうしようかと思ってたのですが、

少し前から、インターネット上で聴けるラジオ、
「RADIKO」の音声を録音できるんじゃないかと思い、
検索したところ、

「Radikool」というツールをダウンロードして、
インストールしたところ、
単に聴いたり、録音できたりだけでなく、
週刊ラジオ番組表から予約録音もできるので、

もともと「全米トップ40 The 80's」を
タイマ録音していた自分にはぴったりのツール。

(「Radikool」のサイト)
http://www.radikool.com/

$星に手をさしのべて~僕のMusic Life-radikool

画面右上のごく小さい放送中番組名の表示されているのが、
「Radikool」のプレイヤーで、
プレイヤーから画面真ん中にあるコントロールパネルを表示させ、
ラジオ局を選択すると、番組表から番組の予約ができます。

「RADIKO」というのは、
各ラジオ局の放送音源を数秒のタイムラグで、
そのままインターネット上で音声を流しているもので、
いわゆるネットラジオですね。

インターネットの入る場所であれば、
どこでも聴くことができるし、
いわゆるラジオの電波ノイズも入らないし、
非常に聴きやすいです。

ただ、ときどきネットワーク障害で、
音声が飛んだりすることがあって、
生で聴いていると、時々音飛びがします。

この「Radikool」も、
そのままプレイヤーとして聴いていると、
音飛びとの時間補正をしていて、
長く聴いていると、前の音声との輪唱状態になるので、
音を聴くだけなら、元の「Radiko」のサイトで
聴くほうがよいのですが、

「Radikool」で録音した音源を聴いていると、
この補正部分がしっかりとつながっていて、
ずれなく快適に聴くことができています。
(まだ数回使っただけなので、
あまりひどいネットワーク障害が起こったら別でしょうが)

通常のラジオでタイマ録音していた時は、
ノイズに悩んでいたので、
このネットツールはかなり使えるなあと
思ってます。

また、最近携帯をスマホに変えたんですが、
「RADIKO」はスマホでも聴けるんですよね。

ラジオ番組をチェックしたいときに、
ビル内とか、地下街とかラジオの入らないところにいても、
スマホの電波の届く範囲であれば、
これまたノイズなく聴くことができて、
最近は、「RADIKO」欠かせません。

ラジオ好きな方には、ちょっとしたおすすめツールの紹介でした。


さて、毎週聴いている「全米トップ40 The 80's」は、
実際に自分が昔聴いていた、1982年11月以降の放送を
なつかしく聴く楽しみもあるのですが、

やはり実際に聴いていなかったそれ以前の、
特に1980年、1981年あたりの放送を聴くのが楽しみで、

高校3年、大学1年だったこのあたりは、
実際、洋楽もいろいろと耳に入ってきたころでもあったのですが、

当時の「全米トップ40 The 80's」を聴いていると、
当然のように知っている曲もあれば、
全く聞いたことのなかった曲、アーティストに出会う楽しみもあって、

20歳当時のわくわくした気持ちを、
また感じられる楽しみがあるんです。


今回は、そんな中で、
80年代当時、まったくその存在すら知らず、
80’sナンバーとして、ラジオで紹介されたり、
CDで紹介される機会もない、
非常にマイナーなヒットナンバーながら、

この放送を聴くようになって、
初めてこんな曲があったのかと、
聴きほれてしまった、
そんな曲を紹介したいと思います。


フランキー&ザ・ノックアウツ「スウィートハート」


ニュージャージー出身のボーカリストで、
ソングライターのフランキー・プリヴァイトを中心とした
ロックバンド。

1981年に発売された、
セルフタイトルのデビューアルバム、
「フランキー&ザ・ノックアウツ(Franke & The Knockouts)」
からのデビューシングルで、

情熱的な想いを詩に託した、
80'sAOR的メロディの印象的なラブソングです。


①バンド名が「ノックアウツ」だからというからかわかりませんが、
 バンド演奏シーンとともに、ボーカルのフランクが、
 なぜかボクシングスタイルで登場しているPV。




②当時のTVショーに出演した時のライブステージから。



☆Franke & The Knockouts "Sweetheart"
from the album "Franke & The Knockouts"
 1981年Billboard Hot100 最高位10位


I know baby, it's hard to be strong
Just take the good with the bad
And don't think you're alone

>> わかってるさベイビー、強くなるって大変だってこと
>> いいこともあれば、辛いことだってあるものさ
>> だから一人ぼっちだなんて思わないで

'Cause I know all your sad goodbyes
'Cause I've been there before
To help you dry your eyes

>> なぜって君の悲しい別れのことはすべてわかってるつもりさ
>> だってそこにはいつもボクがいたのだから
>> 君の涙を乾かす手助けができないかな

Sweetheart
Who loved you from the start
Who treats you like a star
Oooooh, sweetheart

>> いとしい人
>> 最初から君を愛してたのは誰だと思う?
>> 君を星のように思ってるのは誰だと思う?
>> ああ、スウィートハート

Who loves you, baby
Who loves you wrong or right
'Cause you're the spark in my life
Yeaaah, day and night

>> 君を愛しているのは誰だい、ベイビー?
>> 君を愛すことが間違ってるのか正しいのか
>> だって君はボクの人生のきらめき
>> そうさ、昼だって夜だってね

And when trouble
A-keeps on knockin' down your door
Just call on me, babe
And it won't be 'round no more

>> そしてトラブルが
>> 君の家のドアのノックし続けているならば
>> ボクに電話してくれないか、ベイビー
>> これ以上邪魔者をまとわりつかせはしないさ

Sweetheart
Who loved you from the start
Yeah, baby
Who treats you like a star
Oooooh, sweetheart

>> いとしい人
>> 最初から君を愛してたのは誰だと思う?
>> そうさ、ベイビー
>> 君を星のように思ってるのは誰だと思う?
>> ああ、スウィートハート

Oooooh no, yes, I know
No matter how long
Why I'll be by your side
Yes, singing this song

>> ああ、そうさわかってるさ
>> どんなに時間がかかったって気にしないさ
>> なぜボクが君のそばにいようとするのかって
>> そうさ、この歌を君に歌うためさ

Sweetheart
Who loved you from the start
Yeah, baby
Who treats you like a star
Oooooh, sweetheart
Your my sweetheart

>> いとしい人
>> 最初から君を愛してたのは誰だと思う?
>> そうさ、ベイビー
>> 君を星のように思ってるのは誰だと思う?
>> ああ、スウィートハート
>> 君はボクのいとしい人なんだから


確かに、80'sには多くいたタイプのバンドの一つだし、
どこかB級感も漂う音だとも思うのですが、
(初期Totoがこんな感じの曲よく作ってましたね)

このメロディとか、サウンド、
間奏でのせつないキーボードの使い方とか、
フランキーの情熱的なボーカルとか、

シンプルゆえに、インパクトもあって、
80'sにいたバンドを新たに発見できた、
そんな喜びを感じさせてくれる曲なんですよね。


それゆえ、ネットで調べていると、
結構好きだったと書かれているサイトを見かける一方、

音源として紹介されているサイトの実に少ないこと。

やはり当時、あまり日本でプッシュされていなかったからでしょうか。
一般的人気はたぶんほとんどないのでしょうね。
ボクもバンド名だけは聴いたことあっても、
音は全く聴いたことなかったですから。


このバンドに関しては、ボクもネット上に書かれている
程度の情報しか知らないのですが、

1980年にニュージャージーで、
フランキー・プリヴァイトを中心に5人組でスタートし、
1981年、Milleniumレコードと契約。

このMilleniumレコードという会社は、
非常に小さい会社ながら、
70年代に、「スターウォーズ」のパロディカバーで知られる、
ミーコのアルバムを発売したり、
ドン・マクリーンやブルース・コバーンといった
ベテランアーティストの作品を発表したり、

フランキーと同じく、80'sのマイナーバンドとして、
一部人気の高いカナダのロックバンド、チリワックの作品も発売するなど、
個性的なレコード会社として知られていました。

1981年のセルフタイトルデビューアルバム、
「フランキー&ザ・ノックアウツ」から、
ラジオでスマッシュヒットとなったデビューシングルであるこの曲が、
Hot100でもTop10入りする大ヒットとなり、注目を集めます。

セカンドシングルの「君はマイガール(You're My Girl)」も
Top30入りするヒットになり、

1982年のセカンドアルバム「ビロウ・ザ・ベルト(Below The Belt)」からも、
「ウィズアウト・ユー(Without You)」がスマッシュヒットしたものの、

この年、所属するMilleniumレコードが閉鎖され、
このタイミングでメンバーの脱退もあり、
MCAレコードと再契約し、1984年に3枚目のアルバムを発売するものの、
1986年にはバンドが解散してしまいます。
フランキーは、この解散以降は、
ソングライターとして活躍しているようです。

このバンドメンバーの中には、
ファーストアルバムでバックボーカルとしてゲスト参加した、
後にハードロックバンド、ドリーム・シアターのボーカルとなる、
チャーリー・ドミニシがいたり、

3枚目のアルバムにドラムスで参加したティコ・トーレスは、
ご存じ、ボン・ジョヴィのドラマーとして知られています。
3枚目のアルバムに収録されている、
「ユー・ドント・ウォント・ミー(You Don't Want Me)」は、
後に、ボン・ジョヴィのファーストアルバムからシングルカットされた、
「シー・ドント・ノウ・ミー(She Don't Know Me)」の原曲といわれています。


さて、実は彼らの名前がブログに登場したのは、
今回が初めてではないんです。

以前、1987年の映画「ダーティ・ダンシング」の主題歌として紹介した、
ビル・メドレーとジェニファー・ウォーンズの全米No.1ソング、
タイム・オブ・マイ・ライフ((I've Had A)Time Of My Life)
(2011,2,12)で、
この曲のソングライターが、このフランキー・プリヴァイトという
記事を書いているんです。

この時の記事で、オリジナルは彼らのファーストアルバムに
収録していると書いてあるんですが、
よく調べてみると、この曲がファーストアルバムに入ったのは、
後にCD化されてリリースされた際に、ボーナストラックとして、
デモ音源が入っているということなのです。

実は、この時にもう1曲バンドとしてレコーディングした曲があって、
そちらは、彼らのベストアルバムのほうに収録されていて、
その曲もまた、「ダーティ・ダンシング」のサントラに、
別のアーティストの曲として収録され、
シングルとしても大ヒットしました。


次回ブログでは、その曲を紹介したいと思います。
70年代後半に大活躍をしたなつかしいシンガーの一人です。


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