皆さんは、金環日食ご覧になられたでしょうか?
横浜の某地域に住む自分は、
朝からそれなりに期待はしていたものの、
前日の天気やら、当日のラジオから聞こえてくる
雲が厚くて見えないとか、土砂降りとかいう不穏な話の中、
やはり、厚い雲に覆われ、
どこに太陽があるかわからないまま、
時間を迎え、
半分あきらめかけていたその時に、
一瞬だけ、淡い雲の煙の混じった白いリングを確認しました。
本当に一瞬のことで、
カメラが間に合わず、まともな写真も撮れなかったのですが、
この瞬間、あちらこちらで、
同じ空を見上げ、空の不思議を感じながら過ごせたことを
幸せに感じておりました。
さて、
こんな話題の時になんなのですが、
つい先週も、ディスコクイーンの旅立ちを見送ったばかりだというのに、
また、70年代を彩ったボーカルグループのメンバーが、
空へと旅立って行ってしまいました。
5月20日午後、
ビージーズ3兄弟の二男でボーカリストのロビン・ギブさんが、
ガンとの闘病の末に他界されました。
62歳でした。
くしくも先週のドナ・サマーもロビンと1年近い年の差で、
部位は違うものの同じガンで旅立ったのは、
なんだか時の流れとともに、むなしいものを感じてしまいます。
ブログでは、ビージーズ単独では、初期作品である、
「若葉のころ(First Of May)」(2010.5.1)
を一度取り上げているほか、
3兄弟の弟で、やはり70年代から80年代初期にかけて活躍した、
アンディ・ギブの「シャドウ・ダンシング(Shadow Dancing)」(2011.10.31)、
さらに、作曲、プロデュース、コーラスという形でかかわっている、
バーブラ・ストライザンド「ウーマン・イン・ラブ(Woman In Love)」(2010.1.13)
ディオンヌ・ワーウィック「ハートブレイカー(Heartbreaker)」(2010.6.23)
ケニー・ロジャース&ドリー・パートン
「アイランド・イン・ザ・ストリーム(Islands In The Stream)」(2010.10.29)
といった形で、何度となく彼らが登場しています。
ロビンは、ソロ活動でもいくつかのヒット曲はあるものの、
今回は、やはりグループ活動の中でも絶頂期にあった、
映画「サタデイ・ナイト・フィーバー(Saturday Night Fever)」から、
彼らを代表するバラードナンバー、
「愛はきらめきの中に」
で、ロビン、そして9年前に亡くなった双子の弟、モーリスの二人を
しのびたいと思います。
①オリジナルレコーディングで、3人のコーラスワークを楽しめる
PVも作られていました。
ちなみに、リードボーカルで、長髪ひげなのがバリー、
長髪ひげなしがロビン、やや後退気味長髪ひげなのがモーリスです。
②1998年のライブステージから。
3人の雰囲気も変わっています。
ロビンは真ん中で眼鏡をかけて歌っています。
モーリスは左でキーボードを弾きながらコーラス参加しています。
☆Bee Gees "How Deep Is Your Love"
from the soundtrack album "Saturday Night Love"
1977-1978年Billboard Hot100 最高位1位(1977/12/24-1978/1/7付の3週間)
I know your eyes in the morning sun
I feel you touch me in the pouring rain
And the moment that you wander far from me
I wanna feel you in my arms again
>> 朝の光にまどろむ君の瞳のことを知っている
>> 土砂降りの雨の中、君が僕に触れた感触も知っている
>> 君がボクから遠く離れている瞬間だって
>> ボクの腕の中にもう一度君を感じていたいんだ
And you come to me on a summer breeze
Keep me warm in your love
Then you softly leave
And it's me you need to show
How deep is your love?
>> そして君は夏のそよ風とともにボクのもとにやってきて
>> 君の愛でボクを温め続けてくれ
>> そしていつのまにかどこかへ消えて行ってしまう
>> だから君に示してもらわないと
>> 君の愛はどれだけ深いのかを
How deep is your love
How deep is your love
I really need to learn
'Cause we're living in a world of fools
Breakin’ us down
When they all should let us be
We belong to you and me
>> 君の愛はどれだけ深いの?
>> 君はどれだけボクを愛していてくれるの?
>> ボクは本当に知る必要があるんだ
>> だってボクらの住むこの愚かな世界では
>> ボクらは離れ離れ
>> 彼らみんながボクらを引き離そうとするけど
>> ボクらは君とボクじゃなきゃ始まらないよ
I believe in you
You know the door to my very soul
You're the light in my deepest, darkest hour
You're my saviour when I fall
>> 君を信じている
>> 君はボクの心の奥底へつながるドアを知っているよね
>> 君はボクのもっとも深く、暗い時でさえも照らす光
>> 落ち込んでいるボクの救いの女神
And you may not think I care for you
When you know down inside
That I really do
And it's me you need to show
How deep is your love?
>> そして君はボクがこんなに君のこと思ってるなんて考えもしないだろう
>> 君の心の奥底では
>> 本当のボクのことをわかってくれている
>> だから君に示してほしいんだ
>> 君の愛はどれだけ深いのかを
How deep is your love
How deep is your love
I really need to learn
'Cause we're living in a world of fools
Breakin’ us down
When they all should let us be
We belong to you and me
>> 君の愛はどれだけ深いの?
>> 君はどれだけボクを愛していてくれるの?
>> ボクは本当に知る必要があるんだ
>> だってボクらの住むこの愚かな世界では
>> ボクらは離れ離れ
>> 彼らみんながボクらを引き離そうとするけど
>> ボクらは君とボクじゃなきゃ始まらないよ
And you come to me on a summer breeze
Keep me warm in your love
Then you softly leave
And it's me you need to show
How deep is your love?
>> そして君は夏のそよ風とともにボクのもとにやってきて
>> 君の愛でボクを温め続けてくれ
>> そしていつのまにかどこかへ消えて行ってしまう
>> だから君に示してもらわないと
>> 君の愛はどれだけ深いのかを
How deep is your love
How deep is your love
I really need to learn
'Cause we're living in a world of fools
Breakin’ us down
When they all should let us be
We belong to you and me
>> 君の愛はどれだけ深いの?
>> 君はどれだけボクを愛していてくれるの?
>> ボクは本当に知る必要があるんだ
>> だってボクらの住むこの愚かな世界では
>> ボクらは離れ離れ
>> 彼らみんながボクらを引き離そうとするけど
>> ボクらは君とボクじゃなきゃ始まらないよ
甘美なメロディーにとろけるようなキーボードサウンド、
そしてソフトなファルセットのコーラス。
それだけでも十分に甘々なのに、
さらにこのラブラブな歌詞。
もちろん、この歌詞の中には、
強い意志であるとか、報われない愛とか、
そんな複雑な愛の要素も感じられるのですが、
それらを含めても、際立った魅力をもった
ラブソングだと思えるんですよね。
1955年に、まだイギリス、マンチェスターにいるころに、
グループとして結成し、
やがて母国であるオーストラリアブリスベンに移住したころに、
グループとしてライブ活動を開始。
そして、オーストラリアでTV番組などに出演し、
ローカルでレコードを発売したものが地元で大ヒット。
やがて、ビートルズを育てたブライアン・エプスタインにより、
彼らをワールドデビューの道が作られ、
1967年に「ニューヨーク炭鉱の悲劇(The New York Mining Disaster 1941)」
でデビュー。
初期のビージーズは、バリーとロビンの2人リードボーカルで、
コーラスとバンドを仕切るモーリス、
さらにドラムスのコリン・ピーターセン、ギターのヴィンス・メロニーの
5人組で活動を行っていました。
「ラブ・サムバディ(Love Somebody)」
「マサチューセッツ(Massachusetts)」
「獄中の手紙(I've Gotta Get A Message To You)」
「ジョーク(Joke)」などのヒットをだし、
順調な活動を続けていたものの、
「若葉のころ(First Of May)」でのリードボーカルをめぐって、
ロビンが後に一時グループを脱退してしまいます。
ギブ兄弟以外の2人のバンドメンバーも離れ、
グループとしての活動が滞っているころに、
ロビンはソロ活動を開始します。
シングル「救いの鐘(Saved By The Bell)」が
全英で2位を記録する大ヒットとなっています。
こののち、3兄弟でグループを再結成し、
「メロディ・フェア(Melody Fair)」や、
「ロンリー・ハート(Lonely Heart)」、
初の全米No.1ヒットとなる、
「傷心の日々(How Can You Mend A Broken Heart)」といった
ヒット曲を放つことになるのです。
一時的停滞期を過ぎた後、
彼らのマネージャー、ロバート・スティグウッドにより、
RSOレコードが設立され、
グループのサウンドが、ストリングスメインのポップススタイルから、
ブルーアイドソウル、ファンクを織り込んだR&B的サウンドに
変化を遂げることとなります。
そして、1975年の
「ジャイブ・トーキン(Jive Talkin')」に始まり、
「ユー・シュッド・ビー・ダンシング(You Should Be Dancing)」が
全米No.1に。
そして、映画「サタデイ・ナイト・フィーバー」からの、
「愛はきらめきの中に」
「ステイン・アライブ(Stayin' Alive)」
「恋のナイト・フィーバー(Night Fever)」の3曲、
さらに、
「失われた愛の世界(Too Much Heaven)」
「哀愁のトラジディ(Tragedy)」
「ラブ・ユー・インサイド・アウト(Love You Inside Out)」と、
発売したシングルが6曲連続No.1となる快挙も達成しています。
この合間にも、「サタデイ・ナイト・フィーバー」から、
イヴォンヌ・エリマンの「イフ・アイ・キャント・ハブ・ユー(If I Can't Have You)」や、
彼らの弟である、アンディ・ギブの3曲の全米No.1ヒットもあり、
ビージーズがかかわった曲がチャート上位を独占する状態が
何週も続いたころもありました。
80年代以降は、グループとしての大きなヒットは少なくなったものの、
作曲、プロデュースとして、バリーを中心に活躍し、
バーブラ・ストライザンド、ディオンヌ・ワーウィック、
ダイアナ・ロス、ケニー・ロジャースといった大スターたちの、
ヒット曲を手掛けました。
そんな中で、ロビンはメンバーの中でも最も積極的に、
ソロ活動を続け、ヒット曲も発表しています。
ビートルズ映画の、
「サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
(Sgt. Peppers Lonely Hearts Club Band)」サントラで、
ビートルズカバーの「オー・ダーリン(Oh, Darlin')」を
全米15位のヒットにし、
後にシェイクスピアズ・シスターのメンバーとして知られることになる、
マルセラ・デトロイトとのデュエットナンバー、
「ヘルプ・ミー(Help Me)」や、
1984年には「恋するボーイズ(Boys Do Fall In Love)」も
Billboard Hot100にチャートインするヒットとなっています。
90年代以降は、曲提供、プロデュース活動がメインになるものの、
グループとしても、地道に作品を作り続け、
今回の「愛はきらめきの中に」は、
後に、イギリスのボーイズグループ、
テイク・ザットがカバーして大ヒットさせています。
1988年に、弟アンディ・ギブが30歳の若さで他界し、
2003年位はビージーズ3兄弟の3番目、
ロビンの双子の弟であるモーリスが、
腸閉塞の手術中に53歳の若さで急逝。
この時点で、バリーとロビンは、
ビージーズとしての活動はもう行わないとしていました。
しかし、近年再びバリーとロビンで音楽制作を始めたり、
ライブを行うようになっていて、
ビージーズとしてレコーディングすることにも、
こだわらなくなっているとのことでした。
2010年にロビンが弟と同じ腸閉塞の手術で入退院を繰り返し、
今年4月には一時昏睡状態に陥ったところから、
奇跡的に助かったものの、
残念ながら、5月20日に帰らぬ人となってしまいました。
ギブ兄弟たちは、実に下のほうからいなくなってしまい、
ついに、バリー1人になってしまいましたが、
地道にソロ活動や、テレビでの活動も続けており、
今後、彼の動向を見守っていきたいと思います。
ロビン・ギブさんのご冥福をお祈りいたします。
オリジナル・サウンドトラック サタデー・ナイト・フィーバー/サントラ
¥2,000
Amazon.co.jp
In Concert [DVD] [Import]/Robin Gibb
¥1,269
Amazon.co.jp
横浜の某地域に住む自分は、
朝からそれなりに期待はしていたものの、
前日の天気やら、当日のラジオから聞こえてくる
雲が厚くて見えないとか、土砂降りとかいう不穏な話の中、
やはり、厚い雲に覆われ、
どこに太陽があるかわからないまま、
時間を迎え、
半分あきらめかけていたその時に、
一瞬だけ、淡い雲の煙の混じった白いリングを確認しました。
本当に一瞬のことで、
カメラが間に合わず、まともな写真も撮れなかったのですが、
この瞬間、あちらこちらで、
同じ空を見上げ、空の不思議を感じながら過ごせたことを
幸せに感じておりました。
さて、
こんな話題の時になんなのですが、
つい先週も、ディスコクイーンの旅立ちを見送ったばかりだというのに、
また、70年代を彩ったボーカルグループのメンバーが、
空へと旅立って行ってしまいました。
5月20日午後、
ビージーズ3兄弟の二男でボーカリストのロビン・ギブさんが、
ガンとの闘病の末に他界されました。
62歳でした。
くしくも先週のドナ・サマーもロビンと1年近い年の差で、
部位は違うものの同じガンで旅立ったのは、
なんだか時の流れとともに、むなしいものを感じてしまいます。
ブログでは、ビージーズ単独では、初期作品である、
「若葉のころ(First Of May)」(2010.5.1)
を一度取り上げているほか、
3兄弟の弟で、やはり70年代から80年代初期にかけて活躍した、
アンディ・ギブの「シャドウ・ダンシング(Shadow Dancing)」(2011.10.31)、
さらに、作曲、プロデュース、コーラスという形でかかわっている、
バーブラ・ストライザンド「ウーマン・イン・ラブ(Woman In Love)」(2010.1.13)
ディオンヌ・ワーウィック「ハートブレイカー(Heartbreaker)」(2010.6.23)
ケニー・ロジャース&ドリー・パートン
「アイランド・イン・ザ・ストリーム(Islands In The Stream)」(2010.10.29)
といった形で、何度となく彼らが登場しています。
ロビンは、ソロ活動でもいくつかのヒット曲はあるものの、
今回は、やはりグループ活動の中でも絶頂期にあった、
映画「サタデイ・ナイト・フィーバー(Saturday Night Fever)」から、
彼らを代表するバラードナンバー、
「愛はきらめきの中に」
で、ロビン、そして9年前に亡くなった双子の弟、モーリスの二人を
しのびたいと思います。
①オリジナルレコーディングで、3人のコーラスワークを楽しめる
PVも作られていました。
ちなみに、リードボーカルで、長髪ひげなのがバリー、
長髪ひげなしがロビン、やや後退気味長髪ひげなのがモーリスです。
②1998年のライブステージから。
3人の雰囲気も変わっています。
ロビンは真ん中で眼鏡をかけて歌っています。
モーリスは左でキーボードを弾きながらコーラス参加しています。
☆Bee Gees "How Deep Is Your Love"
from the soundtrack album "Saturday Night Love"
1977-1978年Billboard Hot100 最高位1位(1977/12/24-1978/1/7付の3週間)
I know your eyes in the morning sun
I feel you touch me in the pouring rain
And the moment that you wander far from me
I wanna feel you in my arms again
>> 朝の光にまどろむ君の瞳のことを知っている
>> 土砂降りの雨の中、君が僕に触れた感触も知っている
>> 君がボクから遠く離れている瞬間だって
>> ボクの腕の中にもう一度君を感じていたいんだ
And you come to me on a summer breeze
Keep me warm in your love
Then you softly leave
And it's me you need to show
How deep is your love?
>> そして君は夏のそよ風とともにボクのもとにやってきて
>> 君の愛でボクを温め続けてくれ
>> そしていつのまにかどこかへ消えて行ってしまう
>> だから君に示してもらわないと
>> 君の愛はどれだけ深いのかを
How deep is your love
How deep is your love
I really need to learn
'Cause we're living in a world of fools
Breakin’ us down
When they all should let us be
We belong to you and me
>> 君の愛はどれだけ深いの?
>> 君はどれだけボクを愛していてくれるの?
>> ボクは本当に知る必要があるんだ
>> だってボクらの住むこの愚かな世界では
>> ボクらは離れ離れ
>> 彼らみんながボクらを引き離そうとするけど
>> ボクらは君とボクじゃなきゃ始まらないよ
I believe in you
You know the door to my very soul
You're the light in my deepest, darkest hour
You're my saviour when I fall
>> 君を信じている
>> 君はボクの心の奥底へつながるドアを知っているよね
>> 君はボクのもっとも深く、暗い時でさえも照らす光
>> 落ち込んでいるボクの救いの女神
And you may not think I care for you
When you know down inside
That I really do
And it's me you need to show
How deep is your love?
>> そして君はボクがこんなに君のこと思ってるなんて考えもしないだろう
>> 君の心の奥底では
>> 本当のボクのことをわかってくれている
>> だから君に示してほしいんだ
>> 君の愛はどれだけ深いのかを
How deep is your love
How deep is your love
I really need to learn
'Cause we're living in a world of fools
Breakin’ us down
When they all should let us be
We belong to you and me
>> 君の愛はどれだけ深いの?
>> 君はどれだけボクを愛していてくれるの?
>> ボクは本当に知る必要があるんだ
>> だってボクらの住むこの愚かな世界では
>> ボクらは離れ離れ
>> 彼らみんながボクらを引き離そうとするけど
>> ボクらは君とボクじゃなきゃ始まらないよ
And you come to me on a summer breeze
Keep me warm in your love
Then you softly leave
And it's me you need to show
How deep is your love?
>> そして君は夏のそよ風とともにボクのもとにやってきて
>> 君の愛でボクを温め続けてくれ
>> そしていつのまにかどこかへ消えて行ってしまう
>> だから君に示してもらわないと
>> 君の愛はどれだけ深いのかを
How deep is your love
How deep is your love
I really need to learn
'Cause we're living in a world of fools
Breakin’ us down
When they all should let us be
We belong to you and me
>> 君の愛はどれだけ深いの?
>> 君はどれだけボクを愛していてくれるの?
>> ボクは本当に知る必要があるんだ
>> だってボクらの住むこの愚かな世界では
>> ボクらは離れ離れ
>> 彼らみんながボクらを引き離そうとするけど
>> ボクらは君とボクじゃなきゃ始まらないよ
甘美なメロディーにとろけるようなキーボードサウンド、
そしてソフトなファルセットのコーラス。
それだけでも十分に甘々なのに、
さらにこのラブラブな歌詞。
もちろん、この歌詞の中には、
強い意志であるとか、報われない愛とか、
そんな複雑な愛の要素も感じられるのですが、
それらを含めても、際立った魅力をもった
ラブソングだと思えるんですよね。
1955年に、まだイギリス、マンチェスターにいるころに、
グループとして結成し、
やがて母国であるオーストラリアブリスベンに移住したころに、
グループとしてライブ活動を開始。
そして、オーストラリアでTV番組などに出演し、
ローカルでレコードを発売したものが地元で大ヒット。
やがて、ビートルズを育てたブライアン・エプスタインにより、
彼らをワールドデビューの道が作られ、
1967年に「ニューヨーク炭鉱の悲劇(The New York Mining Disaster 1941)」
でデビュー。
初期のビージーズは、バリーとロビンの2人リードボーカルで、
コーラスとバンドを仕切るモーリス、
さらにドラムスのコリン・ピーターセン、ギターのヴィンス・メロニーの
5人組で活動を行っていました。
「ラブ・サムバディ(Love Somebody)」
「マサチューセッツ(Massachusetts)」
「獄中の手紙(I've Gotta Get A Message To You)」
「ジョーク(Joke)」などのヒットをだし、
順調な活動を続けていたものの、
「若葉のころ(First Of May)」でのリードボーカルをめぐって、
ロビンが後に一時グループを脱退してしまいます。
ギブ兄弟以外の2人のバンドメンバーも離れ、
グループとしての活動が滞っているころに、
ロビンはソロ活動を開始します。
シングル「救いの鐘(Saved By The Bell)」が
全英で2位を記録する大ヒットとなっています。
こののち、3兄弟でグループを再結成し、
「メロディ・フェア(Melody Fair)」や、
「ロンリー・ハート(Lonely Heart)」、
初の全米No.1ヒットとなる、
「傷心の日々(How Can You Mend A Broken Heart)」といった
ヒット曲を放つことになるのです。
一時的停滞期を過ぎた後、
彼らのマネージャー、ロバート・スティグウッドにより、
RSOレコードが設立され、
グループのサウンドが、ストリングスメインのポップススタイルから、
ブルーアイドソウル、ファンクを織り込んだR&B的サウンドに
変化を遂げることとなります。
そして、1975年の
「ジャイブ・トーキン(Jive Talkin')」に始まり、
「ユー・シュッド・ビー・ダンシング(You Should Be Dancing)」が
全米No.1に。
そして、映画「サタデイ・ナイト・フィーバー」からの、
「愛はきらめきの中に」
「ステイン・アライブ(Stayin' Alive)」
「恋のナイト・フィーバー(Night Fever)」の3曲、
さらに、
「失われた愛の世界(Too Much Heaven)」
「哀愁のトラジディ(Tragedy)」
「ラブ・ユー・インサイド・アウト(Love You Inside Out)」と、
発売したシングルが6曲連続No.1となる快挙も達成しています。
この合間にも、「サタデイ・ナイト・フィーバー」から、
イヴォンヌ・エリマンの「イフ・アイ・キャント・ハブ・ユー(If I Can't Have You)」や、
彼らの弟である、アンディ・ギブの3曲の全米No.1ヒットもあり、
ビージーズがかかわった曲がチャート上位を独占する状態が
何週も続いたころもありました。
80年代以降は、グループとしての大きなヒットは少なくなったものの、
作曲、プロデュースとして、バリーを中心に活躍し、
バーブラ・ストライザンド、ディオンヌ・ワーウィック、
ダイアナ・ロス、ケニー・ロジャースといった大スターたちの、
ヒット曲を手掛けました。
そんな中で、ロビンはメンバーの中でも最も積極的に、
ソロ活動を続け、ヒット曲も発表しています。
ビートルズ映画の、
「サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
(Sgt. Peppers Lonely Hearts Club Band)」サントラで、
ビートルズカバーの「オー・ダーリン(Oh, Darlin')」を
全米15位のヒットにし、
後にシェイクスピアズ・シスターのメンバーとして知られることになる、
マルセラ・デトロイトとのデュエットナンバー、
「ヘルプ・ミー(Help Me)」や、
1984年には「恋するボーイズ(Boys Do Fall In Love)」も
Billboard Hot100にチャートインするヒットとなっています。
90年代以降は、曲提供、プロデュース活動がメインになるものの、
グループとしても、地道に作品を作り続け、
今回の「愛はきらめきの中に」は、
後に、イギリスのボーイズグループ、
テイク・ザットがカバーして大ヒットさせています。
1988年に、弟アンディ・ギブが30歳の若さで他界し、
2003年位はビージーズ3兄弟の3番目、
ロビンの双子の弟であるモーリスが、
腸閉塞の手術中に53歳の若さで急逝。
この時点で、バリーとロビンは、
ビージーズとしての活動はもう行わないとしていました。
しかし、近年再びバリーとロビンで音楽制作を始めたり、
ライブを行うようになっていて、
ビージーズとしてレコーディングすることにも、
こだわらなくなっているとのことでした。
2010年にロビンが弟と同じ腸閉塞の手術で入退院を繰り返し、
今年4月には一時昏睡状態に陥ったところから、
奇跡的に助かったものの、
残念ながら、5月20日に帰らぬ人となってしまいました。
ギブ兄弟たちは、実に下のほうからいなくなってしまい、
ついに、バリー1人になってしまいましたが、
地道にソロ活動や、テレビでの活動も続けており、
今後、彼の動向を見守っていきたいと思います。
ロビン・ギブさんのご冥福をお祈りいたします。
オリジナル・サウンドトラック サタデー・ナイト・フィーバー/サントラ
¥2,000
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In Concert [DVD] [Import]/Robin Gibb
¥1,269
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