今日は、「'85 US No.1 Hits」の予定でしたが、
急きょ、変更させていただきます。
(日曜までにはアップしたいと思います)
すでに報道されているように、
1970年代のディスコ全盛期から、
ディスコクイーンとして、またアメリカを代表するR&Bシンガーとして、
40年近くにわたって活躍を続けていた、ドナ・サマーさんが、
5月17日、フロリダ州の自宅でがんのため、63歳で亡くなられました。
70年代中ごろから、ディスコチャートでNo.1を獲得する曲を連発し、
とりわけ78年、79年に4曲もの全米No.1ヒットを連発した彼女。
ブログでは、おととしの2010年2月21日に、
1983年の全米Top3ヒット、
「情熱物語(She Works Hard For The Money)」
をとりあげています。
今回は彼女のヒットの中でも、
日本でもCMなどにも使用され、
時代を超えてもっとも多く支持されていたと思われる、
ディスコロックナンバーで彼女をしのびたいと思います。
「ホット・スタッフ」
1979年発売のアルバム「華麗なる誘惑(Bad Girls)」からの
ファーストシングルで、
重厚なベース、ドラムスにギタープレイのからむ、
ヘビーかつポップなディスコナンバーです。
①発売当初の映像と思われます。
音源はオリジナルですね。
②こちらも撮影年ははっきりわからないのですが、
比較的近年のショーからのライブステージ。
近年までライブ活動も続けており、
若々しさとパワフルさはほとんど変わりませんでしたね。
☆Donna Summer "Hot Stuff" from the album "Bad Girls"
1979年Billboard Hot100 最高位1位(6/2,6/16-23の通算3週)
Sittin' here eatin' my heart out waitin'
Waitin' for some lover to call
Dialed about a thousand numbers lately
Almost rang the phone off the wall
>> ここに座って、悲しみにくれながら待っている
>> だれか愛しい人が電話してくるのを待っている
>> 近頃じゃ1000回もダイアルしたものなのよ
>> ずっととんでもない相手からの電話ばかりなの
Lookin' for some hot stuff baby this evenin'
I need some hot stuff baby tonight
I want some hot stuff baby this evenin'
Gotta have some hot stuff
Gotta have some lovin' tonight
I need hot stuff
I want some hot stuff
I need hot stuff
>> この夜を過ごす素敵な熱い誰かを探してるのよ
>> 今夜ホットな相手が必要なのよ
>> この夜を過ごす熱い誰かがほしいのよ
>> ホットな相手を手にしなくちゃ
>> 今夜素敵な恋人と一緒にならなくちゃ
>> ホットな相手が必要なの
>> 素敵な熱い誰かがほしいのよ
>> ホットスタッフが必要なの
Lookin' for a lover who needs another
Don't want another night on my own
Want to share my love with a warm blooded lover
Want to bring a wild man back home
>> ほかの誰かを必要としている素敵な人を探してるの
>> これ以上一人の夜を過ごしたくなんてないわ
>> 暖かい血が流れる恋人と私の愛をわかちあいたいの
>> ワイルドな男をお持ち帰りしたいものなのよ
Gotta have some hot love baby this evenin'
I need some hot stuff baby tonight
I want some hot stuff baby this evenin'
Gotta have some hot stuff
Gotta have some lovin' tonight
I need hot stuff
Hot love
Lookin' for hot love
>> この夜を過ごす素敵な熱い愛をつかまえなきゃ
>> 今夜ホットな相手が必要なのよ
>> この夜を過ごす熱い誰かがほしいのよ
>> ホットな相手を手にしなくちゃ
>> 今夜素敵な恋人と一緒にならなくちゃ
>> ホットな相手が必要なの
>> 熱い愛を
>> ホットラブをさがしているのよ
Hot, hot, hot, hot stuff
Hot, hot, hot, hot
Hot, hot, hot, hot stuff
Hot, hot, hot, hot
How's about some hot stuff baby this evenin'
I need some hot stuff baby tonight
Lookin' for my hot stuff baby this evenin'
I need some hot stuff baby this tonight, yeah, yeah
I want some hot stuff baby this evenin'
I want some hot stuff baby tonight
I need some hot stuff baby this evenin'...
>> どうすれば今夜素敵な熱い相手に出会えるかしら?
>> 今夜ホットな相手が必要なのよ
>> この夜を過ごす熱い誰かを探しているのよ
>> 今夜ホットな相手が必要なのよ
>> この夜を過ごす素敵な熱い誰かがほしいのよ
>> 今夜誰かホットな相手はいないかしら
>> 今夜だれかホットスタッフが必要なのよ
彼女の最大の活躍期である78年から80年というのが、
ビージーズやKC & ザ・サンシャインバンド、
ニューヨーク系のクラブサウンドから、
アース・ウィンド&ザ・ファイアーなどのファンク、
ヨーロッパ産のユーロディスコまで、
音楽界がディスコブームに沸いた時期で、
ちょうどこの時期高校生であったボクは、
都内の高校に通っていたのですが、
周囲にそういったディスコサウンド好きも多く、
そういった環境も近いこともあって、
お忍びでディスコに通う輩もいて、
少なからず自分もそういったところに憧れ、
音楽的にも随分と影響を受けていました。
ラジオからも彼女の声が多く流れて、
そんな影響を受けた中の一人である彼女。
1948年ボストン近郊のドーチェスターに生まれた彼女は、
子供のころから教会のゴスペル隊に参加し、
その指導者であるシンガーのマヘリア・ジャクソンから
大きな影響を受け、シンガーへの道を志します。
18歳の時に、ミュージカル「ヘアー」のオーディションに合格し、
ドイツでの興行を続け、その後もシンガーとして、
ドイツ、オーストリアを中心に活動を続けていました。
そのころに結婚したオーストリア人俳優、
ヘルンムート・ゾンマーと結婚。
彼の名前Sommerから、彼女のステージ名が、
Donna Summerとなっていきますが、
彼とはすぐに離婚してしまいます。
70年代に入り、その後の彼女を育てた、
プロデューサー、ジョルジオ・モロダーと出会い、
彼のプロデュースのもとでレコーディングを始めます。
1974年にインディーレーベルから、アルバム
「Lady Of The Night」でデビューののち、
彼女の初期の代表作である、
「愛の誘惑(Love To Love You Baby)」を
カサブランカレコード社長のニール・ボガートに紹介し、
カサブランカとの契約を果たすことになります。
この曲がニールのバックアップもあって、
全米で最高位2位と大ヒットを記録します。
この勢いに乗り、
彼女は次々と妖艶な魅力にあふれた、
セクシー系ディスコナンバーをリリース。
ディスコでは大ヒットするものの、
ポップチャートではいまいちな成績が続き、
シンガーとしてはなかなか認められない日が続きました。
1977年に、「アイ・フィール・ラブ(I Feel Love)」が
久々のTop10ヒットとなり、
さらに「ラスト・ダンス(Last Dance)」も全米Top3ヒットに。
この翌年、1978年のライブ録音をメインにしたアルバム、
「ライブ・アンド・モア」の中で、
「マッカーサー・パーク・スイート(MacArthur Park Suite)」という、
3曲の組曲形式のライブナンバーが話題を呼び、
この中から、リチャード・ハリスのナンバーをカバーした、
「マッカーサー・パーク(MacArthur Park)」を
シングル用にレコーディングし直し、
初の全米No.1ヒットとなります。
この組曲からは、「ヘヴン・ノウズ(Heaven Knows)」も、
ブルックリン・ドリームスとのコラボで再レコーディングし、
全米4位のヒットとなっています。
この勢いのままレコーディングされた1979年のアルバム、
「華麗なる誘惑」から、今回の「ホット・スタッフ」が3週間、
「バッド・ガールズ(Bad Girls)」が5週間No.1を記録。
「ディム・オール・ザ・ライツ(Dim All The Lights)」が
最高位2位のヒットとなり、
いずれもディスコチャートでNo.1となっています。
この「ホット・スタッフ」と前後してヒットしていた、
全米No.1ヒットというのが、
「ノック・オン・ウッド(Knock On Wood)」エイミー・スチュワート
「ハート・オブ・グラス(Heart Of Grass)」ブロンディー
「恋の仲直り(Reunited)」ピーチズ&ハーブ
「ラブ・ユー・インサイド・アウト(Love You Inside Out)」ビージーズ
「リング・マイ・ベル(Ring My Bell)」アニタ・ワード
「グッド・タイムズ(Good Times)」シック
・・・と、タイプもいろいろあれ、
いずれも当時のフロアをにぎわせたディスコナンバーでした。
この年の暮れには、バーブラ・ストライザンドのアルバムに参加し、
「ノー・モア・ティアーズ(No More Tears (Enough Is Enough)」で、
4曲目の全米No.1を獲得します。
彼女の当時所属していた、カサブランカレコードには、
KISSという大人気のハードロックバンドもいて、
あの特殊メイクと火を吹いたりとド派手なステージながら、
非常にポップでディスコライクな音も出していましたが、
この「ホット・スタッフ」もこのKISS的な、
重たいながらダンサブルなビートで、
ジェフ・バクスターの参加したギターも印象的で、
1980年のグラミー賞では、最優秀ロック女性アーティスト賞を受賞しています。
この曲はのちに、コカコーラなどのCMでも再ヒットしましたね。
80年代に入り、ゲフィンレコードに移籍し、
「ワンダラー(The Wanderer)」
「恋の魔法使い(Love Is In Control)」などのTop10ヒットをだし、
83年には、「情熱物語」がTop3ヒット。
その後、レーベル契約問題でごたごたし、80年代半ばは、
思ったヒットが出ませんでしたが、
80年代末になり、あのPWLプロデューサーチーム、
ストック・エイトキン、ウォーターマンと組み、
「イッツ・フォー・リアル(This Time I Know It's For Real)」で、
復活を遂げました。
90年代から2000年代にかけても、
ポップチャートでの大きなヒットはないものの、
クラブプレイでは元祖女王の影響力は大きく、
2008年には、最新アルバム「クレヨン(Crayons)」をリリース。
2011年の「To Paris With Love」で、
通算22曲目の全米ディスコチャートNo.1を獲得しています。
彼女の曲は、後のクラブミュージックにも大きな影響を与え、
ブロンスキ・ビートの「アイ・フィール・ラブ(I Feel Love)」のカバーに
代表されるようなゲイディスコでの評価が高く、
マドンナやレディ・ガガも彼女のカバーをしています。
近年の活躍も聞かれていただけに、
そんな前からガン闘病を続けていたというのは初耳でした。
同じ時代にラジオから自分を魅了してくれた、
偉大なシンガーとして、彼女の冥福をお祈りしたいと思います。
Bad Girls/Donna Summer
¥1,036
Amazon.co.jp
ホット・スタッフ~ドナ・サマー・グレイテスト・ヒッツ/ドナ・サマー
¥1,980
Amazon.co.jp
急きょ、変更させていただきます。
(日曜までにはアップしたいと思います)
すでに報道されているように、
1970年代のディスコ全盛期から、
ディスコクイーンとして、またアメリカを代表するR&Bシンガーとして、
40年近くにわたって活躍を続けていた、ドナ・サマーさんが、
5月17日、フロリダ州の自宅でがんのため、63歳で亡くなられました。
70年代中ごろから、ディスコチャートでNo.1を獲得する曲を連発し、
とりわけ78年、79年に4曲もの全米No.1ヒットを連発した彼女。
ブログでは、おととしの2010年2月21日に、
1983年の全米Top3ヒット、
「情熱物語(She Works Hard For The Money)」
をとりあげています。
今回は彼女のヒットの中でも、
日本でもCMなどにも使用され、
時代を超えてもっとも多く支持されていたと思われる、
ディスコロックナンバーで彼女をしのびたいと思います。
「ホット・スタッフ」
1979年発売のアルバム「華麗なる誘惑(Bad Girls)」からの
ファーストシングルで、
重厚なベース、ドラムスにギタープレイのからむ、
ヘビーかつポップなディスコナンバーです。
①発売当初の映像と思われます。
音源はオリジナルですね。
②こちらも撮影年ははっきりわからないのですが、
比較的近年のショーからのライブステージ。
近年までライブ活動も続けており、
若々しさとパワフルさはほとんど変わりませんでしたね。
☆Donna Summer "Hot Stuff" from the album "Bad Girls"
1979年Billboard Hot100 最高位1位(6/2,6/16-23の通算3週)
Sittin' here eatin' my heart out waitin'
Waitin' for some lover to call
Dialed about a thousand numbers lately
Almost rang the phone off the wall
>> ここに座って、悲しみにくれながら待っている
>> だれか愛しい人が電話してくるのを待っている
>> 近頃じゃ1000回もダイアルしたものなのよ
>> ずっととんでもない相手からの電話ばかりなの
Lookin' for some hot stuff baby this evenin'
I need some hot stuff baby tonight
I want some hot stuff baby this evenin'
Gotta have some hot stuff
Gotta have some lovin' tonight
I need hot stuff
I want some hot stuff
I need hot stuff
>> この夜を過ごす素敵な熱い誰かを探してるのよ
>> 今夜ホットな相手が必要なのよ
>> この夜を過ごす熱い誰かがほしいのよ
>> ホットな相手を手にしなくちゃ
>> 今夜素敵な恋人と一緒にならなくちゃ
>> ホットな相手が必要なの
>> 素敵な熱い誰かがほしいのよ
>> ホットスタッフが必要なの
Lookin' for a lover who needs another
Don't want another night on my own
Want to share my love with a warm blooded lover
Want to bring a wild man back home
>> ほかの誰かを必要としている素敵な人を探してるの
>> これ以上一人の夜を過ごしたくなんてないわ
>> 暖かい血が流れる恋人と私の愛をわかちあいたいの
>> ワイルドな男をお持ち帰りしたいものなのよ
Gotta have some hot love baby this evenin'
I need some hot stuff baby tonight
I want some hot stuff baby this evenin'
Gotta have some hot stuff
Gotta have some lovin' tonight
I need hot stuff
Hot love
Lookin' for hot love
>> この夜を過ごす素敵な熱い愛をつかまえなきゃ
>> 今夜ホットな相手が必要なのよ
>> この夜を過ごす熱い誰かがほしいのよ
>> ホットな相手を手にしなくちゃ
>> 今夜素敵な恋人と一緒にならなくちゃ
>> ホットな相手が必要なの
>> 熱い愛を
>> ホットラブをさがしているのよ
Hot, hot, hot, hot stuff
Hot, hot, hot, hot
Hot, hot, hot, hot stuff
Hot, hot, hot, hot
How's about some hot stuff baby this evenin'
I need some hot stuff baby tonight
Lookin' for my hot stuff baby this evenin'
I need some hot stuff baby this tonight, yeah, yeah
I want some hot stuff baby this evenin'
I want some hot stuff baby tonight
I need some hot stuff baby this evenin'...
>> どうすれば今夜素敵な熱い相手に出会えるかしら?
>> 今夜ホットな相手が必要なのよ
>> この夜を過ごす熱い誰かを探しているのよ
>> 今夜ホットな相手が必要なのよ
>> この夜を過ごす素敵な熱い誰かがほしいのよ
>> 今夜誰かホットな相手はいないかしら
>> 今夜だれかホットスタッフが必要なのよ
彼女の最大の活躍期である78年から80年というのが、
ビージーズやKC & ザ・サンシャインバンド、
ニューヨーク系のクラブサウンドから、
アース・ウィンド&ザ・ファイアーなどのファンク、
ヨーロッパ産のユーロディスコまで、
音楽界がディスコブームに沸いた時期で、
ちょうどこの時期高校生であったボクは、
都内の高校に通っていたのですが、
周囲にそういったディスコサウンド好きも多く、
そういった環境も近いこともあって、
お忍びでディスコに通う輩もいて、
少なからず自分もそういったところに憧れ、
音楽的にも随分と影響を受けていました。
ラジオからも彼女の声が多く流れて、
そんな影響を受けた中の一人である彼女。
1948年ボストン近郊のドーチェスターに生まれた彼女は、
子供のころから教会のゴスペル隊に参加し、
その指導者であるシンガーのマヘリア・ジャクソンから
大きな影響を受け、シンガーへの道を志します。
18歳の時に、ミュージカル「ヘアー」のオーディションに合格し、
ドイツでの興行を続け、その後もシンガーとして、
ドイツ、オーストリアを中心に活動を続けていました。
そのころに結婚したオーストリア人俳優、
ヘルンムート・ゾンマーと結婚。
彼の名前Sommerから、彼女のステージ名が、
Donna Summerとなっていきますが、
彼とはすぐに離婚してしまいます。
70年代に入り、その後の彼女を育てた、
プロデューサー、ジョルジオ・モロダーと出会い、
彼のプロデュースのもとでレコーディングを始めます。
1974年にインディーレーベルから、アルバム
「Lady Of The Night」でデビューののち、
彼女の初期の代表作である、
「愛の誘惑(Love To Love You Baby)」を
カサブランカレコード社長のニール・ボガートに紹介し、
カサブランカとの契約を果たすことになります。
この曲がニールのバックアップもあって、
全米で最高位2位と大ヒットを記録します。
この勢いに乗り、
彼女は次々と妖艶な魅力にあふれた、
セクシー系ディスコナンバーをリリース。
ディスコでは大ヒットするものの、
ポップチャートではいまいちな成績が続き、
シンガーとしてはなかなか認められない日が続きました。
1977年に、「アイ・フィール・ラブ(I Feel Love)」が
久々のTop10ヒットとなり、
さらに「ラスト・ダンス(Last Dance)」も全米Top3ヒットに。
この翌年、1978年のライブ録音をメインにしたアルバム、
「ライブ・アンド・モア」の中で、
「マッカーサー・パーク・スイート(MacArthur Park Suite)」という、
3曲の組曲形式のライブナンバーが話題を呼び、
この中から、リチャード・ハリスのナンバーをカバーした、
「マッカーサー・パーク(MacArthur Park)」を
シングル用にレコーディングし直し、
初の全米No.1ヒットとなります。
この組曲からは、「ヘヴン・ノウズ(Heaven Knows)」も、
ブルックリン・ドリームスとのコラボで再レコーディングし、
全米4位のヒットとなっています。
この勢いのままレコーディングされた1979年のアルバム、
「華麗なる誘惑」から、今回の「ホット・スタッフ」が3週間、
「バッド・ガールズ(Bad Girls)」が5週間No.1を記録。
「ディム・オール・ザ・ライツ(Dim All The Lights)」が
最高位2位のヒットとなり、
いずれもディスコチャートでNo.1となっています。
この「ホット・スタッフ」と前後してヒットしていた、
全米No.1ヒットというのが、
「ノック・オン・ウッド(Knock On Wood)」エイミー・スチュワート
「ハート・オブ・グラス(Heart Of Grass)」ブロンディー
「恋の仲直り(Reunited)」ピーチズ&ハーブ
「ラブ・ユー・インサイド・アウト(Love You Inside Out)」ビージーズ
「リング・マイ・ベル(Ring My Bell)」アニタ・ワード
「グッド・タイムズ(Good Times)」シック
・・・と、タイプもいろいろあれ、
いずれも当時のフロアをにぎわせたディスコナンバーでした。
この年の暮れには、バーブラ・ストライザンドのアルバムに参加し、
「ノー・モア・ティアーズ(No More Tears (Enough Is Enough)」で、
4曲目の全米No.1を獲得します。
彼女の当時所属していた、カサブランカレコードには、
KISSという大人気のハードロックバンドもいて、
あの特殊メイクと火を吹いたりとド派手なステージながら、
非常にポップでディスコライクな音も出していましたが、
この「ホット・スタッフ」もこのKISS的な、
重たいながらダンサブルなビートで、
ジェフ・バクスターの参加したギターも印象的で、
1980年のグラミー賞では、最優秀ロック女性アーティスト賞を受賞しています。
この曲はのちに、コカコーラなどのCMでも再ヒットしましたね。
80年代に入り、ゲフィンレコードに移籍し、
「ワンダラー(The Wanderer)」
「恋の魔法使い(Love Is In Control)」などのTop10ヒットをだし、
83年には、「情熱物語」がTop3ヒット。
その後、レーベル契約問題でごたごたし、80年代半ばは、
思ったヒットが出ませんでしたが、
80年代末になり、あのPWLプロデューサーチーム、
ストック・エイトキン、ウォーターマンと組み、
「イッツ・フォー・リアル(This Time I Know It's For Real)」で、
復活を遂げました。
90年代から2000年代にかけても、
ポップチャートでの大きなヒットはないものの、
クラブプレイでは元祖女王の影響力は大きく、
2008年には、最新アルバム「クレヨン(Crayons)」をリリース。
2011年の「To Paris With Love」で、
通算22曲目の全米ディスコチャートNo.1を獲得しています。
彼女の曲は、後のクラブミュージックにも大きな影響を与え、
ブロンスキ・ビートの「アイ・フィール・ラブ(I Feel Love)」のカバーに
代表されるようなゲイディスコでの評価が高く、
マドンナやレディ・ガガも彼女のカバーをしています。
近年の活躍も聞かれていただけに、
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偉大なシンガーとして、彼女の冥福をお祈りしたいと思います。
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