新年明けましておめでとうございます。


大みそかと同じく、年初めもこれで3年連続の、
松任谷由実「A HAPPY NEW YEAR」。

今回は、数年前のテレビ音楽番組での、
スガシカオとのコラボ・バージョンです。


さて、色々つらいことも、大変なことがあった昨年。

新しい年が、希望にあふれた明るい年になりますよう、

明るい未来の開けるようなムードをもったスタンダードナンバーで、
現在、話題にもなっている曲を紹介したいと思います。


「アワ・デイ・ウィル・カム」


オリジナルは1963年、アメリカのR&Bボーカルグループ、
ルビー&ロマンティックスの全米No.1ヒット。


①1963年発表のオリジナル音源。



②2002年の彼女のステージ。
 バックのロマンティックスは、男性4人組だったのですが、
 現在、オリジナルの4人ともすでに他界しており、
 このステージでのバックコーラスの男性についてはわかりません。
 ルビー・ナッシュのボーカルはますます磨きのかかった素晴らしいものですね。



☆Ruby & The Romantics "Our Day Will Come" from the album "Till Then"
 1963年Billboard Hot100 最高位1位(3/23付)


Our day will come
And we'll have everything
We'll share the joy
Falling in love can bring

>> 私たちの時代がやってくるわ
>> 私たちは全てを手に入れるでしょう
>> 喜びを分かち合い
>> 恋に落ちる日がやってくるの

No one can tell me
That I'm too young to know (young to know)
I love you so (love you so)
And you love me

>> 誰も私には言えないわ
>> そんなことを知るには若すぎるって(知るには若すぎると)
>> あなたを愛するのよ(そう、愛するの)
>> そしてあなたも私を愛するの

Our day will come
If we just wait a while
No tears for us
Think love and wear a smile

>> 私たちの時代がやってくるわ
>> 少しだけ待っていればいいのよ
>> 涙は似合わないわ
>> 愛を胸に微笑をたたえましょう

Our dreams have magic
Because we'll always stay
In love this way
Our day will come
(Our day will come, our day will come)

>> 私たちの夢には魔法の力があるの
>> だって私たちはいつもここにいて
>> こんな風に愛し合っていられるのだから
>> 私たちの時代がやってくるわ
>> (私たちの時代がやってくるわ、私たちの時代がやってくるわ)

Our dreams have magic
Because we'll always stay
In love this way
Our day will come
Our day will come

>> 私たちの夢には魔法の力があるの
>> だって私たちはいつもここにいて
>> こんな風に愛し合っていられるのだから
>> 私たちの時代がやってくるわ
>> 私たちの時代がやってくるわ


シンプルでロマンティックなだけでなくて、
明日への希望を、だれにでも分け与えてくれるような、
そんな気持ちにさせてくれるこの曲は、
この年始にはとてもぴったりな曲なんじゃないかと思って、
今回取り上げました。

この曲は、ボブ・ヒラードとモート・ガーソンの二人による作品で、
特にそんなロマンティックなムードをこの曲に持たせるために、
当時としては斬新であったボサノヴァスタイルのサウンドで聴かせたことも、
この曲の大ヒットにつながったようです。

この曲は、同じ年にジュリー・ロンドンやパティ・ペイジの
アルバムにも取り上げられたり、
ドリス・デイや、クリス・モンテス、ブレンダ・リー、ジェリー・バトラーなど、
数多くの60年大スターにカバーされた、大人気のスタンダードナンバーになりました。

70年代以降にも、多くのカバーヒットを生み、


③カーペンターズのアルバム「ナウ&ゼン(Now & Then)」でのカバー。




④オリジナル以外で唯一、Billboard Hot100に入った(最高位11位)、
 フランキー・ヴァリによる、1975年のカバーバージョン




この後も、シュープリームス、ディオンヌ・ワーウィック、k.d.ラング、
クリスティーナ・アギレラ、リンダ・ペリー、ジェイミー・カラム・・・と、
数多くのアーティストにカバーされてました。


ルビー&ロマンティックスは、女性ボーカリストのルビー・ナッシュと、
男性ボーカル4人で構成されたR&Bボーカルグループで、
この曲のヒットが特に目立ちますが、他にも、
「ヘイ・ゼア・ロンリー・ボーイ(Hey There Lonely Boy)」は、
エディ・ホルマンにカバーされて大ヒットとなったり、
「P.S.アイ・ラブ・ユー(P.S. I Love You)」は、
ベット・ミドラーにカバーされていたり、
「ハーティング・イーチ・アザー(Hurting Each Other)」は、
これまたカーペンターズがNo.2ヒットにしていたりと、
後世に受け継がれている佳曲を数多く残しています。


そして、この曲が現在、
昨年27歳の若さで他界した、エイミー・ワインハウスが、
未発表音源を中心に構成されたニューアルバム、
「ライオネス:ヒドゥン・トレジャーズ(Lioness: Hidden Treasures)」からの
リードトラックとしてカバーされ、日本でも大変に話題となっています。

⑤彼女の生前のオフショットや、PVのスナップで構成された
 彼女の思い出をしのぶPV。



☆Amy Winehouse "Our Day Will Come" from the album "Lioness: Hidden Treasures"


昨年、音楽関係で最も残念だった出来事の一つが、
彼女の他界でした。

多くの伝説のスターと同じ道をたどってしまったわけですが、
その彼女の未発表音源として、
彼女とともに音楽を作り上げてきた、マーク・ロンソンや、
サラーム・レミの手によってまとめられたアルバム、
「ライオネス:ヒドゥン・トレジャーズ」には、

この曲のほかに、キャロル・キングの名曲である、
「ウィル・ユー・スティル・ラブ・ミー・トゥモロウ(Will You Still Love Me Tomorrow?)」、
ボサノバのスタンダード、「イパネマの娘(The Girl From Ipanema)」、
そして、レオン・ラッセルの名曲で、カーペンターズのカバーでも知られる、
「ア・ソング・フォー・ユー(A Song For You)」といった、
彼女のボーカルがしみじみと聴かれるカバーや、
既発ナンバーの別バージョンなどで構成されています。

また、ジャズの名曲「ボディ・アンド・ソウル(Body And Soul)」を、
トニー・ベネットとデュエットしているバージョンは、
このアルバムと、トニーの新作デュエット・アルバム、
「デュエットII(Duet II)」の両方のアルバムに収められ、
今年2月発表のグラミー賞にもノミネートされています。


オリジナルはもちろんのこと、
とりわけエイミーのカバーが素晴らしい作品であるので、
年の初め、この1年を明るくしてくれる曲として、
ぜひ聴いていきたいと思います。



さて、一昨年のとら年、昨年のウサギ年と、
干支に関連したナンバーをブログでも紹介してきましたが、
辰年の今年、果たして、関連するナンバーはあるのでしょうか?
それを次回、紹介したいと思います。


本年もマイペースで、いい音楽を紹介していければと思います。

よろしくお願いいたします。