12月も早くも3分の1が過ぎてしまいました。
そろそろブログも年末モードに入って行きたいと思いますが、
まずは、今年起こったことと何らか関連のある80'sヒットを、
紹介していきたいと思います。
今年も新しい音楽がどんどんと生まれていく一方で、
多くのバンド、グループが活動停止や解散をしていきました。
そんな中で、つい2カ月ほど前、
30年近くの長い間活動を続け、今年新作も発表していた、
アメリカの3人組ロックバンドが、突然の解散を発表しました。
今回は、そんな彼らが大きなブレイクを果たすきっかけとなった、
1988年のTop10ヒットを紹介したいと思います。
R.E.M.「スタンド」
ジョージア州アセンズ出身のボーカリストでソングライターの、
マイケル・スタイプを中心とした、当時4人組のロックバンド。
1982年にインディレーベルからデビューし、
アメリカのカレッジチャートを中心としたラジオ局で人気となり、
独特のボーカルスタイルと、メッセージ性の強い歌詞、
ストレートでメロディアスなサウンドで、
若者の大きい支持を受けていた彼らが、
1988年大手のワーナーへ移籍して発表したアルバム、
「グリーン(Green)」からのファーストシングルとしてリリースされ、
最高位6位を記録した、彼らのヒット曲の中では、
もっとも単純でわかりやすく、元気さにあふれたメッセージソングです。
①曲のイメージに合わせたユニークな構成で話題となった、PV。
②1989年のライブより。
当時の彼らは、ステージでもあまりおしゃれというわけでなく、
こういった野球帽やサングラスをかけたまま、
ナチュラルに歌い放つスタイルのステージが多かったようですね。
☆R.E.M."Stand" from the album "Green"
1988年Billboard Hot100 最高位6位
Stand in the place where you live
Now face North
Think about direction
Wonder why you haven't before
Now stand in the place where you work
Now face West
Think about the place where you live
Wonder why you haven't before
>> 君のいるその場所で立ち上がるんだ
>> さあ、北に顔を向けて
>> 進むべき道のことを考えるんだ
>> どうしてか今まで考えつかなかったその道を
>> さあ、君が働くその場所で立ち上がれ
>> 今度は、西を向いて
>> 君が生きていくべき場所のことを考えるんだ
>> どうしてか今まで考え付かなかったその場所を
If you are confused, check with the sun
Carry a compass to help you along
Your feet are going to be on the ground
Your head is there to move you around, so
>> もし道に迷ったなら、太陽を目印にするといい
>> 君の居場所が分かるようコンパスを持って歩くといい
>> 君の足は地にしっかりついて歩くためにあるんだ
>> 君の頭は周りを考えながら動き回るためにあるんだ、そう
Stand in the place where you live
Now face North
Think about direction
Wonder why you haven't before
Now stand in the place where you work
Now face West
Think about the place where you live
Wonder why you haven't before
>> 君のいるその場所で立ち上がるんだ
>> さあ、北に顔を向けて
>> 進むべき道のことを考えるんだ
>> どうしてか今まで考えつかなかったその道を
>> さあ、君が働くその場所で立ち上がれ
>> 今度は、西を向いて
>> 君が生きていくべき場所のことを考えるんだ
>> どうしてか今まで考え付かなかったその場所を
Your feet are going to be on the ground
Your head is there to move you around
If wishes were trees, the trees would be falling
Listen to reason
Season is calling
>> 君の足は地にしっかりついて歩くためにあるんだ
>> 君の頭は周りを考えながら動き回るためにあるんだ
>> 木々のようにただ立っていたいと思っていても、いずれは倒れゆくんだ
>> そのわけを聞こうと言うなら
>> 季節が答えてくれるさ
Stand in the place where you live
Now face North
Think about direction
Wonder why you haven't before
Now stand in the place where you work
Now face West
Think about the place where you live
Wonder why you haven't before
>> 君のいるその場所で立ち上がるんだ
>> さあ、北に顔を向けて
>> 進むべき道のことを考えるんだ
>> どうしてか今まで考えつかなかったその道を
>> さあ、君が働くその場所で立ち上がれ
>> 今度は、西を向いて
>> 君が生きていくべき場所のことを考えるんだ
>> どうしてか今まで考え付かなかったその場所を
If wishes were trees, the trees would be falling
Listen to reason
Reason is calling
Your feet are going to be on the ground
Your head is there to move you around
>> 木々のようにただ立っていたいと思っていても、いずれは倒れゆくんだ
>> その理由を問いかけてみなよ
>> どこからか聴こえてくるさ
>> 君の足は地にしっかりついて歩くためにあるんだ
>> 君の頭は周りを考えながら動き回るためにあるんだ
So stand (stand)
Now face North
Think about direction
Wonder why you haven't
Now stand (stand)
Now face West
Think about the place where you live
Wonder why you haven't
>> さあ、立つんだ(立ち上がれ)
>> さあ、北に顔を向けて
>> 進むべき道のことを考えるんだ
>> どうしてか考えつかなかったその道を
>> さあ、立つんだ(立ち上がれ)
>> 今度は、西を向いて
>> 君が生きていくべき場所のことを考えるんだ
>> どうしてか考え付かなかったその場所を
Stand in the place where you live
Now face North
Think about direction
Wonder why you haven't before
Now stand in the place where you work
Now face West
Think about the place where you live
Wonder why you haven't before
>> 君のいるその場所で立ち上がるんだ
>> さあ、北に顔を向けて
>> 進むべき道のことを考えるんだ
>> どうしてか今まで考えつかなかったその道を
>> さあ、君が働くその場所で立ち上がれ
>> 今度は、西を向いて
>> 君が生きていくべき場所のことを考えるんだ
>> どうしてか今まで考え付かなかったその場所を
Stand in the place where you are (now face North)
Stand in the place where you are (now face West)
Your feet are going to be on the ground (stand in the place where you are)
Your head is there to move you around, so stand
>> 君のいるその場所で立ち上がるんだ(さあ、北に顔を向けて)
>> 君のいるその場所で立ち上がるんだ(さあ、北に顔を向けて)
>> 君の足は地にしっかりついて歩くためにあるんだ(君のいるその場所で立ち上がるんだ)
>> 君の頭は周りを考えながら動き回るためにあるんだ、さあ、立ち上がれ
ボーカルのマイケル・スタイプ曰く、
「自分たちの曲で最もばかばかしい歌詞の曲だ。」
ということなのですが、
確かに、他の彼らの曲からするとすごく単純で、
バカ元気で、わかりやすいし、
その割に、ライブでのボーカルを聴いているわかるのですが、
結構流して歌ってるところもあるんですよね。
でも、不思議と感情の伝わってくる曲。
とりわけ、震災のあった今年、来るときに向かって、
元気を出していくにはいい曲ですよね。
実際、歌詞はそんなに単純でもなくて、
If wishes were trees, the trees would be falling
Listen to reason
Season is calling
っていう部分の訳詞って、
これでいいのかなって思ってるんです。
最初、同じ個所が2か所あるなと思ってたら、
あとの方は、
Reason is calling
^^^^^^
となってるんですよね。
結構苦し紛れかも^^;;
R.E.M.はプロモーションビデオにも定評のあるグループで、
このビデオも、動きがユニークで面白いですよね。
名作「ルージング・マイ・レリジョン(Losing My Religeon)」は、
MTVアワードを取った素晴らしい作品ですし。
R.E.M.は、ボーカルでソングライターのマイケル・スタイプが、
ジョージア大学アセンズ校在学中、地元のレコード店で、
ギタリストとなるピーター・バックと出会って意気投合し、
ソングライティングを共同で始めます。
やがて、そこにベースのマイク・ミルズと、
ドラムスのピーター・バックが加わって、
1980年にR.E.M.としてバンドを結成します。
R.E.M.とは、レム睡眠(Rapid Eye Movement)のレムから取っている
という説があるのですが、本人たちから語られていないので不明です。
アメリカのインディレーベル、Hib-Toneと契約し、1981年に、
「レディオ・フリー・ヨーロッパ(Radio Free Eupope)」という曲をリリース。
この曲が地元のラジオ局で話題になったことで、
当時、ゴーゴーズやウォール・オブ・ブードゥなども所属していた、
A&M傘下の新興レーベル、I.R.S.との契約にこぎつけます。
「レディオ・フリー・ヨーロッパ」を再レコーディングして、
1983年のデビューアルバム「マーマー(Murmur)」に収録。
このアルバムが、非常に政治的メッセージの強い詞と、
マイケルのぼそぼそとした独特のボーカル、
エモーショナルなメロディが学生を中心に大変な支持を受け、
学生たちが好んで聴く曲を積極的にオンエアする、
カレッジラジオというのが、この頃話題を集め、
彼らは、このカレッジラジオが生んだスターといわれています。
この「マーマー」というアルバムは、ローリングストーン紙において、
1983年、マイケル・ジャクソンの「スリラー」を抑えて、
最も素晴らしいアルバムとして評価されたアルバムでもあります。
1984年には、大学祭出演目的で、初来日も果たしています。
曲や詞の内容、マイケルの声質から、一般受けはしなかったものの、
続くセカンドアルバム「夢の肖像(Reckoning)」から、
毎年一枚ずつアルバムを発売して、いずれも高評価を受け、
6枚目のアルバム「ドキュメント(Document)」は、
初のプラチナアルバムの認定を受け、
ここからのシングル、「ワン・アイ・ラブ(The One I Love)」も、
最高位9位の初のTop10シングルとなります。
ボクは、セカンドアルバム「夢の肖像」に収められている、
「サウス・セントラル・レイン(So. Central Rain (I'm Sorry)」
という曲で初めて彼らに出会って、とりわけメロディと、
タイトなサウンドに魅かれて、レンタル屋に借りに行き、
彼らの作品をずいぶん聴いていた思い出があります。
後にこのI.R.S.から発売になったベストアルバムは、
CDで購入し、何度も聴きましたね。
1988年、ワーナーブラザーズレコードに移籍し、
その第1弾アルバムとしてリリースされたのが、
この曲も含まれている「グリーン(Green)」。
「オレンジ・クラッシュ(Orange Crash)」や、
「ポップ・ソング89(Pop Song 89)」といった、
刺激的な作品も収録され、200万枚を売り上げ、
ここで一つの大きな転換期を迎えます。
続く、1991年のアルバム、
「アウト・オブ・タイム(Out Of Time)」は、
ついに全米No,1アルバムとなり、
シングル「ルージング・マイ・レリジョン」は、
彼らにとって最大のヒットとなる最高位4位を記録。
PVもMTVアワードを受賞するなど活躍し、
グラミー賞も3部門獲得しています。
続くアルバム、
「オートマチック・フォー・ザ・ピープル(Automatic For The People)」からは、
「マン・オン・ザ・ムーン(Man On The Moon)」という、
名曲(ボクも最も好きな曲の一つ)も生まれています。
オルタナティブ・ロックが主流となる90年代のロックシーンの、
先頭に立っていたのがまさに彼らというわけで、
ニルヴァーナ、パール・ジャム、レディオヘッドといった、
90年代に大活躍をしたバンドも、R.E.M,から影響を受けたと、
明言しているほどです。
20世紀の間は、まさに精力的に、
ほぼ毎年のようにシングル、アルバムと発表していた彼らですが、
90年代半ばごろから脳動脈瘤を患っていた、ドラムスの
ビル・ベリーが1997年バンドを抜け音楽業界から引退します。
バンドは残った3人で続けられていきます。
徐々にリリースのペースが遅くなりつつも、
2000年代に入っても、順調に作品のリリースを続け、
2007年にはロックの殿堂入りも果たしました。
マイケルの政治的発言や、環境保護活動、
さらにマイケル自身の同性愛者告白など、
話題も提供し続けてくれた彼らですが、
今年3月、最新アルバム「コラプス・イントゥ・ナウ(Collapse Into Now)」を
リリースし、コンサート活動を行っていた中で、
徐々にこれからの自分たちのあり方に疑問を持ち始め、
今年の9月21日、公式ホームページに、
「今日をバンドとして最後の1日とする」と声明を発表し、
まさに突然の解散となったのです。
この12月には、これまでの彼らの足跡を綴った3枚組のベストアルバム、
「グレイテスト・ヒッツ
(Part Lies, Part Heart, Part Truth, Part Garbage 1982-2011)」
が発売になる予定です。
これだけの大きな成果をあげ、日本にも何度か来日公演も果たし、
ロックファンには大いに支持された彼らも、
決して一般受けする作風でないことから、
最後まで、日本での知名度はいまいちだったかもしれません。
解散は残念でしたが、マイケルはボクより2歳年上の51歳、
他のメンバーも、50代前半と、まだまだ頑張れる年齢でもあり、
今後彼らがどのような方向に進んでいくのかを注目していきたいと思います。
さて、今回のようなバンドの解散等のまとめは、
また年末になってから行いたいと思います。
次回ですが、本来もう少し早い時期に紹介したかった、
ブリティッシュインヴェイジョン(おなじみ襲撃シリーズ)の中で、
異彩を放っていたロックバンドのヒット曲を紹介したいと思います。
グリーン/R.E.M.
¥2,000
Amazon.co.jp
グレイテスト・ヒッツ~パート・ライズ、パート・ハート、パート・トゥルース、パート・ガービッジ、.../R.E.M.
¥3,480
Amazon.co.jp
そろそろブログも年末モードに入って行きたいと思いますが、
まずは、今年起こったことと何らか関連のある80'sヒットを、
紹介していきたいと思います。
今年も新しい音楽がどんどんと生まれていく一方で、
多くのバンド、グループが活動停止や解散をしていきました。
そんな中で、つい2カ月ほど前、
30年近くの長い間活動を続け、今年新作も発表していた、
アメリカの3人組ロックバンドが、突然の解散を発表しました。
今回は、そんな彼らが大きなブレイクを果たすきっかけとなった、
1988年のTop10ヒットを紹介したいと思います。
R.E.M.「スタンド」
ジョージア州アセンズ出身のボーカリストでソングライターの、
マイケル・スタイプを中心とした、当時4人組のロックバンド。
1982年にインディレーベルからデビューし、
アメリカのカレッジチャートを中心としたラジオ局で人気となり、
独特のボーカルスタイルと、メッセージ性の強い歌詞、
ストレートでメロディアスなサウンドで、
若者の大きい支持を受けていた彼らが、
1988年大手のワーナーへ移籍して発表したアルバム、
「グリーン(Green)」からのファーストシングルとしてリリースされ、
最高位6位を記録した、彼らのヒット曲の中では、
もっとも単純でわかりやすく、元気さにあふれたメッセージソングです。
①曲のイメージに合わせたユニークな構成で話題となった、PV。
②1989年のライブより。
当時の彼らは、ステージでもあまりおしゃれというわけでなく、
こういった野球帽やサングラスをかけたまま、
ナチュラルに歌い放つスタイルのステージが多かったようですね。
☆R.E.M."Stand" from the album "Green"
1988年Billboard Hot100 最高位6位
Stand in the place where you live
Now face North
Think about direction
Wonder why you haven't before
Now stand in the place where you work
Now face West
Think about the place where you live
Wonder why you haven't before
>> 君のいるその場所で立ち上がるんだ
>> さあ、北に顔を向けて
>> 進むべき道のことを考えるんだ
>> どうしてか今まで考えつかなかったその道を
>> さあ、君が働くその場所で立ち上がれ
>> 今度は、西を向いて
>> 君が生きていくべき場所のことを考えるんだ
>> どうしてか今まで考え付かなかったその場所を
If you are confused, check with the sun
Carry a compass to help you along
Your feet are going to be on the ground
Your head is there to move you around, so
>> もし道に迷ったなら、太陽を目印にするといい
>> 君の居場所が分かるようコンパスを持って歩くといい
>> 君の足は地にしっかりついて歩くためにあるんだ
>> 君の頭は周りを考えながら動き回るためにあるんだ、そう
Stand in the place where you live
Now face North
Think about direction
Wonder why you haven't before
Now stand in the place where you work
Now face West
Think about the place where you live
Wonder why you haven't before
>> 君のいるその場所で立ち上がるんだ
>> さあ、北に顔を向けて
>> 進むべき道のことを考えるんだ
>> どうしてか今まで考えつかなかったその道を
>> さあ、君が働くその場所で立ち上がれ
>> 今度は、西を向いて
>> 君が生きていくべき場所のことを考えるんだ
>> どうしてか今まで考え付かなかったその場所を
Your feet are going to be on the ground
Your head is there to move you around
If wishes were trees, the trees would be falling
Listen to reason
Season is calling
>> 君の足は地にしっかりついて歩くためにあるんだ
>> 君の頭は周りを考えながら動き回るためにあるんだ
>> 木々のようにただ立っていたいと思っていても、いずれは倒れゆくんだ
>> そのわけを聞こうと言うなら
>> 季節が答えてくれるさ
Stand in the place where you live
Now face North
Think about direction
Wonder why you haven't before
Now stand in the place where you work
Now face West
Think about the place where you live
Wonder why you haven't before
>> 君のいるその場所で立ち上がるんだ
>> さあ、北に顔を向けて
>> 進むべき道のことを考えるんだ
>> どうしてか今まで考えつかなかったその道を
>> さあ、君が働くその場所で立ち上がれ
>> 今度は、西を向いて
>> 君が生きていくべき場所のことを考えるんだ
>> どうしてか今まで考え付かなかったその場所を
If wishes were trees, the trees would be falling
Listen to reason
Reason is calling
Your feet are going to be on the ground
Your head is there to move you around
>> 木々のようにただ立っていたいと思っていても、いずれは倒れゆくんだ
>> その理由を問いかけてみなよ
>> どこからか聴こえてくるさ
>> 君の足は地にしっかりついて歩くためにあるんだ
>> 君の頭は周りを考えながら動き回るためにあるんだ
So stand (stand)
Now face North
Think about direction
Wonder why you haven't
Now stand (stand)
Now face West
Think about the place where you live
Wonder why you haven't
>> さあ、立つんだ(立ち上がれ)
>> さあ、北に顔を向けて
>> 進むべき道のことを考えるんだ
>> どうしてか考えつかなかったその道を
>> さあ、立つんだ(立ち上がれ)
>> 今度は、西を向いて
>> 君が生きていくべき場所のことを考えるんだ
>> どうしてか考え付かなかったその場所を
Stand in the place where you live
Now face North
Think about direction
Wonder why you haven't before
Now stand in the place where you work
Now face West
Think about the place where you live
Wonder why you haven't before
>> 君のいるその場所で立ち上がるんだ
>> さあ、北に顔を向けて
>> 進むべき道のことを考えるんだ
>> どうしてか今まで考えつかなかったその道を
>> さあ、君が働くその場所で立ち上がれ
>> 今度は、西を向いて
>> 君が生きていくべき場所のことを考えるんだ
>> どうしてか今まで考え付かなかったその場所を
Stand in the place where you are (now face North)
Stand in the place where you are (now face West)
Your feet are going to be on the ground (stand in the place where you are)
Your head is there to move you around, so stand
>> 君のいるその場所で立ち上がるんだ(さあ、北に顔を向けて)
>> 君のいるその場所で立ち上がるんだ(さあ、北に顔を向けて)
>> 君の足は地にしっかりついて歩くためにあるんだ(君のいるその場所で立ち上がるんだ)
>> 君の頭は周りを考えながら動き回るためにあるんだ、さあ、立ち上がれ
ボーカルのマイケル・スタイプ曰く、
「自分たちの曲で最もばかばかしい歌詞の曲だ。」
ということなのですが、
確かに、他の彼らの曲からするとすごく単純で、
バカ元気で、わかりやすいし、
その割に、ライブでのボーカルを聴いているわかるのですが、
結構流して歌ってるところもあるんですよね。
でも、不思議と感情の伝わってくる曲。
とりわけ、震災のあった今年、来るときに向かって、
元気を出していくにはいい曲ですよね。
実際、歌詞はそんなに単純でもなくて、
If wishes were trees, the trees would be falling
Listen to reason
Season is calling
っていう部分の訳詞って、
これでいいのかなって思ってるんです。
最初、同じ個所が2か所あるなと思ってたら、
あとの方は、
Reason is calling
^^^^^^
となってるんですよね。
結構苦し紛れかも^^;;
R.E.M.はプロモーションビデオにも定評のあるグループで、
このビデオも、動きがユニークで面白いですよね。
名作「ルージング・マイ・レリジョン(Losing My Religeon)」は、
MTVアワードを取った素晴らしい作品ですし。
R.E.M.は、ボーカルでソングライターのマイケル・スタイプが、
ジョージア大学アセンズ校在学中、地元のレコード店で、
ギタリストとなるピーター・バックと出会って意気投合し、
ソングライティングを共同で始めます。
やがて、そこにベースのマイク・ミルズと、
ドラムスのピーター・バックが加わって、
1980年にR.E.M.としてバンドを結成します。
R.E.M.とは、レム睡眠(Rapid Eye Movement)のレムから取っている
という説があるのですが、本人たちから語られていないので不明です。
アメリカのインディレーベル、Hib-Toneと契約し、1981年に、
「レディオ・フリー・ヨーロッパ(Radio Free Eupope)」という曲をリリース。
この曲が地元のラジオ局で話題になったことで、
当時、ゴーゴーズやウォール・オブ・ブードゥなども所属していた、
A&M傘下の新興レーベル、I.R.S.との契約にこぎつけます。
「レディオ・フリー・ヨーロッパ」を再レコーディングして、
1983年のデビューアルバム「マーマー(Murmur)」に収録。
このアルバムが、非常に政治的メッセージの強い詞と、
マイケルのぼそぼそとした独特のボーカル、
エモーショナルなメロディが学生を中心に大変な支持を受け、
学生たちが好んで聴く曲を積極的にオンエアする、
カレッジラジオというのが、この頃話題を集め、
彼らは、このカレッジラジオが生んだスターといわれています。
この「マーマー」というアルバムは、ローリングストーン紙において、
1983年、マイケル・ジャクソンの「スリラー」を抑えて、
最も素晴らしいアルバムとして評価されたアルバムでもあります。
1984年には、大学祭出演目的で、初来日も果たしています。
曲や詞の内容、マイケルの声質から、一般受けはしなかったものの、
続くセカンドアルバム「夢の肖像(Reckoning)」から、
毎年一枚ずつアルバムを発売して、いずれも高評価を受け、
6枚目のアルバム「ドキュメント(Document)」は、
初のプラチナアルバムの認定を受け、
ここからのシングル、「ワン・アイ・ラブ(The One I Love)」も、
最高位9位の初のTop10シングルとなります。
ボクは、セカンドアルバム「夢の肖像」に収められている、
「サウス・セントラル・レイン(So. Central Rain (I'm Sorry)」
という曲で初めて彼らに出会って、とりわけメロディと、
タイトなサウンドに魅かれて、レンタル屋に借りに行き、
彼らの作品をずいぶん聴いていた思い出があります。
後にこのI.R.S.から発売になったベストアルバムは、
CDで購入し、何度も聴きましたね。
1988年、ワーナーブラザーズレコードに移籍し、
その第1弾アルバムとしてリリースされたのが、
この曲も含まれている「グリーン(Green)」。
「オレンジ・クラッシュ(Orange Crash)」や、
「ポップ・ソング89(Pop Song 89)」といった、
刺激的な作品も収録され、200万枚を売り上げ、
ここで一つの大きな転換期を迎えます。
続く、1991年のアルバム、
「アウト・オブ・タイム(Out Of Time)」は、
ついに全米No,1アルバムとなり、
シングル「ルージング・マイ・レリジョン」は、
彼らにとって最大のヒットとなる最高位4位を記録。
PVもMTVアワードを受賞するなど活躍し、
グラミー賞も3部門獲得しています。
続くアルバム、
「オートマチック・フォー・ザ・ピープル(Automatic For The People)」からは、
「マン・オン・ザ・ムーン(Man On The Moon)」という、
名曲(ボクも最も好きな曲の一つ)も生まれています。
オルタナティブ・ロックが主流となる90年代のロックシーンの、
先頭に立っていたのがまさに彼らというわけで、
ニルヴァーナ、パール・ジャム、レディオヘッドといった、
90年代に大活躍をしたバンドも、R.E.M,から影響を受けたと、
明言しているほどです。
20世紀の間は、まさに精力的に、
ほぼ毎年のようにシングル、アルバムと発表していた彼らですが、
90年代半ばごろから脳動脈瘤を患っていた、ドラムスの
ビル・ベリーが1997年バンドを抜け音楽業界から引退します。
バンドは残った3人で続けられていきます。
徐々にリリースのペースが遅くなりつつも、
2000年代に入っても、順調に作品のリリースを続け、
2007年にはロックの殿堂入りも果たしました。
マイケルの政治的発言や、環境保護活動、
さらにマイケル自身の同性愛者告白など、
話題も提供し続けてくれた彼らですが、
今年3月、最新アルバム「コラプス・イントゥ・ナウ(Collapse Into Now)」を
リリースし、コンサート活動を行っていた中で、
徐々にこれからの自分たちのあり方に疑問を持ち始め、
今年の9月21日、公式ホームページに、
「今日をバンドとして最後の1日とする」と声明を発表し、
まさに突然の解散となったのです。
この12月には、これまでの彼らの足跡を綴った3枚組のベストアルバム、
「グレイテスト・ヒッツ
(Part Lies, Part Heart, Part Truth, Part Garbage 1982-2011)」
が発売になる予定です。
これだけの大きな成果をあげ、日本にも何度か来日公演も果たし、
ロックファンには大いに支持された彼らも、
決して一般受けする作風でないことから、
最後まで、日本での知名度はいまいちだったかもしれません。
解散は残念でしたが、マイケルはボクより2歳年上の51歳、
他のメンバーも、50代前半と、まだまだ頑張れる年齢でもあり、
今後彼らがどのような方向に進んでいくのかを注目していきたいと思います。
さて、今回のようなバンドの解散等のまとめは、
また年末になってから行いたいと思います。
次回ですが、本来もう少し早い時期に紹介したかった、
ブリティッシュインヴェイジョン(おなじみ襲撃シリーズ)の中で、
異彩を放っていたロックバンドのヒット曲を紹介したいと思います。
グリーン/R.E.M.
¥2,000
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グレイテスト・ヒッツ~パート・ライズ、パート・ハート、パート・トゥルース、パート・ガービッジ、.../R.E.M.
¥3,480
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