また、ちょっと間が空いてしまいました。
なかなか次の曲を選ぶのに、
ちょっと困ってる状況なんですよね。
もちろん、取り上げたい曲は山とあるのだけど、
ちょっとどうしようかなと思うことも多くて。
いつものことですが、
ブログでは、リクエストも随時受け付けております。
もちろん、70年代~最近までの洋楽で、
出来る限り自分が知ってる曲であれば対応したいと思いますので、
コメ欄でも、メッセでも、
よろしければご記入くだされば。
さて、そんな感じで選ぶのに困りながら、
何度か紹介している、Billboard Hot100の
1000曲No.1のリストを見ていて、
自分が洋楽を意識して触れたというのは、
やはり中学校に入ってからだろうなと思い、
自分が中学生になった、1975年の4月のリストを見てみたところ、
自分が中学校に入って初めて全米No.1になった曲というのは、
Billboard Hot100 No.1 リストのNo.361にあたる、
ミニー・リパートンの「ラヴィン・ユー(Lovin' You)」でした。
(1975年4月5日付)
ところがこの曲、ブログですでに紹介済みだったんですよね。
「ラヴィン・ユー~Lovin' You」(2010.8.29)
というわけで、さらに一つ立ち戻って、
1975年4月1日の時点でNo.1であった曲を見たところ、
全米チャートにおいて、異なるアーティストによって、
2度No.1に輝いた大ヒット曲でした。
ラベル「レディ・マーマレード」
1950年代末からフィラデルフィアを拠点として活躍してきた、
女性R&Bボーカルグループ。
グループ名を何度か変更していきながら、
中心メンバーである3人、
パティ・ラベル、ノナ・ヘンドリックス、サラ・ダッシュによって、
1970年にラベルというグループ名となり、
1975年3月末にこの曲で全米No.1となった
ファンキーなR&Bナンバーです。
①アース・ウィンド&ファイアのモーリス・ホワイトが司会を務めるTV番組で、
パフォーマンスされた時の映像。
アースさながらに、宇宙服のような衣装で叫びまくってます。
②昨年、歌手生活50周年を迎え、Hall Of Fameにも名前を連ねた、
パティ・ラベルが、「Concert For Children」のステージで、
ソロで披露したライブより。
(この後の訳詞を見ても思うのですが、
この曲をお子様向けのコンサートで歌ってよいのでしょうか?(笑))
☆LaBelle "Lady Marmalade" from the album "Nightbirds"
1975年Billboard Hot100 最高位1位(3/29付)
Hey Sister, Go Sister, Soul Sister, Go Sister
Hey Sister, Go Sister, Soul Sister, Go Sister
>> ねえ、彼女、行こうよ、ソウル・シスター、行こうよ
>> ねえ、彼女、行こうよ、ソウル・シスター、行こうよ
He met Marmalade down in Old New Orleans
Struttin' her stuff on the street
She said
'Hello, hey Joe, you wanna give it a go?'
>> 彼が古いニューオーリンズの街で出会ったマーマレードは
>> 通りを気取って歩いていたの
>> 彼女が言った
>> 「ハロー、ねえ、ジョー、いいことしに行かない?」
Itchy Gitchy Ya Ya Da Da
Itchy Gitchy Ya Ya Here
Mocca chocolata Ya Ya
Creole Lady Marmalade
>> ねえ、素敵なあなた
>> ねえ、ここで遊んでかない
>> モカチョコレートの肌をした
>> クレオールのレディ・マーマレード
Voulez-vous coucher avec moi ce soir?
Voulez-vous coucher avec moi?
>> ねえ、今夜あたしと寝てみない?
>> あたしと一緒に寝ましょうよ
He sat on her boudoir while she freshened up
That boy drank all that Magnolia wine
On her black satin sheets
Oh I swear he started to freak
>> 彼女がシャワーを浴びている間、彼はベッドに腰掛け
>> マグノリア・ワインを一気飲み
>> 黒のサテンのシーツの上で
>> 彼ったらあっという間にいっちゃった
Itchy Gitchy Ya Ya Da Da
Itchy Gitchy Ya Ya Here
Mocca chocolata Ya Ya
Creole Lady Marmalade
>> ねえ、素敵なあなた
>> ねえ、ここで遊んでかない
>> モカチョコレートの肌をした
>> クレオールのレディ・マーマレード
Voulez-vous coucher avec moi ce soir?
Voulez-vous coucher avec moi?
>> ねえ、今夜あたしと寝てみない?
>> あたしと一緒に寝ましょうよ
Hey, Hey, Hey
Seeing her skin feeling silky smooth
Colour of cafe au lait
Made the savage beast inside
Roaring until it cried
More, More, More!
>> 彼女って絹のような肌触りして
>> カフェオレのような肌の色
>> でも、心の中の野獣が目を覚まして
>> 泣きわめくまで吠えまくるの
>> もっと、もっと、もっと!
Now he's at home doing 9 to 5
Living his brave life of lies
But when he turns off to sleep
All memories keep
More, More, More!
>> 今の彼は9時から5時まで働いて
>> いかにもまじめな生活をおくっている感じ
>> でもね彼が眠りにつこうとすると
>> あの思い出が一気に蘇るのよ
>> もっと、もっと、もっと!
Itchy Gitchy Ya Ya Da Da
Itchy Gitchy Ya Ya Here
Mocca chocolata Ya Ya
Creole Lady Marmalade
>> ねえ、素敵なあなた
>> ねえ、ここで遊んでかない
>> モカチョコレートの肌をした
>> クレオールのレディ・マーマレード
Voulez-vous coucher avec moi ce soir?
Voulez-vous coucher avec moi?
Voulez-vous couchez avec moi ce soir?
Creole Lady Marmalade
>> ねえ、今夜あたしと寝てみない?
>> あたしと一緒に寝ましょうよ
>> ねえ、今夜あたしと寝てみない?
>> クレオールのレディ・マーマレード
Voulez-vous coucher avec moi ce soir?
Voulez-vous coucher avec moi?
(repeat)
この曲の詞は、彼女たちのボーカルの発音などにも影響されているのでしょうが、
いくつかのサイトで微妙に何箇所か違って書かれているので、
とりあえず耳で聴いて、こんな感じであろうものに合わせてみました。
それにしても、スラングも多いし、
風土から来る独特の表現も多いし、
何より、えっちですよね(笑)
ニューオーリンズという街は、
ジャズやブルースが発展した街としても知られていますが、
人種的にも中南米出身で、
主にスペインからの移民と混ざったクレオールと呼ばれる、
褐色の肌をして、スペイン語やフランス語訛りの言葉を話す、
人たちが多かったことでも知られています。
クレオール料理という、アメリカとヨーロッパのうまく混じった料理があって、
これなかなかおいしいんですよね。
機会があったら行ってみたい街の一つです。
歌われている内容はまさしく、娼婦との一夜のことであるし、
純粋無垢な中学生になりたての自分には想像のつかない世界(笑)
Itchy Gitchyっていうのは、スラングで「なんて素敵な」といった意味合いらしく、
またここで出てくる「マーマレード」というのは、
女性の名前でもあるのと同時に、
これもスラングで「ほら話」という意味もあるらしいですね。
そして、サビで歌われているフランス語、
Voulez-vous coucher avec moi ce soir?
-> Would you sleep with me tonight?
-> 今夜あたしと寝ない?
と訳されます。
英語そのものだったら、放送禁止だったのかも。
ラベルは、
1959年に、パトリシア・ホルト、後のパティ・ラベルをメインボーカルに、
結成された4人組のThe Ordettesが母体となっています。
そののち、60年代にはブルーベルズと名前を変え、
芸名をパティ・ラベルに変更した時からは、
パティ・ラベルとブルーベルズとして、活動していました。
当時は、コーラスメンバーとして、
ノナ・ヘンドリックス、サラ・ダッシュと、
後にシュープリームスに加入するシンディ・バードソングが
在籍していました。
R&Bチャートでは何曲かのヒットも放ったものの、
とりたてて大きなヒットがなかった60年代を経て、
1970年にラベルと改名して、3人組活動を始めた彼女たちが、
最初に注目されたのは、
1971年にシンガーソングライターのローラ・ニーロのバックコーラスとして、
作成したアルバム「ゴナ・テイク・ア・ミラクル(Gonna Take A Miracle)」
でした。
このアルバムが話題を呼び、
ローリング・ストーンズや、ザ・フーのツアーにも同行するものの、
自身の活動としては大きなヒットには相変わらず恵まれませんでした。
1974年、プロデューサーにアラン・トゥーサンを迎え、
思いきった方向転換でファンキーで派手な楽曲をそろえた、
「ナイトバーズ(Nightbirds)」というアルバムを制作。
このアルバムに収められたのがこの曲で、
派手でファンキーな衣装と、パティ・ラベルのダイナマイトボイスで、
セクシーな魅力で、またたく間にR&Bチャートとともに、
ポップチャートでもNo.1を獲得することとなったのです。
このあと、2枚のアルバムを残し、1976年に解散。
3人それぞれがソロアーティストとして活躍し、
とりわけ、パティ・ラベルは、
80年代半ばにポップチャートでも活躍。
マイケル・マクドナルドとのデュエットナンバー、
「オン・マイ・オウン(On My Own)」は、
1986年に全米No.1となっています。
2005年には再結成を果たし、
2008年にオリジナルアルバムも発表しています。
さて、この曲が二度目の全米No.1を獲得したのは、
このヒットから26年後のこと。
2001年に、ニコール・キッドマン、ユアン・マクレガー主演の、
映画「ムーラン・ルージュ」のサントラ曲として、
クリスティーナ・アギレラ、リル・キム、マイア、ピンクの
若手実力派アーティストたちによるコラボナンバーで、
全米で5週間のNo.1に輝きました。
③当時大変話題となったかなりどぎついイメージのPV。
とりわけ若手アイドルとして人気の高かったクリスティーナ・アギレラの
方向性をきめた曲であり、イメージでもあったように思われます。
音源同様、この4人のイントロデュースを行っているのは、
ミッシー・エリオットです。
④2002年のグラミー賞のステージパフォーマンス。
さらにスペシャルゲストとして、
一番派手なピンクのドレスで登場したのが、パティ・ラベルでした。
☆Christina Aguilera, Lil'Kim, Mya & P!nk "Lady Marmalade"
from the soundtrack album "Moulin Rouge"
2001年Billboard Hot100 最高位1位(6/2-6/30付の5週間)
最初にマイアのセリフが入ったり、リル・キムがラップ歌詞を入れたり、
「ニューオーリンズ」の部分が「ムーラン・ルージュ」に差替えられたりなど、
歌詞はいくつか異なるものの、
この曲のヒップな部分をより21世紀的に(かなりお下劣でもあるけど)、
表現されたカバーとして、今ではむしろこちらのほうが一般的には
知られているんでしょうね。
クリスティーナ・アギレラがこの曲で見せたスタイルや、
パワフルなボーカルの力は、
昨年公開されたシェールとの共演でも話題となった映画、
「バーレスク(Burlesque)」でも発揮されていますよね。
これ以外にも、この曲は色んな形でカバーがなされています。
中でも、この「ムーラン・ルージュ」の3年前、
イギリスのガールズグループ、オール・セインツがカバーしたバージョンは、
イギリスのチャートでNo.1を記録しています。
このバージョンが、なんとなく「ムーラン・ルージュ」への
オマージュになった感もある感じですね。
この曲は、こんなカバーの動画もありました。
只今人気沸騰中の、K-POPアイドルグループ、少女時代の、
テヨンとジェニファーのボーカルによるバージョンです。
なかなかうまいですよね。
さて、次回もまだ未定ですが、
70年代にヒットしたポップナンバーをまた紹介しようと考えています。
Nightbirds/Labelle
¥572
Amazon.co.jp
ムーラン・ルージュ オリジナル・サウンドトラック/サントラ
¥2,548
Amazon.co.jp
なかなか次の曲を選ぶのに、
ちょっと困ってる状況なんですよね。
もちろん、取り上げたい曲は山とあるのだけど、
ちょっとどうしようかなと思うことも多くて。
いつものことですが、
ブログでは、リクエストも随時受け付けております。
もちろん、70年代~最近までの洋楽で、
出来る限り自分が知ってる曲であれば対応したいと思いますので、
コメ欄でも、メッセでも、
よろしければご記入くだされば。
さて、そんな感じで選ぶのに困りながら、
何度か紹介している、Billboard Hot100の
1000曲No.1のリストを見ていて、
自分が洋楽を意識して触れたというのは、
やはり中学校に入ってからだろうなと思い、
自分が中学生になった、1975年の4月のリストを見てみたところ、
自分が中学校に入って初めて全米No.1になった曲というのは、
Billboard Hot100 No.1 リストのNo.361にあたる、
ミニー・リパートンの「ラヴィン・ユー(Lovin' You)」でした。
(1975年4月5日付)
ところがこの曲、ブログですでに紹介済みだったんですよね。
「ラヴィン・ユー~Lovin' You」(2010.8.29)
というわけで、さらに一つ立ち戻って、
1975年4月1日の時点でNo.1であった曲を見たところ、
全米チャートにおいて、異なるアーティストによって、
2度No.1に輝いた大ヒット曲でした。
ラベル「レディ・マーマレード」
1950年代末からフィラデルフィアを拠点として活躍してきた、
女性R&Bボーカルグループ。
グループ名を何度か変更していきながら、
中心メンバーである3人、
パティ・ラベル、ノナ・ヘンドリックス、サラ・ダッシュによって、
1970年にラベルというグループ名となり、
1975年3月末にこの曲で全米No.1となった
ファンキーなR&Bナンバーです。
①アース・ウィンド&ファイアのモーリス・ホワイトが司会を務めるTV番組で、
パフォーマンスされた時の映像。
アースさながらに、宇宙服のような衣装で叫びまくってます。
②昨年、歌手生活50周年を迎え、Hall Of Fameにも名前を連ねた、
パティ・ラベルが、「Concert For Children」のステージで、
ソロで披露したライブより。
(この後の訳詞を見ても思うのですが、
この曲をお子様向けのコンサートで歌ってよいのでしょうか?(笑))
☆LaBelle "Lady Marmalade" from the album "Nightbirds"
1975年Billboard Hot100 最高位1位(3/29付)
Hey Sister, Go Sister, Soul Sister, Go Sister
Hey Sister, Go Sister, Soul Sister, Go Sister
>> ねえ、彼女、行こうよ、ソウル・シスター、行こうよ
>> ねえ、彼女、行こうよ、ソウル・シスター、行こうよ
He met Marmalade down in Old New Orleans
Struttin' her stuff on the street
She said
'Hello, hey Joe, you wanna give it a go?'
>> 彼が古いニューオーリンズの街で出会ったマーマレードは
>> 通りを気取って歩いていたの
>> 彼女が言った
>> 「ハロー、ねえ、ジョー、いいことしに行かない?」
Itchy Gitchy Ya Ya Da Da
Itchy Gitchy Ya Ya Here
Mocca chocolata Ya Ya
Creole Lady Marmalade
>> ねえ、素敵なあなた
>> ねえ、ここで遊んでかない
>> モカチョコレートの肌をした
>> クレオールのレディ・マーマレード
Voulez-vous coucher avec moi ce soir?
Voulez-vous coucher avec moi?
>> ねえ、今夜あたしと寝てみない?
>> あたしと一緒に寝ましょうよ
He sat on her boudoir while she freshened up
That boy drank all that Magnolia wine
On her black satin sheets
Oh I swear he started to freak
>> 彼女がシャワーを浴びている間、彼はベッドに腰掛け
>> マグノリア・ワインを一気飲み
>> 黒のサテンのシーツの上で
>> 彼ったらあっという間にいっちゃった
Itchy Gitchy Ya Ya Da Da
Itchy Gitchy Ya Ya Here
Mocca chocolata Ya Ya
Creole Lady Marmalade
>> ねえ、素敵なあなた
>> ねえ、ここで遊んでかない
>> モカチョコレートの肌をした
>> クレオールのレディ・マーマレード
Voulez-vous coucher avec moi ce soir?
Voulez-vous coucher avec moi?
>> ねえ、今夜あたしと寝てみない?
>> あたしと一緒に寝ましょうよ
Hey, Hey, Hey
Seeing her skin feeling silky smooth
Colour of cafe au lait
Made the savage beast inside
Roaring until it cried
More, More, More!
>> 彼女って絹のような肌触りして
>> カフェオレのような肌の色
>> でも、心の中の野獣が目を覚まして
>> 泣きわめくまで吠えまくるの
>> もっと、もっと、もっと!
Now he's at home doing 9 to 5
Living his brave life of lies
But when he turns off to sleep
All memories keep
More, More, More!
>> 今の彼は9時から5時まで働いて
>> いかにもまじめな生活をおくっている感じ
>> でもね彼が眠りにつこうとすると
>> あの思い出が一気に蘇るのよ
>> もっと、もっと、もっと!
Itchy Gitchy Ya Ya Da Da
Itchy Gitchy Ya Ya Here
Mocca chocolata Ya Ya
Creole Lady Marmalade
>> ねえ、素敵なあなた
>> ねえ、ここで遊んでかない
>> モカチョコレートの肌をした
>> クレオールのレディ・マーマレード
Voulez-vous coucher avec moi ce soir?
Voulez-vous coucher avec moi?
Voulez-vous couchez avec moi ce soir?
Creole Lady Marmalade
>> ねえ、今夜あたしと寝てみない?
>> あたしと一緒に寝ましょうよ
>> ねえ、今夜あたしと寝てみない?
>> クレオールのレディ・マーマレード
Voulez-vous coucher avec moi ce soir?
Voulez-vous coucher avec moi?
(repeat)
この曲の詞は、彼女たちのボーカルの発音などにも影響されているのでしょうが、
いくつかのサイトで微妙に何箇所か違って書かれているので、
とりあえず耳で聴いて、こんな感じであろうものに合わせてみました。
それにしても、スラングも多いし、
風土から来る独特の表現も多いし、
何より、えっちですよね(笑)
ニューオーリンズという街は、
ジャズやブルースが発展した街としても知られていますが、
人種的にも中南米出身で、
主にスペインからの移民と混ざったクレオールと呼ばれる、
褐色の肌をして、スペイン語やフランス語訛りの言葉を話す、
人たちが多かったことでも知られています。
クレオール料理という、アメリカとヨーロッパのうまく混じった料理があって、
これなかなかおいしいんですよね。
機会があったら行ってみたい街の一つです。
歌われている内容はまさしく、娼婦との一夜のことであるし、
純粋無垢な中学生になりたての自分には想像のつかない世界(笑)
Itchy Gitchyっていうのは、スラングで「なんて素敵な」といった意味合いらしく、
またここで出てくる「マーマレード」というのは、
女性の名前でもあるのと同時に、
これもスラングで「ほら話」という意味もあるらしいですね。
そして、サビで歌われているフランス語、
Voulez-vous coucher avec moi ce soir?
-> Would you sleep with me tonight?
-> 今夜あたしと寝ない?
と訳されます。
英語そのものだったら、放送禁止だったのかも。
ラベルは、
1959年に、パトリシア・ホルト、後のパティ・ラベルをメインボーカルに、
結成された4人組のThe Ordettesが母体となっています。
そののち、60年代にはブルーベルズと名前を変え、
芸名をパティ・ラベルに変更した時からは、
パティ・ラベルとブルーベルズとして、活動していました。
当時は、コーラスメンバーとして、
ノナ・ヘンドリックス、サラ・ダッシュと、
後にシュープリームスに加入するシンディ・バードソングが
在籍していました。
R&Bチャートでは何曲かのヒットも放ったものの、
とりたてて大きなヒットがなかった60年代を経て、
1970年にラベルと改名して、3人組活動を始めた彼女たちが、
最初に注目されたのは、
1971年にシンガーソングライターのローラ・ニーロのバックコーラスとして、
作成したアルバム「ゴナ・テイク・ア・ミラクル(Gonna Take A Miracle)」
でした。
このアルバムが話題を呼び、
ローリング・ストーンズや、ザ・フーのツアーにも同行するものの、
自身の活動としては大きなヒットには相変わらず恵まれませんでした。
1974年、プロデューサーにアラン・トゥーサンを迎え、
思いきった方向転換でファンキーで派手な楽曲をそろえた、
「ナイトバーズ(Nightbirds)」というアルバムを制作。
このアルバムに収められたのがこの曲で、
派手でファンキーな衣装と、パティ・ラベルのダイナマイトボイスで、
セクシーな魅力で、またたく間にR&Bチャートとともに、
ポップチャートでもNo.1を獲得することとなったのです。
このあと、2枚のアルバムを残し、1976年に解散。
3人それぞれがソロアーティストとして活躍し、
とりわけ、パティ・ラベルは、
80年代半ばにポップチャートでも活躍。
マイケル・マクドナルドとのデュエットナンバー、
「オン・マイ・オウン(On My Own)」は、
1986年に全米No.1となっています。
2005年には再結成を果たし、
2008年にオリジナルアルバムも発表しています。
さて、この曲が二度目の全米No.1を獲得したのは、
このヒットから26年後のこと。
2001年に、ニコール・キッドマン、ユアン・マクレガー主演の、
映画「ムーラン・ルージュ」のサントラ曲として、
クリスティーナ・アギレラ、リル・キム、マイア、ピンクの
若手実力派アーティストたちによるコラボナンバーで、
全米で5週間のNo.1に輝きました。
③当時大変話題となったかなりどぎついイメージのPV。
とりわけ若手アイドルとして人気の高かったクリスティーナ・アギレラの
方向性をきめた曲であり、イメージでもあったように思われます。
音源同様、この4人のイントロデュースを行っているのは、
ミッシー・エリオットです。
④2002年のグラミー賞のステージパフォーマンス。
さらにスペシャルゲストとして、
一番派手なピンクのドレスで登場したのが、パティ・ラベルでした。
☆Christina Aguilera, Lil'Kim, Mya & P!nk "Lady Marmalade"
from the soundtrack album "Moulin Rouge"
2001年Billboard Hot100 最高位1位(6/2-6/30付の5週間)
最初にマイアのセリフが入ったり、リル・キムがラップ歌詞を入れたり、
「ニューオーリンズ」の部分が「ムーラン・ルージュ」に差替えられたりなど、
歌詞はいくつか異なるものの、
この曲のヒップな部分をより21世紀的に(かなりお下劣でもあるけど)、
表現されたカバーとして、今ではむしろこちらのほうが一般的には
知られているんでしょうね。
クリスティーナ・アギレラがこの曲で見せたスタイルや、
パワフルなボーカルの力は、
昨年公開されたシェールとの共演でも話題となった映画、
「バーレスク(Burlesque)」でも発揮されていますよね。
これ以外にも、この曲は色んな形でカバーがなされています。
中でも、この「ムーラン・ルージュ」の3年前、
イギリスのガールズグループ、オール・セインツがカバーしたバージョンは、
イギリスのチャートでNo.1を記録しています。
このバージョンが、なんとなく「ムーラン・ルージュ」への
オマージュになった感もある感じですね。
この曲は、こんなカバーの動画もありました。
只今人気沸騰中の、K-POPアイドルグループ、少女時代の、
テヨンとジェニファーのボーカルによるバージョンです。
なかなかうまいですよね。
さて、次回もまだ未定ですが、
70年代にヒットしたポップナンバーをまた紹介しようと考えています。
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