ここのところ、立て続けに最近の2000年代ものを書いてきたのですが、
(前回は緊急でしたが)
また、80年代に戻ります。
ところで、ひとくちに80年代とはいっても、
その10年の中での前半と後半では、
随分と音楽の傾向も違ってくるものですよね。
ラジオ日本の「全米トップ40 The 80's」で、
3週前の土曜の夜に放送された、
1983年の7月第1週のAT40特番、
「Top40スーパースターズ(40 Top acts of 80's)」では、
いわゆるTop40のチャートを基にした、
アーティストランキングを紹介していました。
区切られた期間が、1980年の1月第1週から、
1983年の6月最終週ということで、
80年代の前半3分の1という微妙な区切られ具合であったので、
やっぱりこのあたりでは、アメリカのアーティストが圧倒的に上位で、
いわゆる80年代前半のブリティッシュインヴェイジョンの
アーティストたち(カルチャークラブ、デュランデュラン)と
いったあたりが、まだ集計結果として大したポイントにならず圏外。
一方で、オーストラリアのアーティストがずいぶん入っていたのが
目立ちました。
上位にはこのあたりの時代を代表するバンドであるエア・サプライや、
70年代から活躍を続けるオリヴィア・ニュートン・ジョン、
80年代に入って長く活躍を続けたリック・スプリングフィールドが入り、
2曲のNo.1で当時話題を集めたメン・アット・ワークも入っていました。
そんな中で、ほぼエア・サプライと同じく70年代後半から80年代前半にかけて、
多くのヒット曲を送り出していたバンドがこの中に入っていました。
僕にとっても思い出多いグループです。
リトル・リバー・バンド「ナイト・アウル」
オーストラリアのいくつかのバンドのメンバーが集まり、
1975年にメルボルンで結成された、
この時代のオーストラリアを代表するロックバンド。
1981年発表のアルバム「光ある時を(Time Exposure)」からの
ファーストシングルで、
ハードかつリズミカルなギターサウンドと、
サビでの抜群のコーラスが印象的な、彼らを代表する一曲です。
①実はボクも覚えがないのですが、おそらく初見であると思われる、
この曲のPV。
バンドのリードボーカルは、この時点ではグレン・シャーロックでしたが、
この曲では、ベーシストとして前年にメンバーに加わったばかりの、
ウェイン・ネルソンが初めてリードボーカルをとっています。
②1983年のメルボルンでのライブより。
バンドのリードボーカルは、前年に脱退したグレンから、
ジョン・ファーナムに代わってますが、
この曲では引き続き、ウェインがリードボーカルをとっています。
☆Little River Band "The Night Owls" from the album "Time Exposure"
1981年Billboard Hot100 最高位6位
There's a bar right across the street
He's got a need he just can't beat
Out on the floor he shuffles his feet away
He'll get the girl 'cause he looks so fine
He's gonna win her every time he knows he will
He's dressed to kill he's a night owl
>> 通りのはす向かいにあるあのバー
>> やつは誰にも負けないものを身につけ
>> フロアの外からこっそりとしのび寄ってくる
>> やつはいけてるから女にも不自由しない
>> いつだって彼女を手に入れられるのはわかっている
>> やつは気障な服を身にまとい、夜のフクロウと化す
Move on
There's a howl of a night owl calling
To belong
She's cryin' in the night
Be strong
Find the heart of the night owl falling
Stay up till dawn
Until the night has gone
>> 忍び寄れ
>> 夜のフクロウの遠吠えが聴こえる
>> 夜一人で泣いている
>> 彼女を手に入れるため
>> 強くなれ
>> 夜のフクロウが落としたハートを見つけるんだ
>> 夜明けまで起きているんだ
>> この夜が過ぎていくまでに
What will become of the restless kind
Where do they go when they've done their time
Wearin' their hearts out on the line for all to see
Must be the gipsy in their soul
They have a need to rock 'n' roll they always will
They're out there still they're the night owls
>> このやるせなさはどうなっていくのだろう
>> やつらはどこへ行きいつ何をするというのか
>> 衆目を集めながら
>> 心はさまよっているにちがいない
>> いつもロックンロールを必要とするように
>> やつらは店を離れ夜の彷徨い人となる
Move on
There's a howl of a night owl calling
To belong
She's cryin' in the night
Be strong
Find the heart of the night owl falling
Stay up till dawn
Until the night has gone
>> 忍び寄れ
>> 夜のフクロウの遠吠えが聴こえる
>> 夜一人で泣いている
>> 彼女を手に入れるため
>> 強くなれ
>> 夜のフクロウが落としたハートを見つけるんだ
>> 夜明けまで起きているんだ
>> この夜が過ぎていくまでに
There's a bar right across the street
He's got a need he just can't beat
Out on the floor he shuffles his feet away
yeah
yeah
>> 通りのはす向かいにあるあのバー
>> やつは打ち負かされないだけのものを身につけ
>> フロアの外からこっそりとしのび寄ってくる
He'll get the girl 'cause he looks so fine
He's gonna win her every time he knows he will
He's out there still he's a night owl
>> やつはいけてるから女にも不自由しない
>> いつだって彼女に勝てることは自分でもわかっている
>> やつは気障な服を身にまとい、夜のフクロウと化す
Move on
There's a howl of a night owl calling
To belong
She's cryin' in the night
(The night goes on and on)
Be strong
Find the heart of the night owl falling
Stay up till dawn
Until the night has gone
>> 忍び寄れ
>> 夜のフクロウの遠吠えが聴こえる
>> 夜一人で泣いている
>> 彼女を手に入れるため
>> (夜はどんどんと過ぎ行く)
>> 強くなれ
>> 夜のフクロウが落としたハートを見つけるんだ
>> 夜明けまで起きているんだ
>> この夜が過ぎていくまでに
この曲、ボクが大学1年の頃に出会って、
かっこいい曲だなと思って聴いていたのですが、
実のところ、最初はイーグルスの新曲だと思って聴いていたんです。
曲全体の雰囲気や、ギターフレーズ、コーラスといったところが、
なんとなくイーグルスを感じさせるところが多かったので。
後に、このバンドのことを知り、いくつかの曲を聴いていくと、
随分といろいろなタイプの曲をやっていて、さわやかさがあり、
コーラスハーモニーが強力だというところは共通しているものの、
一つのイメージで説明するのが意外と難しいバンドなんだなと、
感じさせました。
リトル・リバー・バンドは、オーストラリアで、
60年代から70年代にかけていくつかのバンドで、
リードボーカルをとっていた、グレン・シャーロックが、
別のバンドのギタリストであった、ビーブ・バートルズと、
グレアム・ゴーブルと出会い、
ドラマー、ベーシストらを集めて、1975年に結成されました。
当初は、自国とイギリスをベースに活動をしたものの、
イギリスでの反応がいまいちであったことから、
活動のベースをアメリカに移し、
この年に、アルバム「Little River Band」でデビュー。
このアルバムから、
「遥かなる道(It's A Long Way There)」が、
アメリカでTop40入りし、早くも活動が軌道に乗り出します。
国内リリースのアルバムを挟んで、続く1977年のアルバム、
「妖しいダイヤモンド(Diamantina Cocktail)」からは、
「愛をもう一度(Help Is On The Way)」、
「ハッピー・アニバーサリー(Happy Anniversary)」がヒット、
そして、1978年発表のアルバム、
「夢追人(Sleeper Catcher)」から、
「リミニッシング~追憶の甘い日々(Reminiscing)」が、
全米最高3位の、最大のシングルヒットとなります。
この曲は、やわらかく印象的なメロディーラインと、
サビのコーラスが美しい、AORヒットの先駆け的なものとなり、
日本においても、彼らの名前を知らしめる一曲となりました。
名曲なので、機会があればこの曲も紹介してみたいと思います。
この時点で、オーストラリアでもヒット曲はあるものの、
むしろ人気はアメリカの方が圧倒的に高いバンドでした。
1979年のアルバム、
「栄光のロングラン(First Under The Wire)」からも、
「ロンサム・ルーザー(Lonesome Loser)」、
「クールな変革(Cool Change)」といった彼らを代表する曲が生まれ、
80年代に入るとメンバーチェンジがいくつか発生し、
ベースにウェイン・ネルソンが参加します。
このウェインがリードボーカルをとったのが、今回の曲で、
「リミニッシング」辺りとは全く違うタイプの、
スリリングなロックサウンドで、
彼らの曲が色々と変化していっていきます。
この曲が収録されている1981年のアルバム、
「光ある時を」からは、他にも、
「思い出の中に(Take It Easy On Me)」や、
「心変わり(Man On Your Mind)」といった曲がヒット。
タイトルから見てもイーグルスと間違えそうなんですよね。
このウェインがバンドに加わったことから、
バンドのリードボーカルをいくつかとるようになり、
その影響からか、翌1982年にグレン・シャーロックが脱退、
ビーブ・バートルズも1983年に脱退してしまします。
変わって、ジョン・ファーナムがバンドに加わり、
この年に発売されたベストアルバム、
「グレイテストヒッツ(Greatest Hits)」での、
新曲、「二人の愛は(The Other Guy)」で、
初めてボーカルを取りました。
ちょうど、全米トップ40を聴きはじめの頃の曲であったので、
特に印象的な曲として覚えています。
ジョンは、続くアルバム、
「思い出フリーウェイ(The Net)」から、
3枚のアルバムでリードボーカルをとったものの、
セールスが落ち込み、1986年に脱退。
ジョンはその後、ソロシンガーとして活躍を続けています。
グレン・シャーロックがこれによって、
復活を果たすものの、勢いが取り戻せず、
リーダーでソングライティングの中心であった、
グレアム・ゴーブルが90年代初めに脱退し、
再びグレンもバンドを離れます。
これにより、オリジナルメンバーが誰もいないバンドとなり、
しばらくバンド活動が停滞します。
2000年に、ウェイン・ネルソンが中心となって、
再びバンド活動を再開させますが、
バンド名使用権をめぐっては、
本来のメンバーであった、グレン、グレアム、ビーブと
かなりの争いになったということでした。
この3人が、バートルズ・シャーロック・ゴーブルとして、
バンドとは別に活動し、自分たちのつくっていた曲を中心に、
ライブ活動をおこなっているようです。
一方、2000年に再結成のリトル・リバー・バンドは、
その年発売のアルバム、
「Where We Started From」で、
この「ナイト・アウル」や「クールな変革」をセルフカバーし、
新たなバンドとして活動を続けているようです。
多くのヒット曲を放っていながら、
バンドのサウンドイメージが固まっていないということや、
エア・サプライやイーグルスなどのように、
決定的な代表曲にかけるというところから、
日本ではもうひとつ盛り上がらなかったバンドでしたが、
こうしていい曲をたくさん残してくれている彼らを、
再評価してもいいんじゃないかなと思っています。
このバンドのメンバー交代などの影響もあるのか、
日本盤が全て廃盤になってしまっているのですが、
できれば再発してもらいたいバンドの一つです。
Sleeper Catcher/Time Exposure/Little River Band
¥1,412
Amazon.co.jp
(前回は緊急でしたが)
また、80年代に戻ります。
ところで、ひとくちに80年代とはいっても、
その10年の中での前半と後半では、
随分と音楽の傾向も違ってくるものですよね。
ラジオ日本の「全米トップ40 The 80's」で、
3週前の土曜の夜に放送された、
1983年の7月第1週のAT40特番、
「Top40スーパースターズ(40 Top acts of 80's)」では、
いわゆるTop40のチャートを基にした、
アーティストランキングを紹介していました。
区切られた期間が、1980年の1月第1週から、
1983年の6月最終週ということで、
80年代の前半3分の1という微妙な区切られ具合であったので、
やっぱりこのあたりでは、アメリカのアーティストが圧倒的に上位で、
いわゆる80年代前半のブリティッシュインヴェイジョンの
アーティストたち(カルチャークラブ、デュランデュラン)と
いったあたりが、まだ集計結果として大したポイントにならず圏外。
一方で、オーストラリアのアーティストがずいぶん入っていたのが
目立ちました。
上位にはこのあたりの時代を代表するバンドであるエア・サプライや、
70年代から活躍を続けるオリヴィア・ニュートン・ジョン、
80年代に入って長く活躍を続けたリック・スプリングフィールドが入り、
2曲のNo.1で当時話題を集めたメン・アット・ワークも入っていました。
そんな中で、ほぼエア・サプライと同じく70年代後半から80年代前半にかけて、
多くのヒット曲を送り出していたバンドがこの中に入っていました。
僕にとっても思い出多いグループです。
リトル・リバー・バンド「ナイト・アウル」
オーストラリアのいくつかのバンドのメンバーが集まり、
1975年にメルボルンで結成された、
この時代のオーストラリアを代表するロックバンド。
1981年発表のアルバム「光ある時を(Time Exposure)」からの
ファーストシングルで、
ハードかつリズミカルなギターサウンドと、
サビでの抜群のコーラスが印象的な、彼らを代表する一曲です。
①実はボクも覚えがないのですが、おそらく初見であると思われる、
この曲のPV。
バンドのリードボーカルは、この時点ではグレン・シャーロックでしたが、
この曲では、ベーシストとして前年にメンバーに加わったばかりの、
ウェイン・ネルソンが初めてリードボーカルをとっています。
②1983年のメルボルンでのライブより。
バンドのリードボーカルは、前年に脱退したグレンから、
ジョン・ファーナムに代わってますが、
この曲では引き続き、ウェインがリードボーカルをとっています。
☆Little River Band "The Night Owls" from the album "Time Exposure"
1981年Billboard Hot100 最高位6位
There's a bar right across the street
He's got a need he just can't beat
Out on the floor he shuffles his feet away
He'll get the girl 'cause he looks so fine
He's gonna win her every time he knows he will
He's dressed to kill he's a night owl
>> 通りのはす向かいにあるあのバー
>> やつは誰にも負けないものを身につけ
>> フロアの外からこっそりとしのび寄ってくる
>> やつはいけてるから女にも不自由しない
>> いつだって彼女を手に入れられるのはわかっている
>> やつは気障な服を身にまとい、夜のフクロウと化す
Move on
There's a howl of a night owl calling
To belong
She's cryin' in the night
Be strong
Find the heart of the night owl falling
Stay up till dawn
Until the night has gone
>> 忍び寄れ
>> 夜のフクロウの遠吠えが聴こえる
>> 夜一人で泣いている
>> 彼女を手に入れるため
>> 強くなれ
>> 夜のフクロウが落としたハートを見つけるんだ
>> 夜明けまで起きているんだ
>> この夜が過ぎていくまでに
What will become of the restless kind
Where do they go when they've done their time
Wearin' their hearts out on the line for all to see
Must be the gipsy in their soul
They have a need to rock 'n' roll they always will
They're out there still they're the night owls
>> このやるせなさはどうなっていくのだろう
>> やつらはどこへ行きいつ何をするというのか
>> 衆目を集めながら
>> 心はさまよっているにちがいない
>> いつもロックンロールを必要とするように
>> やつらは店を離れ夜の彷徨い人となる
Move on
There's a howl of a night owl calling
To belong
She's cryin' in the night
Be strong
Find the heart of the night owl falling
Stay up till dawn
Until the night has gone
>> 忍び寄れ
>> 夜のフクロウの遠吠えが聴こえる
>> 夜一人で泣いている
>> 彼女を手に入れるため
>> 強くなれ
>> 夜のフクロウが落としたハートを見つけるんだ
>> 夜明けまで起きているんだ
>> この夜が過ぎていくまでに
There's a bar right across the street
He's got a need he just can't beat
Out on the floor he shuffles his feet away
yeah
yeah
>> 通りのはす向かいにあるあのバー
>> やつは打ち負かされないだけのものを身につけ
>> フロアの外からこっそりとしのび寄ってくる
He'll get the girl 'cause he looks so fine
He's gonna win her every time he knows he will
He's out there still he's a night owl
>> やつはいけてるから女にも不自由しない
>> いつだって彼女に勝てることは自分でもわかっている
>> やつは気障な服を身にまとい、夜のフクロウと化す
Move on
There's a howl of a night owl calling
To belong
She's cryin' in the night
(The night goes on and on)
Be strong
Find the heart of the night owl falling
Stay up till dawn
Until the night has gone
>> 忍び寄れ
>> 夜のフクロウの遠吠えが聴こえる
>> 夜一人で泣いている
>> 彼女を手に入れるため
>> (夜はどんどんと過ぎ行く)
>> 強くなれ
>> 夜のフクロウが落としたハートを見つけるんだ
>> 夜明けまで起きているんだ
>> この夜が過ぎていくまでに
この曲、ボクが大学1年の頃に出会って、
かっこいい曲だなと思って聴いていたのですが、
実のところ、最初はイーグルスの新曲だと思って聴いていたんです。
曲全体の雰囲気や、ギターフレーズ、コーラスといったところが、
なんとなくイーグルスを感じさせるところが多かったので。
後に、このバンドのことを知り、いくつかの曲を聴いていくと、
随分といろいろなタイプの曲をやっていて、さわやかさがあり、
コーラスハーモニーが強力だというところは共通しているものの、
一つのイメージで説明するのが意外と難しいバンドなんだなと、
感じさせました。
リトル・リバー・バンドは、オーストラリアで、
60年代から70年代にかけていくつかのバンドで、
リードボーカルをとっていた、グレン・シャーロックが、
別のバンドのギタリストであった、ビーブ・バートルズと、
グレアム・ゴーブルと出会い、
ドラマー、ベーシストらを集めて、1975年に結成されました。
当初は、自国とイギリスをベースに活動をしたものの、
イギリスでの反応がいまいちであったことから、
活動のベースをアメリカに移し、
この年に、アルバム「Little River Band」でデビュー。
このアルバムから、
「遥かなる道(It's A Long Way There)」が、
アメリカでTop40入りし、早くも活動が軌道に乗り出します。
国内リリースのアルバムを挟んで、続く1977年のアルバム、
「妖しいダイヤモンド(Diamantina Cocktail)」からは、
「愛をもう一度(Help Is On The Way)」、
「ハッピー・アニバーサリー(Happy Anniversary)」がヒット、
そして、1978年発表のアルバム、
「夢追人(Sleeper Catcher)」から、
「リミニッシング~追憶の甘い日々(Reminiscing)」が、
全米最高3位の、最大のシングルヒットとなります。
この曲は、やわらかく印象的なメロディーラインと、
サビのコーラスが美しい、AORヒットの先駆け的なものとなり、
日本においても、彼らの名前を知らしめる一曲となりました。
名曲なので、機会があればこの曲も紹介してみたいと思います。
この時点で、オーストラリアでもヒット曲はあるものの、
むしろ人気はアメリカの方が圧倒的に高いバンドでした。
1979年のアルバム、
「栄光のロングラン(First Under The Wire)」からも、
「ロンサム・ルーザー(Lonesome Loser)」、
「クールな変革(Cool Change)」といった彼らを代表する曲が生まれ、
80年代に入るとメンバーチェンジがいくつか発生し、
ベースにウェイン・ネルソンが参加します。
このウェインがリードボーカルをとったのが、今回の曲で、
「リミニッシング」辺りとは全く違うタイプの、
スリリングなロックサウンドで、
彼らの曲が色々と変化していっていきます。
この曲が収録されている1981年のアルバム、
「光ある時を」からは、他にも、
「思い出の中に(Take It Easy On Me)」や、
「心変わり(Man On Your Mind)」といった曲がヒット。
タイトルから見てもイーグルスと間違えそうなんですよね。
このウェインがバンドに加わったことから、
バンドのリードボーカルをいくつかとるようになり、
その影響からか、翌1982年にグレン・シャーロックが脱退、
ビーブ・バートルズも1983年に脱退してしまします。
変わって、ジョン・ファーナムがバンドに加わり、
この年に発売されたベストアルバム、
「グレイテストヒッツ(Greatest Hits)」での、
新曲、「二人の愛は(The Other Guy)」で、
初めてボーカルを取りました。
ちょうど、全米トップ40を聴きはじめの頃の曲であったので、
特に印象的な曲として覚えています。
ジョンは、続くアルバム、
「思い出フリーウェイ(The Net)」から、
3枚のアルバムでリードボーカルをとったものの、
セールスが落ち込み、1986年に脱退。
ジョンはその後、ソロシンガーとして活躍を続けています。
グレン・シャーロックがこれによって、
復活を果たすものの、勢いが取り戻せず、
リーダーでソングライティングの中心であった、
グレアム・ゴーブルが90年代初めに脱退し、
再びグレンもバンドを離れます。
これにより、オリジナルメンバーが誰もいないバンドとなり、
しばらくバンド活動が停滞します。
2000年に、ウェイン・ネルソンが中心となって、
再びバンド活動を再開させますが、
バンド名使用権をめぐっては、
本来のメンバーであった、グレン、グレアム、ビーブと
かなりの争いになったということでした。
この3人が、バートルズ・シャーロック・ゴーブルとして、
バンドとは別に活動し、自分たちのつくっていた曲を中心に、
ライブ活動をおこなっているようです。
一方、2000年に再結成のリトル・リバー・バンドは、
その年発売のアルバム、
「Where We Started From」で、
この「ナイト・アウル」や「クールな変革」をセルフカバーし、
新たなバンドとして活動を続けているようです。
多くのヒット曲を放っていながら、
バンドのサウンドイメージが固まっていないということや、
エア・サプライやイーグルスなどのように、
決定的な代表曲にかけるというところから、
日本ではもうひとつ盛り上がらなかったバンドでしたが、
こうしていい曲をたくさん残してくれている彼らを、
再評価してもいいんじゃないかなと思っています。
このバンドのメンバー交代などの影響もあるのか、
日本盤が全て廃盤になってしまっているのですが、
できれば再発してもらいたいバンドの一つです。
Sleeper Catcher/Time Exposure/Little River Band
¥1,412
Amazon.co.jp