さて、久々の1983No.1ヒット曲シリーズです。

前回、5/28から6週間No.1で、Billboard 年間シングル3位であった、
アイリーン・キャラの「フラッシュダンス~ホワット・ア・フィーリング」。
※このときの記事で、間違って年間2位と書いてしまったのですが、
 Billboard Hot100の1983 Year End Chartでは、3位でした。
 2位はマイケル・ジャクソンの「ビリージーン」でした。


この曲に続き、1983年の7月9日から翌月の8月26日まで、
8週間No.1となり、この年の年間チャート1位となった、
80年代を代表する、シングルヒットとなった曲が、


ポリス「見つめていたい」


1983年に発表された、オリジナルとしては5枚目のアルバム、
「シンクロニシティー(Synchronicity)」からの第1弾シングルで、

彼らにとって、唯一のNo.1ヒットとなったロックバラードです。


①元10ccのゴドレー&クレーム監督によるこのPVも、
 白と黒、光と影で美しい映像を表現し、音楽同様、ビデオとしても、
 80年代の名作PVといえる作品です。




②こちらは、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで行われた、
 近年の再結成時ライブの模様。
 そういえば、スティングは熱帯雨林保護活動の一環で、
 よくこのブラジルで、ソロコンサートなどをやっていましたね。



☆The Police "Every Breath You Take" from the album "Synchronicity"
1983年Billboard Hot100 最高位1位(7/9-8/26の8週間)
 1983年度Billboard Hot100 年間チャート1位



Every breath you take
And every move you make
Every bond you break
Every step you take
I'll be watching you
Every single day
And every word you say
Every game you play
Every night you stay
I'll be watching you

>> 君が息をするたび
>> そして、君が動くたびに
>> 君が約束を破るたびに
>> 君が一歩を踏み出すたびに
>> ボクは君を見つめているよ
>> 毎日毎日
>> 君が話す言葉一つ一つ
>> 君が遊んでいる様子一つ一つ
>> 君が過ごした一夜一夜
>> ボクは君を見つめているよ

Oh can't you see you belong to me?
How my poor heart aches
With every step you take
Every move you make
And every vow you break
Every smile you fake
Every claim you stake
I'll be watching you

>> ああ、君をボクのものだってわからないのかい?
>> どんなにボクの心が痛んでいるのか
>> 君がそうやって一歩を踏み出すたびに
>> 君が動くたびに
>> そして誓いを破るたびに
>> 君が愛想笑いするたびに
>> 君が文句を言うたびに
>> ボクは君を見つめているよ

Since you've gone
I've been lost without a trace
I dream at night
I can only see your face
I look around but it's you I can't replace
I feel so cold and I long for your embrace
I keep crying baby, baby please

>> 君がいなくなってからというもの
>> ボクの前から君の足跡が無くなってしまい
>> 夜中に見る夢ときたら
>> 君の顔が見えるばかりさ
>> 他のだれかを探そうとしたって、君に変わる人なんていない
>> ボクの心は冷え切って君の抱擁を待ちわびているんだ
>> もう泣いてばかりなんだ、どうか、どうかお願いだから…

Oh can't you see you belong to me?
How my poor heart aches
With every step you take
Every move you make
And every vow you break
Every smile you fake
Every claim you stake
I'll be watching you
Every move you make
Every step you take
I'll be watching you

>> ああ、君をボクのものだってわからないのかい?
>> どんなにボクの心が痛んでいるのか
>> 君がそうやって一歩を踏み出すたびに
>> 君が動くたびに
>> そして誓いを破るたびに
>> 君が愛想笑いするたびに
>> 君が文句を言うたびに
>> ボクは君を見つめているよ
>> 君が動くたびに
>> 君が一歩を踏み出すたびに
>> ボクは君を見つめているよ

I'll be watching you
*Every breath you take
Every move you make
Every bond you break
Every step you take, I'll be watching you
Every single day
Every word you say
Every game you play
Every night you stay, I'll be watching you
Every move you make
Every vow you break
Every smile you fake
Every claim you stake, I'll be watching you
Every single day
Every word you say
Every game you play
Every night you stay, I'll be watching you
*repeat

>> ボクは君を見つめているよ
>> 君が息をするたび
>> 君が動くたびに
>> 君が約束を破るたびに
>> 君が一歩を踏み出すたびに(ボクは君を見つめているよ)
>> 毎日毎日
>> 君が話す言葉一つ一つ
>> 君が遊んでいる様子一つ一つ
>> 君が過ごした一夜一夜(ボクは君を見つめているよ)
>> 君が動くたびに
>> そして誓いを破るたびに
>> 君が愛想笑いするたびに
>> 君が文句を言うたびに(ボクは君を見つめているよ)
>> 毎日毎日
>> 君が話す言葉一つ一つ
>> 君が遊んでいる様子一つ一つ
>> 君が過ごした一夜一夜(ボクは君を見つめているよ)
(Repeat)


この曲も、一聴すると、今は分かれてしまった恋人に向けて、
ずっとそばで君だけを見つめているよと訴えかけている、
ラブソングのようにも思えます。

実際、そういう捉え方が一般的でもあると思うのですが。

前回のシンプリー・レッド同様、
よくよく聴いてみると、ちょっと違う見方もできて、

実際には、相手にしてくれない恋人に対して、
恨み心をもって、ずっと監視してやる的な思いも含まれているようで、
モデルになったのは、スティングと当時の妻、フランシス・トメルティとの
結婚生活の崩壊であると言われています。

この詞が、確かにストーカー的と捉えられるというのも、
そうやってきくとわかるような気がします。

当時、スティングが関心を持ち、やがて人権保護活動にもつながる、
独裁者の監視活動の目を描いているとも言われています。


こういう話を知るたびに、
音楽、詞って、知れば知るほどいろんな捉え方ができて、

面白い場合もあれば、ショックな場合もあり、
心が痛むこともある。


この曲の収められたアルバム「シンクロニシティー」からは、
4曲のシングルヒットを発表し、直後の1984年に活動停止を発表。

2年後の1986年に再びレコーディングで集まったものの、
「高校教師'86(Don't Stand So Close To Me '86)」の
シングル1枚だけで再び活動停止。


その後、2003年にロックの殿堂入りを果たした際に一度だけ再結成した後、
2007年からは再びライブ活動を再開し、
2008年にはスティングの息子、マシュー・サムナーのバンド、
フィクション・プレインを前座に、再結成ライブを日本でも行っています。



さて、この曲が8月いっぱいNo.1を続けるため、
次回のこのシリーズは9月からということになります。


ジャパンから、シンプリーレッド、ポリスと、
英国襲撃も続いているところで、
次回から、80年代のアメリカや日本などで活躍した英国のアーティストを
シリーズで紹介していきます。

やっと、軌道にのるかな?


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