今週末には、ある一部の方には、
とても大事なイベントのある、この1週間ですが…、

かのイベントの名前のついた曲って、あまり思いつきませんよね。

スタンダードジャズナンバーの「My Funny Valentine」もそうですが、

なんとなく、この時期に、
♪バレンタインデイ・キ~ッス♪

という曲くらいしか聴こえてこないのは、何か残念だなあ。


その代わりといってはなんですが、
「告白」をテーマにしたり、タイトルについたりする曲が、
かなりあるんじゃないかなと思って、
そんな、「告白」な曲をシリーズで紹介します。


第一回目は、


オリヴィア・ニュートン・ジョン「愛の告白」


前回、彼女にちょっとひどいことを言ってしまったので、(苦笑)
この曲で、彼女の歌の実力とともに、豊かな表現力を、
しっかりと聴いてもらいたいなと思ってます。

1974年、アメリカや日本でもぼちぼち人気が出始めてきた頃に、
アメリカで初めてNo.1シングルとなった、
彼女の代表的、ラブバラードです。
1975年のグラミー賞最優秀レコード賞にも輝いています。





☆Olivia Newton John "I Honestly Love You" from the album "Long Live Love"
1974年Billboard Hot100 最高位1位


Maybe I hang around here
A little more than I should
We both know I got somewhere else to go
But I got something to tell you
That I never thought I would
But I believe you really ought to know

>> もう少しここにいた方がいいかしら
>> そうすべきだとちょっと思うの
>> 私たちお互い、進むべき道が違うのはわかってる
>> でもこれだけはあなたに伝えたかったの
>> こんなこと考えもしなかったわ
>> でもあなたには本当に知っていて欲しいことなの

I love you
I honestly love you

>> 愛しています
>> あなたを心から愛しています

You don't have to answer
I see it in your eyes
Maybe it was better left unsaid
This is pure and simple
And you should realize
That it's coming from my heart and not my head

>> あなたは答える必要はないわ
>> 目を見ればわかるもの
>> これ以上何もいわずにおいた方がいいの
>> これは純粋で単純なこと
>> それをあなたにわかってほしいの
>> 理性ではなく心からそう思っているのよ

I love you
I honestly love you

>> 愛しています
>> あなたを心から愛しています

I'm not trying to make you feel uncomfortable
I'm not trying to make you anything at all
But this feeling doesn't come along everyday
And you shouldn't blow the chance
When you've got the chance to say

>> あなたを不愉快にさせるつもりはないの
>> これがすべてではないのだから
>> でも、この気持ちが毎日続くわけではないのよ
>> だからあなたにはチャンスを逃さないでほしいの
>> その一言を言うチャンスが来たときには

I love you
I honestly love you

>> 愛しています
>> あなたを心から愛しています

If we both were born
In another place and time
This moment might be ending in a kiss
But there you are with yours
And here I am with mine
So I guess we'll just be leaving it at this

>> もし私たちがお互い
>> 違う場所や時代に生まれていたなら
>> こんな時にはキッスして別れるだけでしょうね
>> でも、あなたにはあなたの大切な人が
>> 私には私の大切な人がいるのだから
>> もうこの話はこれくらいにしておきましょう

I love you
I honestly love you
I honestly love you

>> 愛しています
>> あなたを心から愛しています
>> 私は心からあなたを愛しています


なかなか、曲とぴったりとはまる邦題が少ない中、
この曲の邦題「愛の告白」って素敵な邦題だと思ってます。

「告白」という日本語を英語で"confession"と訳すと、
神に対しての信仰の告白(神を信じます)とか、
罪に対しての自白とか、
秘密ごとに対して打ち明けるという意味合いがあったりするのだけど、

単なる「アイ・ラヴ・ユー」っていう告白とは、
ちょっと違う、そんな秘めた思いというか、
かなわぬ思いに対しての感情を持っていると思うのです。


この曲を作曲したピーター・アレンは、彼女と同じ、
オーストラリア出身のシンガーソングライターでしたが、
実は、この曲は、彼の音楽仲間でもある、
ゲイの恋人が、思い半ばで早世した後に、
彼に語りかけてくれていることを思い浮かべながら、
書いた曲と言われています。

この曲に歌われる深い情景や思いは、
そんなところから来ているのでしょうね。

彼はこの曲のほか、80年代映画主題歌として大ヒットした、
クリストファー・クロスの、
「ニューヨーク・シティ・セレナーデ(Arthur's Theme)」の
ソングライターの一人としても知られ、
80年代、彼自身の音源もいくつか残した後、
1992年に48歳の若さで、AIDSで他界してしまいましたが、

彼の生き様や深いスピリットは、
その後、2004年になって、同じオーストラリア出身の俳優、
ヒュー・ジャックマンによって、
「ザ・ボーイ・フロム・OZ」というミュージカルで、
ブロードウェイ上演(トニー賞も獲得)されました。


上のオリヴィアの動画も、1974年に初めてこの曲を歌ったころから、
2004年の比較的新しい彼女の歌の画像で編集され、
彼女が、いかにこの曲を大事に歌ってきたかを伝えるものとなってます。


この週末は、単なる義理だけでない、
深い思いをつづった告白が、あちこちで展開されるといいな。


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