またまた、American Top40聴き始めの頃のNo.1ヒット紹介の続きです。

先週紹介した、トニー・ベイジルの「ミッキー」が一週間だけのNo.1だったのに続き、
1982年の最後のNo.1となったのは、80年代を代表する男性デュオの曲です。


ダリル・ホール&ジョン・オーツ「マンイーター」

1982年の12月18日から翌1983年の1月8日まで、通算4週間のNo,1ヒット。
つまり、1983年の初のNo.1ヒットでもあるわけです。
(当時は、元旦前後の日付のチャートは発表されていなかったので、
チャート上は3回しかNo.1として表示されていませんでしたが。)


ベース音とドラムスだけでスタートし、やがてシンセとサックス音がからむ
イントロが印象的な、かっこいいナンバーです。
当時、AMのラジオをかかえて、夜寝床で聴くとゾクゾク感があったのを
よく覚えています。




☆Daryl Hall & John Oates "Maneater" from the album "H2O"
1982~1983年 Billboard Hot100 最高位1位(82/12/18~83/1/8の4週)


She'll only come out at night
The lean and hungry type
Nothing is new, I've seen her here before
Watching and waiting
She's sitting with you but her eyes are on the door

>> 彼女は夜になると現れる
>> 痩せていつも物欲しげなタイプ
>> よくあることさ、前にも見たことあるんだ
>> 何かを探して待っているだけで
>> 君のそばに座っているけど、彼女の瞳はドアの向こう側さ

So many have paid to see
What you think you're getting for free
The woman is wild, a she-cat tamed by the purr of a Jaguar
Money's the matter
If you're in it for love you ain't gonna get too far

>> ずいぶんと高いものについただろうさ
>> ただで手に入ると思っていたことがどんなことだったかを
>> その女はワイルドで、猫なで声でジャガーにすり寄る
>> 金だけが大事で
>> 愛のためだと思うなら、とても届かないことだろうさ

*Oh here she comes
Watch out boy she'll chew you up
Oh here she comes
She's a maneater

*repeat

>> *彼女がやってくる
>> 気をつけろよ坊や、彼女に噛み殺されるぜ
>> 彼女がやってくる
>> 彼女はマンイーター(人喰い女)

>> *repeat

I wouldn't if I were you
I know what she can do
She's deadly man, and she could really rip your world apart
Mind over matter
The beauty is there but a beast is in the heart

>> 俺がもし君ならば、そんなものには乗らない
>> 彼女が何をするか知ってるからさ
>> 彼女は危険な奴さ、君をバラバラにできるんだ
>> 心をしっかり持つんだ
>> きれいではあるけど、心には野獣が棲んでいるんだ

Oh here she comes
Watch out boy she'll chew you up
Oh here she comes
She's a maneater

*Oh here she comes
Watch out boy she'll chew you up
Oh here she comes
She's a maneater

*repeat

>> *彼女がやってくる
>> 気をつけろよ坊や、彼女に噛み殺されるぜ
>> 彼女がやってくる
>> 彼女はマンイーター(人喰い女)

>> *repeat


なんか、そういう怖い体験でもしたのでしょうか?(笑)
この曲のソングライターには、ホール&オーツの二人とともに、
ダリル・ホールの70年代からの公私のパートナーでもある、
サラ・アレンの名前がクレジットされているので、
彼のしっぽは、しっかり彼女に握られていたと思うのですが。

今年の出来事で言うと、あの34歳の結婚詐欺の女とか、
同じくらいの時期に、同じくらいの年齢の女による事件も
ありましたよね。

交際相手を食い物にするっていうのは、男女にかかわらず、
いつの時代もいたりするものですが。
実際、同じ「Maneater」というタイトルで、2006年には、
カナダの女性シンガー、ネリー・ファータドがシングルヒットを
出しています。


ホール&オーツの魅力は、こういった個性的な歌詞もさることながら、
音作りのカッコよさと、ダリル・ホールのソウルフルなヴォーカルに
よるところが大きいのかなって思ってます。
ブルーアイド・ソウルと呼ばれる、白人ソウルシンガーはたくさん
いますが、その代表格といってもよいかもしれません。

80年代だけで、デュオで5曲のNo.1をもつ中で、この曲は4週間の
No,1で、彼らの最大のヒット曲として記録されています。
80年代メインに聴いてきた自分の中でも、メインの一つに入ってくる
グループなんじゃないかなって思います。
これからも、彼らの曲は、色んな形でブログで紹介していくことに
なるでしょう。