朝の出勤時や、夜道が急に冷え込んで、スーツジャケットの下にベストを着て、
しばらく通していた自分も、とうとう、コートを着込んでの出勤となってしまいました。


これから先しばらく、出勤時はもちろんのこと、休日のおでかけも、
歩くのが億劫になりそうですね。


今回の曲をはじめて知ったのは、AT40を聞き出してから、
87年にバングルスがカバーした方が先だったのですが、
その後すぐに、オリジナルである、サイモン&ガーファンクルのバージョンも聴き、
すぐに聴いた印象としては、全くとらえどころの違う、
ともにそれぞれの味わいのある、でも、不思議な曲だなって思いながら聴いていました。



①1966年、サイモン&ガーファンクルのオリジナル。
 良いライブ映像がアップされていないので、オリジナルの音源のみになります。
 彼らの中でも、かなりロック色の強い曲ですよね。



☆Simon & Garfunkel "A Hazy Shade Of Winter" from the album "Bookends"
1966年Billboard Hot100 最高位13位


②1987年、バングルスによるカバー。アンドリュー・マッカーシー主演の映画、
 「レス・ザン・ゼロ(Less Than Zero)」に取り上げられ、アメリカでは、
 シングルとしてはオリジナルよりも大ヒットしました。



☆The Bangles "Hazy Shade Of Winter" from "Less Than Zero" Soundtrack album
1987年Billboard Hot100 最高位2位



Time, time, time, see what's become of me
While I looked around for my possibilities
I was so hard to please
But look around, the leaves are brown
And the sky is a hazy shade of winter

>> 時…時…時よ、僕がどうなっているかを見ておくれ
>> 僕が見回している間、その可能な限りね
>> 決して満足などしてはいないけれど
>> でも見回してごらん、木の葉は茶色に染まり
>> そして空はくすんだ冬の色さ


Hear the salvation army band
Down by the riverside, it's bound to be a better ride
Than what you've got planned
Carry your cup in your hand

>> 救世軍のバンドの音を聴きなよ
>> 川べりを下ってくれば、いいお散歩になるだろう
>> 君が考えているよりもずっとね
>> 手にはカップを持ってくるといい

And look around, the leaves are brown now
And the sky is a hazy shade of winter

>> 見渡してごらんよ、ほら木の葉が茶色に染まっているだろう
>> そして空はくすんだ冬の色さ

Hang on to your hopes, my friend
That's an easy thing to say but if your hopes should pass away
It's simply pretend, that you can build them again
Look around, the grass is high, the fields are ripe
It's the springtime of my life

>> 希望を持ち続けるんだ、友よ
>> 言うはたやすいけれどね、もし君の望みが去っていったとしても
>> またたやすく、君はそれを築き上げられると思うんだ
>> 見渡してごらん、草むらは高く、野には実りのとき
>> 今、僕の人生の春なんだよ

Oh, seasons change with scenery
Weaving time in a tapestry
Won't you stop and remember me?

>> Oh, 季節は映画のように変わっていく
>> タペストリーのように時間を紡いで
>> 君は時間を止めて、僕を思い出すことがあるかい?

★At any convenient time
 Funny how my memory skips while looking over manuscripts
Of unpublished rhyme
Drinking my vodka and rhyme

>> いつでも好きな時にでも
>> 僕の思い出なんかスキップしてしまえばいい
>> 印刷されてない日記でも見ている間に
>> 僕のライム入りウォッカを飲みながらさ

I look around, the leaves are brown
And the sky is a hazy shade of winter
*Look around, the leaves are brown
There's a patch of snow on the ground
(*repeat)

>> 僕は見渡すんだ、木の葉が茶色に染まっている
>> そして空はくすんだ冬の色さ
>> 見渡してごらん、木の葉が茶色に染まっている
>> 野には雪の降った跡が残っている
>> *repeat


★の部分って、バングルスのバージョンには入っていない歌詞なんですが、
いつもこの部分をどうやって捉えたらよいのか悩む詞です。


忘れてほしいのか、忘れてほしくないのか…。
その両方の気持ちが揺れ動きながらも、友を励ます歌なのか。


バングルスのカバーが使われた「レス・ザン・ゼロ」という映画も、
薬物にからんだアメリカの若者たちの青春を描いたものであり、

また、オリジナルのサイモン&ガーファンクルの曲が挿入歌として
使われた、KinKI Kids主演の90年代TBS系ドラマ「人間・失格」も
いじめ、暴力、自殺などの多くの問題を取り扱ったドラマで、

この曲の色合いが、そんなストーリーに使われる色合いをもった
歌なんだろうなと、感じています。


「人間・失格」は、実際に当時何回か見ていましたが、
かなり毎回強烈な事件の展開の起こる、ドラマでしたね。


60年代のオリジナルで、80年代にカバーされ、90年代を思い出し、
今に至る、そんな冬の一日に聴く一曲でした。