"Hello again, and welocome to American Top40.
My Name Is Casey Kasem. We count down the 40 most popular song in the USA."

このフレーズでスタートする、American Top40(通称AT40)。

「American Top40とはなんぞや?」という感じで、ご存じない方へのご紹介と、
ブログに書いておくことで、自分の備忘録としても活用しようかなと考えています。

また、なんでこんな古いラジオ番組を紹介するの?っていうかと思いますが、
実はこの古い番組のオリジナル音源は、現在でもアメリカのネットラジオを通じて、
「American Top40 The 70's」「American Top40 The 80's」として、
ご家庭のインターネット環境のPCで聴けてしまうのです。
ラジオ番組としての懐かしさもそうだけど、70's、80'sの洋楽が好きだった人には、
なつかし洋楽BGM番組としての活用もできるんですよね。

このネットラジオの話は、また別の機会にしたいと思います。


この番組自体は、オリジナルであるアメリカのラジオでは1970年から、日本版は、
1972年の10月からスタートしているので、10年以上たってから聴取を開始した、
若輩者の自分には、どの程度説明をできるか心配ですが…。σ(^_^;)


「American Top40」という名前のカウントダウンラジオ番組は、現在でも続いている
のですが、DJやカウントダウンに使用するチャートベースが、何度も変更になっているので、
ここでは、簡単にこれまでの歴史をまとめます。

1970年7月からスタートした「American Top40」は、アメリカの音楽業界紙Billboardの
Hot100 Singlesのチャートの上位40曲を紹介するカウントダウン番組としてスタートしました。

当初は3時間番組であったのを、一曲の長さが長くなる傾向にあったことから、
じきに4時間番組に変更になったそうです。

スタート時から、1988年8月6日まで番組のホストを務めたのが、ケーシー・ケイサム(Casey Kasem)。
落ち着いて淡々と、しかし流れるように曲を紹介する彼の声は、この番組を代表する声でもあります。

その後、1988年8月13日から、一旦番組が終了する1995年1月28日までは、シャドー・スティーブンス
(Shadoe Stevens)が番組を担当。
この間、1991年から番組で使用するチャートベースが、Billboard Radio Monitor Chartに
変更になりました。
これはこの数年前から、ラップ・ヒップホップや、グランジなどのハードロックが主流として、
チャート上位に来るようになり、番組の中心聴取層である30代~の嗜好にあわなかったことから、
「いわゆる一般受け」する曲をメインにしたチャートを使用するようになったからでした。

これで、オンエアするネット局が激減してしまったのが、人気衰退の原因となったようです。

1988年に番組を降りた、ケーシーは、別のチャート番組「Casey's Top40」という番組を、
ラジオ局のオンエア回数をメインにした、「Radio&Records」紙のチャートで裏で開始。

やがて、オリジナルの「American Top40」が終了した3年後、1998年から、「Casey's Top40」
のスタイルで、番組名だけを前の形で引きついで、「American Top40」を再開させたのです。

2004年1月をもって、ケーシーが年齢的なものから番組を降板した後は、2004年から、
現在の番組進行役である、ライアン・シークレスト(Ryan Seacrest)が担当しています。
ライアンは、もしかしたらご存知の方もいるかしら?
「American Idol」という、アメリカ最大のタレントオーディション番組のホストとしても
有名な人。
この番組は、日本でもスカパーのFox TVで見ることができます。


そんな番組の全盛期の一部を知ることのできる音源が、YouTubeにありました。


①AT40 Special Program Count Down Best Hit of 1970's (Decade No.3 & No.2)




ラジオなので、当然動画ではありませんが、画面に見えている人が、ケーシー・ケイサムです。
1970年代(Decadeとあるので)トータルでの、10年チャートの3位と2位を紹介しているものですが、
曲がなんと言っても有名な、スリー・ドッグ・ナイト「喜びの世界(Joy To The World)」と、
サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋(Bridge Over Troubled Water)」。
AMラジオ音質ですが、まだ30代のケーシーの声の一部が聴けます。


②AT40 Special Program Count Down Best Hit of 1981's (Year No.3 & No.2)



こちらは、1981年の年間シングルチャートの2位と1位の紹介。
ダイアナ・ロス&ライオネル・リッチーの映画主題歌にもなった「エンドレス・ラブ(Endless Love)」。
そして、キム・カーンズの「ベティ・デイヴィスの瞳(Bette Davis Eyes)」。
ともに、当時日本でも大ヒットした曲です。
そして、こちらの版では、エンディングまで収録されており、このブログのタイトルでもあるフレーズ、
「星に手をさしのべて(Keep reaching for the stars)」まで聴けます。
こちらも、こもったAM音質が、当時の懐かしさを感じさせます。


と、今日はここまで。