僕が、「全米トップ40」を聴きだしたのは、
1982年の暮れから。
僕が20歳の年の冬でした。


「全米トップ40」との出会いは、実のところ、
音楽以外のちょっとしたことがきっかけだったのですが、
それは、次の機会にするとして…。


ちょうど、番組を聴き始めた当時、番組でかかっていたヒット曲に、

ニール・ダイアモンドの「ハートライト」という曲がありました。




☆Neil Diamond "Heartlight" from the album "Heartlight"
 1982年Billboard Hot100 最高位5位

1982年に公開された映画、スティーヴン・スピルバーグ監督の「E.T.」
僕もこの年に見に行きました。

上のYouTube画像には、「E.T.」のハイライトシーンの画像が、
歌詞とともに使われています。

Come back again
I Want you to stay next time
'Cause sometimes the world ain't kind
When people get lost like you and me

>> また、戻ってきておくれ
>> 次の時も君とここにいたいんだ
>> だって、時に世界は優しくないよね
>> 僕や君のように彷徨っている人たちにとって

I just made a friend
A friend is someone you need
But now that he had to go away
I still feel the words that he might say

>> 僕に友達ができたんだ
>> 君が必要としている友達さ
>> でも、彼はいなくなってしまった
>> まだ近くで、彼の言った言葉を感じられる

Turn on your heartlight
Let it shine wherever you go
Let it make a happy glow
For all the world to see

>> 心にともしびを
>> どこへ行こうと輝かせて
>> 幸せな明かりを灯そう
>> 世界中の人たちが見れるように

Turn on your heartlight
In the middle of the young boy's dream
Don't wake me up too soon
Gonna take ride across the moon
You and me

>> 心にともしびを
>> 幼い子の夢の中で
>> ぼくをあわてて起こさないで
>> 月に向かってる自転車を漕いでるんだから
>> 君と僕が


スピルバーグ映画だからというのもあるだろうけど、
優しくておおらかなメロディー。
すこししゃがれた感じの甘い歌声。


ああ、アメリカでこんな曲がヒットしてるんだ。


他にもいろんな曲が入ってる中、
番組を聴いていて、一番最初に魅かれたのがこの曲でした。


でも、よく考えて。

この曲、映画では使われてません。
サントラにも入ってません。


いわゆる、インスパイア・ソングというやつ。
「E.T.」に影響を受けて書かれた曲ということで、
歌詞には、登場人物の名前など、どこにもないのですが、
明らかに、「E.T.」の世界を歌にした曲です。

自分の曲の宣伝材料として、配給会社の承諾も得ず、
映画の名前かたってるわけだから、
当時、裁判沙汰寸前までいったそうです。


そういえば、最近、
映画のイメージソングなんていうのが結構あって、
主題歌でも挿入歌でも、テーマソングでもない、
でも、映画宣伝とのタイアップ用の曲なんてのが
結構あふれてますが…。

どんなもんなんでしょうね?


このニール・ダイアモンドという人は、
1960年代から68歳の現在にいたるまで、
未だにアルバムを出せば、全米No.1になるほどの、
スーパースター。

モンキーズに提供した「アイム・ア・ビリーバー」
「スウィート・キャロライン」「チェリー・チェリー」
などヒット曲も多数…。

アメリカの国民的歌手であるにもかかわらず、
日本での認知度は、極端に低くて、
歌手というよりも、アメリカのお金持ちであるとか、
離婚訴訟の慰謝料なんてことのほうが、
話題になる人でした。
来日公演もしたことがないそうです。


とはいえ、そんなこととはつゆ知らず…。
というか、音楽って構えないで、固定観念持たないで
聴きたいもんだなっていう、
番組を聴き始めた当時の気持を思い出させる
僕にとっての出会いの曲なんです。

自分のIDにheartlightを使っているのも、
これがきっかけなんです。


ちなみに、ご本人がスタジオで歌ってる映像がこちら。
(あまり画質が良くないです)