キーンコーンカーンコーン♪
定番のチャイムの終わりが告げたのは、何時もの3人の補習が終わる時間であった。
「はぁ…やっと終わった、さっさと帰って晩飯の仕度しねーとな~、ただでさえ何時も補習があって遅いのに。」
溜め息をつきながら帰る仕度を整えているのは上条当麻だ、他の補習組も帰る仕度を整えている。
「なぁカミやん、急いでるとこ悪いんだけど、少しばかり聞いて欲しいことがあるぜよ、青髪ピアスも一緒に聞いて欲しいんだにゃ~」
そう言って2人を引き留めたのは土御門元春だった。
「なんや?土御門クン、まさか、これから女の子でもナンパしに行くん?」
「じゃあ、なんだよ?」
「にゃ~、違うぜい、つか酷くないかにゃ~?その解釈の早さ、ま、こん中では俺個人の頼みぜよ。」
土御門は改まった顔で話を始める。
「…なるほどな、でも舞夏の学校てそういうとこでも研修とかやってんだな~」
「メイドの世界は奥が知れないぜよ、色々と大変なんだにゃ~」
「んじゃあ僕らはそれに協力、つまりはボランティアっちゅーことやんな?」
「そういうことだぜぃ、頼めないかにゃー?」
土御門は両手を合わせて頭を下げて頼みこむ、その様子を見て上条と青髪ピアスは快く了承した。
「にゃー!ありがたいぜよ!詳しくは土曜日に俺と舞夏が話すから土曜日の9時に俺の家に来てくれるとイイゼよ!」
2人は分かったと言い、学校を出ていく。
(それにしても、土御門がああいう頼み事してくんのって初めてだよな?…ま、いいか)
上条は自宅に帰るなり同居しているシスターに噛みつきをいただいた。
土曜日
「にゃ~、2人ともよく来たぜよ、ま、何もないが上がってくれぃ。」
上条当麻と青髪ピアスが上がると綺麗に片付いた部屋に義妹の舞夏が床に正座していた。
「よく来たな、そして急な頼みで悪いな上条と青髪君、今お茶でも淹れるんでな、少し座って待っててくれ。」
そう言って舞夏は立ち上がると上品な歩き方で台所に向かってお茶を淹れる準備を始めた。
「やっぱ舞夏ちゃんしっかりしてんね。」
「確かにな。」
「当たり前のことはいいから、早速本題に入るぜよ?」
土御門は一枚の写真を取ると上条達に見せる。
「これは…どっかの学校か何かの写真なん?」
「強いて何処か違うなら…って、何もないけどな?」
「その写真は何も無い方だぜぃ、本題はこっちだ。」
土御門はもう一枚の写真を渡す、そこには…
「?…はっ…」
「どうしたんや?カミやん?」
さっきとあまり変わらない写真、だが少し変わった写真、上条は異変にすぐ気づいた。
「よく見ろ青髪!真ん中のコイツ、さっきと雰囲気が全然違う、さっきの写真では生き生きしてるのに、こっちの写真では絶望的な感じになってる。」
「流石だにゃ~、順を追って説明するとだな、この写真一昨日撮ったものと2ヶ月前に撮ったものだ、そして今、目を付けたコイツは余命が後2ヶ月なんぜよ。」
ここまで説明するとお茶を持ってきた舞夏が1人1人にお茶を回していくと、その場で立ったまま話を始める。
「ここからは私が説明する、この学校はたまたま私が研修で3ヶ月間通っているんだ、調度2ヶ月前の写真の後だな、私達メイドが研修に行ったのは。」
上条は普通の学校に何故メイドが?と疑問に思ったが話の空気を潰す訳にもいかないので黙ってることにした。
「そして上条が目を付けた男の子、2ヶ月前までは何とも無かったんだが、たまたま健康診断があってそこで病院で診てもらえと言われたらしいんだ。」
話が進むに連れて舞夏の表情も暗くなって俯いていく。
「その次の日から、その男の子の表情から全て元気の欠片も無くなっていたんだ、先生に聞くと、最近見つかった不治の病で余命が後2ヶ月と宣告されたらしいんだ。」
2ヶ月…上条と青髪ピアスは呆然としてしまう。
自分がいきなりそんなことを言われたらどうだろう?だったらこんな絶望的な表情でもおかしくは無いとも思った。
「それ以来、友達ともろくに関わらず何時も1人で机に突っ伏してるんだ、でも友達はそれでも力になりたいと思って声をかけ続けてるんだ、私としても、いや、メイド達としてもそれを見続けてるのが辛い、だから…」
そこまで言うと上条がいきなり話を割る。
「事情は分かった、つまりソイツには、せめて諦めないで希望を持って頑張って貰いたいんだな?そして、それを俺達に手伝ってほしいって訳だ。」
舞夏は顔を上げると縦に一回首を振った。
「だけど、まずはソイツに会いに行かねーとな、舞夏、会える日に案内してくれるか?」
舞夏はそれを聞くと少し明るい表情になり、了承した。
「ま、そういう訳だ、全く関係ないのに呼び出して捲き込んですまないぜよ、礼は必ずする、青髪までも捲き込んですまなかったにゃ~」
「ええんよ、僕は可愛げのある男の子やったり訳ありの子やったら何時でも助けたるからな~!ほな僕は帰るで、後日の連絡はまた聞かせてな?」
土御門は分かったと言うと、青髪ピアスを見送った。
上条も自分の家に帰っていく。
(ホント珍しい頼み事だったな…でも何かひっかかってんだよな?)
(…待て?最後に土御門は何て言った?)
『ま、そういう訳だ、全く関係ないのに呼び出して捲き込んですまないぜよ、礼は必ずする、青髪までも捲き込んですまなかったにゃ~』
上条は何らかの異変に気づいた、ぶつぶつ言いながらも思い出して考えてみる。
「青髪までも捲き込んで…青髪までも?じゃあ必ず俺は捲き込む前提で?でも青髪ピアスが絡んだ時点で魔術とか物騒な事絡みでは無いってことか…とにかく今は飯の仕度でもしようか。」
上条は一端考えを切って台所に向かった。
(でも分かってもモヤモヤは晴れないんだよな~…)
それでも昼飯の準備を優先せねば、再び白い修道服のシスターに噛みつかれてしまうので急いで台所に向かった。
その後、冷蔵庫の中身が無く昼ご飯が遅れることを知ったインデックスに噛みつかれるのはすぐこの後だ。
冷蔵庫の中身を切らしたのがインデックスのせいとも知らずに噛みつきを貰う上条当麻は本当に不幸だ。
続く
タイトルの意味は後に分かるんですが
話の内容としてはよくある病を気でぶっ倒そうって話になるのが見え見えでなりません。
相変わらずバイト中思い付いて、少しその場で思い付いたのを書いてるだけですが。
久々の禁書のSSなんで衰えた作品になりますが読んでください
またよろしくです!
余談
禁書のSSは大抵インデックス(禁書目録)が絡んでない気が…←言っちゃ駄目。