今でこそ誰もが普通に使っている、WindowsやMacなどのOS(オペレーティングシステム)や、
Ipad、スマホ、パソコンなどのITハードウェアは、その歴史をたどると 第二次世界大戦時代の
「電子計算機(コンピュータ)」に、その前身が誕生している。
もともとは 戦争に勝つために 遠方の敵軍に砲弾がうまく着弾するように、すばやく機械で弾道計算を
行うために開発されたのが電子計算機だということを、なんかの参考書で学んだ記憶がある。
そういう意味では、GPSなどの衛生位置通知システムも、インターネットという通信手段も、 本来は
「戦争」というカテゴリの中で発明され、開発され生まれたものがルーツとなっているようだ。
いま、戦争について詳しく語ったところで それが万人に受け入れられる余地もなく、ただ単に
「人類の黒歴史・汚点」という地合いでしか捉えられないことだろうから、ここでは戦争のことについては割愛する。
さて自分史のことに話を戻すが、僕は中学当時(過去記事に書いているとおり)ダサい駄菓子屋の息子という立場上、
家庭の成り行きにより 先輩となる近所の不良中学生たちと、いやがおうにも交流せざるを得ない環境が与えられていた。
生活基盤の内容がそれだけだと、単純に日々を
「望まない環境やヒトたちから、いかに、どう避けるか」だけに神経と思考を尖らせていただけの日常だったが、
中学生の僕はある日 なにかの用事があって、街のデパートに出かけたことがあり、そこで初めて「マイコン(今だとパソコン)」と出会った。
その当時のマイコンは、デパートの家電品売り場にさりげなくディスプレイ(展示)してあり、デモ画面には華やかなグラフィックスや音源による自動演奏、ゲームのデモ画面などがさんざめいて賑やかに表示してあった。
なんというか、今まで見たことも、感じたこともない「ワクワクしすぎる違和感」を僕は直感し、それらのディスプレイ画面やキーボードの配列に、僕は理由はわからないが、心が異様に釘付けになってしまった。
当時の「マイコン」の懐かCM
このとき、街ではゲーセンで100円を入れてプレイする「インベーダーゲーム」が大流行していた時代だったが、こんなキーボードとテレビ画面でも それに似たようなゲームができるんだったら、じゃあこれがあれば家でもいつでもできるんじゃん!と、
僕的にはこの「マイコン」は、新しい可能性がどこまで生まれてるんだという知的好奇心がすごくわき上がっていった。
あまりに内心に未知の世界への衝撃を受けた僕は、店員さんにこのマイコンのことを質問しまくってみた。
僕
「すみません!このマイコンって、なんでこんなに色々な動きをしているんですか??」
店員さん
「それは新型のディスプレイつき電子計算機なので、キーボードを使ってプログラムを組むことで、こういう感じの様々なソフトウェアをプログラマーの意図によって、自在に動かして表現することができるように作られているんだよ」
僕
「じゃあ、このゲームは、ゲームができるプログラムをマイコンに組んでいるからゲームになってて、こちらのグラフィックデモはこういうグラフィックプログラムを組んでいるからこういう動きになってるんですか?」
店員さん
「そうだね、実際はキーボードを使って、命令言語を人が入力したり、使う人がキーボードでマイコンを操作することで ゲームでも仕事でもなんでも自動的に計算できるように、それに対応した【ソフトウェア】を作ってることで、こういうことができるようになってるんだ」
僕
「すごい!!!すると、インベーダーゲームと同じようなゲームも、わざわざゲーセンに行って100円入れたり、前の人が終わるのを待たなくても家で遊ぶことができるようになるってことですか??」
店員さん
「まあそれはそうなんだけど、でもマイコンはゲーム機のためにというわけではなくてね、本来は大人が仕事をするときに、紙や伝票に書いて計算していたり、ファイルや書類などの整理やデータの出し入れなどがすごく早くできるようにも使われていたりするよ。
今まで人手がすごくたくさん必要だった仕事も、このマイコンがあるおかげで、ものすごく早く仕事が終わるようになったという会社も現れてきているので、別にゲームのためだけに作られてるわけじゃないから、まあ使いようによってはなんでもできるすごい便利なものになっていくんだよ」
僕
「じゃあじゃあ、例えば僕がそのプログラムを作る方法を勉強したら、これと同じように自由自在にマイコンを動かすことができるってことですか?」
店員
「もちろん、勉強して作れるようにまでなれればね。でも プログラム言語とか、理数系の計算とか、学校で学んでいるもの以上に、すごくしっかり勉強しないとここまでは難しいよ。誰でも簡単にプログラムは作りきれない。
だからこそ、その難しいプログラムを作りきったものが【ソフトウェア】と呼ばれいて、みんながそのソフトウェアが便利だと思うから、みんなが使われるようになるわけなんだよ」
僕
「プログラム、勉強したいです!!どうやったら学べますか??」
店員
「さあー笑 私もここでマイコンを売ってるだけだから、そんなことまではわからない(笑)
このへんでプログラミング学校とか、聞いたことないしね(笑) まあまだマイコンは誕生したばかりのハードウェアなので、
もしキミがもっと詳しく知りたいんなら、お父さんお母さんを連れてきて まずは安いマイコンを買ってもらって、
そこから本屋さんとかで専門書などを買って、勉強していったらどうかな?」
僕
「わかりましたっ!!じゃあ、今度親を連れてきます!」
すっかり、この日だけで意気揚々となった僕は、速攻でウチに帰って、親にマイコンのことをプレゼン説明しまくった。
「すごいよ!めっちゃ神秘的だよ!絶対将来流行ると思うよ!!」
かなり漠然とした説明しかできなかった僕を尻目に、両親の反応は非常に冷ややかなものであった。
親
「あのなあ、トモ。お前がなにを見てきて、なにに可能性を感じたか知らないけど、ウチの状況まだわかってないのか?
こんなに毎日大変に、子ども相手の儲からない商売をずっと続けているお母さんお父さんの気持ちもわかってくれよ。
逆に聞くけど、そんな何十万円もするマイコンを買って詳しくなったところで、家族の誰が得をして、それで誰が楽になって
結果家族の誰が幸せになれるのかって、お前はしっかり考えて、そこまで話しているのか?
しかも、誰がそんな得体の知れない機械とか計算のものを求めてるのか?
どうしてもそんな下らないものがやりたいんだったら、まず学校の成績も満足できる結果にしてからモノをいったらどうだ?
だいたいお前の成績は、中の下以下だろう?
そんなふつうの勉強すらも出来てない奴が、これはいっぱい勉強するよって言っても、すごい無駄遣いにしか思えないぞ」
僕
「でもでも、店員さんが言ってたよ。このマイコンはきっと近い将来でみんなや会社がたくさん求めることになっていくよって」
親
「バカ。店員なんかは、マイコンが高額な商品なんだから、たくさん売ればいいだけだからそんな風にそそのかしてくるだけなんだ。
お前は子どもだから、店の仕組みはなんにもわかっちゃいないだけだ。
そんな理由だから、余計にくだらない。そんな事なんかより さっさと勉強するか、店を手伝って家族のためになることをしなさい!」
僕
「・・・・・・・。」
負けた。今日もまた親に負けた。
最後の抗戦として、僕は親にこんな提案をしてみた。
「じゃあさ、僕が勉強して成績を上げるか、バイトして自分でマイコンを買えるまで自分で稼いだら、自分のお金なら買っていい?」
そして親はこう吐き捨てた。
「やれるんだったら、やってみなさいよ。でもお父さんお母さんは、
そんなの絶対に手伝わないからね。ウチの手伝いも満足にしない子には。」
中学生で初めて芽生えた反発心というか、具体的な自我の達成を本気で目指したときだった。
・・・・だけど そんな日常にまとわる不良先輩たち、
ほんと邪魔な存在だわー。。。