疲れた時には、少し速度を落としましょう。
人の目は 気にしないで。
悪いニュースばかり書いてある 新聞や週刊誌を脇にどけ、テレビのニュースも消して。
静かな音楽に 耳を傾けながら、 水辺や山を描いた、絵や写真を眺めてみましょう。
はるかなる悠久の世界に、心を遊ばせましょう。
人の想念に 心をかき乱されないよう。
欲望や 悪しき思いがあれば 取り除こう。
そして 次第に、雑念を 心中から振り払っていきましょう。
鼻から ゆっくりと息を吸い、 口から 少しずつ吐いてゆこう。息は 胸ではなく、おなかまで降ろす。
この呼吸法を繰り返しながら、ささやかな心の動きも止めて、無念無想の境地を求めよう。
はじめは 体の底から 喜びが湧きあがってくる。
そして ついには、 静けさのみに包まれる。
この涅槃の境地を、深く味わおう。