ザリガニくん

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「あわわわ・・・、ふぁーい。池の水もぬるくなってきたことだし、そろそろ起きるかなー。」
ザーニーは、穴からねむそうに、顔を出しました。
冬のあいだ、土にもぐって冬眠していたのです。
ザーニーは、幸せ公園の池に住んでいるザリガニくんです。
周りを見ると、仲間たちも次々に目をさまして、穴から出て来ていました。


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---春です。
ピショ、ピシャン。
「うわぁー、たいへん!!」ザリガニたちは、いっせいにサーッと、20センチから30センチも下がりました。
よく見れば、卵からかえったおたまじゃくしが、水の中で、はねただけでした。

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ーーー夏になりました。
ダダダダッ、ダダダッ。 「うわぁー、たいへん!!」
ザリガニたちは、また、いっせいにサーッと、20センチから30センチも 後ろに下がりました。
よくよく見れば、子どもたちが、池のふちを走って行っただけでした。

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ーーー秋がやってきました。
ポッチャーン。 「うわぁー。たいへん!!」
ザリガニたちは、またまた、いっせいにサーッと、20センチから30センチも、後ろに下がりました。
よーく見れば、池のふちに立っている大きなどんぐりの木から、どんぐりの実がひとつ、落ちてきただけでした。

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ーーー冬が近づいてきました。
ザーニーは、冬眠の準備のために、穴を掘りながら、思いました。
(ボクたちザリガニは、いつだってちっぽけな音にびっくりして、後ろに後ろにと逃げてしまう。目の前に起きることが、自分を害することばかりだとおもってしまうんだ! でも、そんなことじゃダメだ! 勇気を出して前に進むことが大事だよなぁ。)
ザーニーは、完成した穴の中で、うとうとしながら、まだつぶやいていました。
「勇気を持って~ 前に進もう~~~。ムニャムニャムニャ・・・・・。」
そうつぶやきながら、ザーニーは、冬眠に入っていきました。

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こんな風に、ザリガニたちは、何かあると必ず、後ろに下がっていく習性を持っています。
だから、偉大な仏様から、何かあるとすぐに、後ろに向かって逃げてしまう生き方を、「ザリガニ型人生」と名づけられてしまいました。・・・・・とさ。

みんなは 勇気を持って前に進もうね。

                           おしまい。