
とつぜん だれがの ひれが にじうおに そっと さわった
ちいさな あおい さかなが もどって きたのだ!
「にじうお たのむから おこらないでね。 ちっちゃな うろこ 1まいだけで いいんだ。」

にじうおは ためらった。 ちいさな ちいさな きらきらうろこを 1まいだけか。
かれは おもった。 まあ いいさ 1まいだけなら おしくも ないだろう。

にじうおは ちゅういぶかく いちばん ちいさな うろこを
はがして ちいさな さかなに やった。
「ありがとう! ほんとに ありがとう!」
ちいさな あおい さかなは ぷくぷく はしゃいで きらきらする うろこを じぶんの あおい
うろこの あいだに くっつけた。

にじうおは ふしぎな きもちに おそわれた。
ながい あいだ にじうおは ちいさな あおい さかなが あたらしい うろこを きらきらさせて
みずの なかを いったり きたり するのを みつめた。