認知行動療法で実績を誇る ハートフルライフカウンセラー学院・学院長 石川千鶴【公認心理師】 -535ページ目

スチューデント・アパシー(親御さん)

「家族のための生涯学習」といった主旨のもとで、お子さんが

いっらっしゃる親御さんに、カウンセリングについて講演する

機会がときどきあります。


その際、しばし話題になるのが、スチューデント・アパシー

ついてです。


アパシーとは、無感情や無関心の状態を指し、スチューデント・

アパシーとは、青年期後期において学業に対する意欲がなく

なった状態です。


スチューデント・アパシーの方は、まじめ・几帳面・完全主義・

友好的なタイプが多く、女性よりも男性に多く現れます。


なおこれは、心理学者ウォルターズが、アパシーと区別する

ために命名したものです。


特徴的な症状は、学業に対しては無関心な状態になるものの、

趣味や普段の社会生活には問題はありません。

そして、アルバイトなどに対してはまじめに取り組むため、周囲

には学業を怠けているという印象を与えます。
 
スチューデント・アパシーの原因は、まだ明確に解明されてい

ませんが、試験や受験へのストレス、目的なしの進学、親の

期待からの重圧ではないかと言われています。


そのため治療は、本人に自己理解を促し、価値観を表現させ、

将来について話しをさせることになります。


スチューデント・アパシーは、中学時代から現れる人もおり

早期治療をしてあげる環境や、この症状を理解してあける

環境が早く整備されることを願っています。祈る