
年の終わりが近づくと、思考の向きが変わる
12月の中旬になると、
日々の出来事に対する感じ方が、少しずつ変化していきます。
忙しさそのものは変わらなくても、
出来事を受け取る心の角度が、
いつの間にか内側へ向き始めていることに
気づく方もいらっしゃるでしょう。
私はこの変化を、
感情の揺らぎとして扱うよりも、
時間の区切りが認知の働きを切り替える現象として見ています。
年末が近づくと起こる、思考のモード転換
心理学では、
人の思考は状況に応じて焦点を変えると考えます。
12月中旬は、
「次の行動を考える思考」から
「これまでを整理する思考」へと
比重が移りやすい時期です。
一年という枠組みが意識に入ることで、
経験は一つひとつの出来事から、
意味や位置づけを伴う情報へと再構成されます。
このとき活発になるのが、
認知行動療法で扱う 自動思考 です。
自動思考とは、
状況に触れた瞬間に自然と立ち上がる解釈の流れを指します。
12月中旬は、
この思考が連続的に生じやすいタイミングです。
心に重さを感じる理由を、心理学から見る
この時期に感じやすい心の重さは、
感情の問題というよりも、
思考量の増加と深く関係します。
認知心理学では、
人の注意や思考には扱える容量があると説明されます。
年末は、
予定の調整、対人関係への配慮、
来年への見通し、過去の整理が
同時に意識に上がりやすくなります。
その結果、
複数の認知課題が並行して処理され、
主観的な負荷感が高まります。
この状態は、
多くの情報を同時に扱っている合図でもあります。
12月12日に意識したい、心理学的な整え方
私はこの時期、
気分を操作することよりも、
思考の扱い方を整える視点を大切にしています。
① 思考を一段引いた位置から眺める
浮かんだ考えを、そのまま結論として受け取らず、
「一つの反応」として捉えます。
これはメタ認知と呼ばれる姿勢です。
② 評価の時間単位を短くする
一年という大きな単位ではなく、
一日や一週間という枠で経験を整理します。
この調整により、認知の負荷は軽くなります。
③ 感情より構造に目を向ける
生活リズム、情報に触れる量、判断の回数。
これらの構造を整えることで、
心の状態は安定した方向へ進みます。
心が整っている状態とは何か
私が考える「心が整っている状態」とは、
落ち着いた気分を指すものではありません。
複数の考えの中から、どれを採用するかを選べる状態
これが、心理学的に見た健やかさです。
思考に飲み込まれず、
選択肢を意識できる状態は、
自己調整力が十分に働いていることを示します。
心理学は、
特別な人のための学問ではありません。
日常の思考や感情を、
現実的に扱うための道具です。
私はこれからも、
時間の流れの中で起こる心の変化を、
理論と経験の両面から言葉にしていきたいと
考えております。
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