
人は、自分のしたことから どこまで目を背けられるのでしょうか
■ 世の中には、いろんな人がいます
誠実に生きている人がいます。
失敗を認め、謝れる人がいます。
傷つけてしまった相手と、きちんと向き合おうとする人がいます。
一方で、そうではない人もいます。
自分がしたことを「理解しない」人。
自分が与えた影響を「見ようとしない」人。
何事もなかったように、笑って生きていける人。
心理学を学んでいると、こういう人間の姿について、ふと考えることがあります。
■ 人は「自分を守る物語」をつくることがある
心理学では、人は強いストレスや不都合な現実に直面したとき、無意識に自分自身を守ろうとすることがあると言われています。
これを防衛機制といいます。
責任を別の場所へ向ける。
自分の行為を正当化する。
都合の悪い部分を、頭の中から消してしまう。
防衛機制には、いくつかの種類があります。
起きた事実そのものを認めない「否認」。
もっともらしい理由をつけて正当化する「合理化」。
都合の悪い記憶や感情を無意識に押し込める「抑圧」。
もちろん、すべての人がそうではありません。
でも人は時に、自分を守るために「現実そのものを書き換えてしまう」ことがあります。
■ 本当に怖いのは、行為そのものだけじゃない
私が怖いと思うのは、誰かを傷つけた「行為」そのものだけではありません。
もっと怖いのは、
・理解しないこと
・向き合わないこと
・反省しないこと
・何事もなかったように、生き続けること
傷ついた側だけが、時間の中に取り残される。
そういうことが、現実には起きているのです。
■ それでも、消えないものがある
人は忘れても、
人は隠しても、
人は説明しなくても——
消えないものがあります。
覚えている人がいます。
見続けている人がいます。
そして何より、起きた出来事そのものは、変わらない。
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