釜石線、快速はまゆりの旅の続きです。
遠野駅を30分ちかい遅れで発車した快速はまゆり3号は、釜石線の難所、仙人峠にさしかかります。
それまで遠くに見えていた山並みが迫ってきて、上り坂になりエンジンの音を響かせながら標高を上げていきます。
東北の山々は懐深く大きく感じます。
幾つかのトンネルを抜けて上有住駅を過ぎると釜石線の絶景ポイントにさしかかります。
トンネルを抜けて速度が落ちて進行方向右手の視界が開けると、眼下に線路が見えてきました。
これから走っていく線路がはるか眼下に見えるという大きなスケールの車窓はなかなか見ることはできないのではないでしょうか。
再びトンネルに入りカーブしながら坂を下り終えると陸中大橋駅です。
さきほど通ってきた線路が今度は上の方を見上げるようになります。
と、ここで通過予定の陸中大橋駅で臨時停車。
再び強風のため徐行運転にて進みます。
結局終点の釜石駅には40分の遅れで到着しました。
もう乗り継ぐ予定だった三陸鉄道の列車の姿はなく、乗ってきたはまゆりもすでに折り返しでの発車時刻を過ぎていて慌ただしく出発していきました。
初めて訪れた駅でポツンと取り残されてしまいました。
さぁこれからどうしたらよいのだろう?
そう長くは考える時間はありません。
この続きは次回へ。