ものづくりの心と翻訳のブログ -34ページ目
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ブログ始めました

公の場所に自分の思いを書くのは初めてですが、皆様と様々な思いを共有できるといいなと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

ものづくりと翻訳というテーマですので、第1回目はストレートに、「ものづくりと翻訳」ということについて書いてみたいと思います。
つまり、「ものづくり」という言葉を翻訳するとどんな言葉になるのか、ということをあれこれ書いてみます。
「ものづくり」とひらがなで書かれたこの言葉からイメージするのは、手を使ってコツコツと作る日本の伝統的な「もの」ではないでしょうか。畳とか、木彫りとか、和紙、竹細工、などなど。
このような手作りのものは英語では、hand craftあるいは、handmadeと言います。
しかし、日本の「ものづくり」には、電化製品や車、工作機械などもっと大きな「もの」も含まれているのですね。
しかも、このような大きな工業製品の「ものづくり」にも日本人の細やかな心配りが随所に織り込まれているところが、日本の「ものづくり」の大きな特徴であり、単にモノを作るということ以上に、日本人の器用さ、謙虚さ、集中力、より美しいものを完成させたいという高い理想などがすべて含まれている言葉なのです。
ですので、「ものづくり」を車や電化製品をイメージして単に、manufacturingというのもまったく的を得ていないように思います。
一言ではとても言い表せない奥の深い言葉であるため、次のような説明が必要でしょう。

Monodukuri is one of the words that represents Japanese characteristic toward engineering. Literally meaning of Monodukuri varies from manufacturing, designing, producing, carpentering, to handcrafting, knitting, woodworking carving, etc.

私の翻訳の師匠は、「ものづくり」という言葉を次のように翻訳してくれました(一部改変)。これこそが的を得た翻訳ではないでしょうか。

Monodukuri is a Japanese technology regarded as a form of art.
Japanese products are art works that the spirit of an artist (or an engineer) is infused.






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