<芽吹きの季節>
冬の間、アボカドたちは寒さに身をひそめている様に見えました。
暖房をつけ、少し空気が温まると緊張が解けるのか、枝葉が柔らかくなるように見えて来ます。
寒さが和らぐと、アボカドの方から声をかけてくれているのか、存在の気配を感じ、思わず声をかけることがありました。
毎日姿を見て、かわいいと思い続けて来ましたが、姿に変化を感じ取れずにおりました。
アボカドたちの近くにあるカレンダーを見て、
「あぁ、今日は節分だ。」
明日は立春、暦の上ではもう春です。
暦の上では春でも、まだ寒いなあと、毎年同じような事を思っていると、アボカドを見ると、
あら?!
芽がひとまわり大きくなってきたみたい!
気のせいかもしれませんが、そう感じました。
でも、気のせいではありませんでした。
翌日の姿を見て、
やっぱり大きくなっている!
葉が大きくなり、透明感のある緑が葉脈を浮き彫りにさせています。
やっぱり大きくなっているよね♪ と、確信しました。
節分の日の小さな変化は、大きくなる始まりだったのです。
さすが自然界に生きる植物。
気温の他にも少しの日照時間などの変化を感知しているのでしょう。
植物はいち早く春の訪れを察知しているのですね。
すごいですね。感動しました。
自然の流れを表した暦というものも、本当に素晴らしく、感動いたしました。
<日光が大好き>
アボカドの種を水耕栽培してきて、いくつもの季節を過ごしてきました。
どの季節においても、アボカドは日光が大好きです。
こんなに日光が好きなのですから、少しでも陽を当ててあげたくなります。
仕事に出かける日は雨戸を閉めたままにしてしまうと、部屋の中には一日中陽が当たらず真暗になってしまいます。
それではあまりにも可哀想なので、絶対に、絶対に雨戸を開けなくてはなりません。
でも、忙しい朝、雨戸を開けに行く余裕がない日があるのです。
家を出る時間の5分前からカウントダウンが始まり、1分前の秒読みが始まると、頭の中で様々な思考が交差します。
あぁ~ まだ雨戸を開けていなかった!!
開けに行く時間が無い!
「アボカドには悪いけれど、今日一日くらいはゴメンナサイ」
と、玄関に慌てている私。
「いやいや、それは可哀想でしょう。」
と、考え直し、猛スピードで踵を返す善人の私。
窓のカーテンを「シャー」っと除けた勢いで窓のカギをあけ、
ガラス窓を「エイッ」と滑らせながらしゃがみ込み、
立ち上がりながら両手で「ガラガラー」っとシャッターを持ち上げ、
めでたく雨戸オープン!
きれいな空を見て、
「今日は良く晴れそう。開けて良かった! 良かったよねー?」
と、アボカドたちに目配せする私。
短い時間の中で色々と起きますが、開けてしまえば何のことはない些細な時間。
それを、悪魔に囁かれているかの様に惜しんでしまうのですから、可笑しくなってしまいます。
バス停まで小走りしていると、頭の後方から思考がついて来ます。
暗闇に置き去りにしようとして、アボカドたちに悪かったなぁ
でも、雨戸を開けられてよかった
良い方を選べて、ああ良かった
今日はいい日になりそう
私はすごく良い事をした気になっております。
一人で大騒ぎしているだけなのですが。
とにかく、こんなにかわいい芽を見ると、毎日頑張って雨戸を開け続け、本当によかったと思うのです。
きっとこれからも、こんなことの繰り返しかもしれません(^_^)
<春の訪れ>
そして節分から1か月くらい過ぎ、3月5日、春一番が吹きました!
アボカドたちの様子です。
剪定後の茎がぐーんと伸びています。
↓ 葉が大きく広がりました
↓ 全身の様子で、下葉が全て落ちているうえに、徒長しています。
褒められた状態ではありません。
しかしこのアンバランスさ、
とても可愛いのです。
倒れやすいので春の強風には要注意ですね。
よくここまで生長してくれました。
本当に 可愛いです。
可愛さに見惚れつつも冷静になると、
気のせいでしょうか?
葉の色が 少しくすんでいます。
夏のあの美しい輝きは、冬季には封印中でしょうか。
いいえ〜
それは違うのです。
よく見ると、
長い冬の間にホコリが葉の上に積もっているではありませんか!!
換気をろくにせず、風通しの悪い場所に置いてありました。
しかもテレビの近くて電磁波が強いので、ホコリが溜まりやすい場所かもしれません。
ごめんねアボカドちゃんたち。
葉を一枚ずつシャワーで洗いました。
水滴を残さないように水分をタオルで吸いあげます。
水滴がレンズの働きをして日焼けしてしまうので注意します。
積もったホコリで白っぽくなっていた葉が、元の緑色に戻りました。
↑ 右側に小さな芽があります。
これは「いってらっしゃい」の芽です。ご記憶にあれば嬉しいです。
小さいままで健在です。
ご参考に、当時の写真です
一番右の部分です。
裏からの写真にも面影がのこっています。
懐かしいです。
下の芽から成長するのですね。
今年の節分から、みんなで「用意スタート」の新芽たち
同じときに芽の成長が始まったので、ちょうど3本とも同じくらいの芽の大きさなのです。
貴重な写真になりました。
「忘れないでね~!」と、こちらは剪定時の切り落とした頭の方です。
発根待ちです。
あまり変化が見られず葉が垂れていますが、元気です。
根が出たら鉢植えにしたいです。
<さらに1週間がたちました>
↓ 右側の葉がしおれてしまったのかと驚き触れてみたら、しっかりとしていました。
自ら葉先を下に向かわせて、水平になる準備なのでしょうか。
その意思に、またもや感動をもらいました。
美しいです。
特徴的な最下の2枚。
カレンダー「白鳥の湖」
時には上から覗いたりして、その美しさを眺めます。
種も健在です。
<もうひとつ・花束のアジサイも>
昨年の10月に友人から頂いた花束に入っていたアジサイです。
枝から芽が出て来たので、そのまま栽培しています。
花の方は完全にドライフラワーになっています。
4ヶ月半も元気でいてくれています。
茎ものびています。
みんなすごい生命力ですね。
植物たちに元気をもらっております。
いつも癒してくれてどうもありがとうね。
通勤路の街路樹のアジサイに目をやると、新しい芽が枝から飛び出していました。
ちょうど上の写真と同じくらいで、とても可愛らしいです。
オカメザクラも一気に花を開きました。
通る人達の目をくぎ付けにしていました。
春ですね!!
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