昨年のこと。

 

わたしは派遣登録した会社から

スポットで仕事をもらい

働いていたことがあります。

 

 

派遣先までは

家から車で約25分という

程よい距離。

 

 

そこで割り当てられる仕事は

体を動かすことが多く好きでした。

 

 

なによりも、

その会社の社食が

美味しくて種類が豊富でしかも安い。

 

 

よく家に帰ってから

真似して作っていました。

 

 

派遣先は

誰もが知っている会社。

 

 

その会社には

生活するうえで必要なモノ、

便利なモノがそろっていました。

 

 

その日わたしは、

梱包をするところで

作業していました。

 

 

そして、

ベビー用のチェストを梱包

をしていたとき、

事故が起きました。

 

 

労働者災害補償保険の

災用の災害の原因及び発生状況

にはこのように書かれています。

 

 

物流倉庫内梱包エリアにて、

被災者の後方に

不安定な状態で

立て掛けられていた商品

 

:縦13cm

:横41cm

:高さ150㎝

:重さ20キロが倒れ、

 

左半身後頭部から

背中にかけて激突し、

尻餅をつき転倒した。

 

 

商品については

同じものが2枚ありました。

 

 

わたしは

後ろ向きでしゃがんでいたので

 

商品が倒れてきたことに

気がつくことができず、

 

一瞬の出来事で

自分をかばうこともできず、

 

その場で意識がもうろうとなり

倒れ込んでしまいました。

 

 

脳が腫れていく感覚。

 

耳が聞こえない。

 

声が出せない。

 

体がしびれ動けない。

 

 

 

「誰かたすけて~」

 

言葉にすることもできず、

 

意識がうすれることも

度々ありました。

 

 

たくさん人はいたのに、

誰も救急車を呼んでくれない!

 

救急車を呼んでくれる気配もない!!

 

 

固く冷たいコンクリートの上で

 

動くこともできず

 

助けを求めることもできず

 

ただ倒れているだけのわたし。

 

 

病院に連れて行ってもらえたのは

3時間近くたってからです。

 

 

わたしの常識では

たとえ知らない人であっても

 

ケガをしていたり

倒れている人を見かけたら

 

救急車を呼ぶもの

だと思っていました。

 

 

ましてや

仕事中の事故です。

 

たくさんの人が働いている現場。

 

いくら派遣だとしても

誰かひとりくらい

 

「救急車呼んだ方がいいんじゃないか?」

 

そう言ってくれてもいいじゃない?

 

倒れている時に

そんなことを思っていました。

 

 

 

病院に連れて行ってもらえたのは、

診察終了ギリギリ。

 

迎えに来てくれた

派遣の会社の人の車でした。

 

 

脳外科の先生も

整形外科の先生も

もういませんでした。

 

 

とりあえず家に帰るように

と言った当直医の先生が

 

「なにかあったらすぐに連絡するように」

 

「救急車呼んでいいからね」

 

 

そして、

一緒にいた派遣会社の人に

「どうして救急車呼ばなかったの?」 

 

「死んでいてもおかしくない状況なのに、

人の命をどう思っているんだ!」

プンプン

 

 

話せないわたしの代わりに

言ってくれました。

 

 

世間の人たちはどうなんでしょ? 

 

 

たいへんな思いをしている人がいたら

救急車呼んであげないのかな?

 

 

わたしって

救急車も呼んでもらえないくらい

価値がない人間なのかな?

 

 

全身の痛みもそうとう辛かったのですが

 

それより

自分があまりにもかわいそうで

 

本当に

本当に辛い思いをしました。

 

 

ちなみに

派遣先が救急車を手配しなかった

ことに対しては

問題はないようです。

 

 

なんかヘンだ~

と思うのはわたしだけでしょうか?

 

 

ちょっと恥ずかしけど

書いちゃいました。

 

 

 

最後までお読みいただき

ありがとうございました。