「外人術」
ってなんじゃそら?
というフトした気持から手にとったのがこの本↓
外人術―大蟻食の生活と意見 欧州指南編 (ちくま文庫)/佐藤 亜紀
¥924
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「深夜特急」から始まった

日本の若手作家(作家と言えない人もいるが)の放浪記は

いろいろと目にすることが多かった。


「旅」で刺激を受けることは

作家でなくてもだれでもあることである。

刺激の受け方も人それぞれ、

その刺激が面白ければ、

作家としての力量ではないところで、

「面白い読み物」ができることがある。


だが、この本は一味もふた味も違う。


だって、「旅行」なんだから、

堂々と“外人”として振る舞い、

“観光客”として、如何に快適に過ごそうか、

と、本当に「自然体」である。


きっと様々な体験にも遭遇しているし、

「観光客」のいやな面もたくさん見てきているはずなのに、

すべてが本当に「自然体」である。


肩肘張らずに、「外人」として異国を快適に味わっちゃおうよ!

という、姿勢が非常に感じられる。


だが、もちろんその実、

佐藤氏は、言語、歴史、美術にもかなりの知識を持っていることは

文章の端々、文脈のあちらこちらから分かってしまう。



これを読んでも、

「じゃぁ、この国に行ったらボクもこうしてみよう」

という共感をもともと望んでい無さそうだ・・・。