日本橋三越向かいのコレド室町2内にある映画館へ、観に行く。
12時50分からの上映。
あらかじめ前売り券を買ってあるので早めにカウンターへ行き、座席を確保し入場券と交換。
開場10分前から入場できますと案内された。まだ1時間以上あるのでコレド室町1にあるレストランへランチに。
12時40分過ぎに座席へ行くと、あれ?他の客がすわっている。
確かにここなんだけど、、、。
券を見せてもらうと、間違っていません。
私の入場券をよく見ると、なんと!明日の日付になっているではないか!!
カウンターの人が間違えて発行したらしい。すぐに最寄りの係員に伝え、券を再発行してもらったが、希望の席から離れて端っこになってしまった。
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映画は実話に基づいたもの。
1890年にトルコから天皇陛下への返礼のため、厳しい航海を経て来航した船が帰路の際、和歌山沖で台風に遭い沈没、600名ほどのトルコ人が被災し、61人が村人の総がかりの救助により救命。食料も物資も資金も乏しい小さな村で快復まで世話をし、祖国へ帰し、また、犠牲者は丁寧に弔うなど真心を尽くした。このことが100年以上経った後、フセインによる内乱で帰国の手段を閉ざされた300人もの在トルコの日本国民を救うことになった。
船の沈没時の状況は真っ暗な夜の荒れた海で視界も悪く、外国人すら見たこともない村人たちにとって、体格の大きな大勢の遭難者にどれほどびっくりしただろうか。ありったけの自分たちの食料を被災者のために費やし、そして数百人もの犠牲者の遺体も陸に上げ、せめてもと一人一人に棺桶を用意して葬り、遺留品は丁寧に補修して返すなど、至って日本人らしい真心を尽くした対応に誇らしく思うと共に涙の連続だった。
9月16日という、まだ厳しい寒さの時期でないことは不幸中の幸いだったと思う。
そしてこのことをトルコの人達は100年以上経っても覚えていてくれたのだ。どこぞの近隣民族とは比べ物にならない。
エンドロールの最後にトルコの首相による挨拶、そして和歌山に建てられた追悼碑の映像もあるのでしっかり最後まで観て欲しいと思う。ぜひ、この映画は学校や公共施設でも継続的に上映して欲しい。
一方、他の映画館で現在上映中の杉浦千畝の映画は事実と異なり、日本の印象を悪く操作しているので、どちらかを観るならぜひ『海難1890』をお薦めする。